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大分県の特産品(どじょう)
1.いつから生産され始めたの?
「屋内での高密度の養殖は2006年度から大分県で始まったんだよ。」
大正時代に、天然の稚魚を水田に入れて太らせるを半粗放的な養殖が試みられるようになりました。
大分県農林水産研究センター水産試験場内水面研究所では、水田養殖の約100倍の密度で生産できる屋内養殖技術を開発し、2006年から本格的に生産されるようになりました。
どじょう
2.生産量や生産額などはどのくらい?
公表された数値がありません。
3.どこで生産されているの?
公表された数値はありませんが、屋内式養殖を行っている県は大分県だけなので、大分県が全国一の養殖どじょうの産地と考えています。県内ではほとんどが宇佐市で生産されています。
4.どうやって生産されているの?
「ビニールハウスの中にコンクリートの池を設置し、その中に地下水をくみ上げて養殖します。」
種苗は親ドジョウを使用して人工的に生産します。
どじょう屋内養殖では大量生産ができるように土を敷いていません。どじょうは水温が下がると地中に潜るので、水温をいつも25℃位に上げておきます。
ハウスの中の養殖場
5.おいしい食べ方は?
「屋内式で生産されたどじょうは骨が柔らかいので美味しく、柳川鍋や、どじょう汁、蒲焼きで食べられます。」
どじょうは元々風味の良い美味しい魚ですが、その骨っぽさが邪魔をして、食感の悪い食物として敬遠されてきました。しかし、屋内式で生産されたどじょうは骨がどこにあるのか分からないほど柔らかいので美味しさだけが口に残ります。
どじょう汁
蒲焼き
こんなこともあるよ
「トキは大分産のどじょうがお気に入り」
新潟県佐渡市では日本で絶滅したトキを復活させようと、トキの繁殖と放鳥に取り組んでいます。トキは非常に貴重な鳥なので、与える餌の安全性が最優先されます。現在トキに餌として与えているどじょうのほとんどは大分産です。それは屋内で育てるため残留農薬が一度も検出されず、トキの病気の元になる寄生虫などの心配がないからです。他の産地のどじょうを与えると食欲が落ちるそうです。