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大分県の特産品(ハウスみかん)
1.いつから生産され始めたの?
「大分県でハウスみかんの栽培が始まったのは、1970年頃からなんだよ。」
大分県のハウスみかんは、今から30年以上前の1970年頃、杵築市の農家が始めました。当時は栽培方法も充分にできあがっていなかったため、失敗も多く、みんな大変苦労をしました。しかし、技術ができあがっていくにつれ、おいしい果実をたくさん収穫できるようになり、生産量も面積もどんどん伸びていきました。
2.生産量や生産額などはどのくらい?
「大分県のハウスみかん生産量は全国第3位!」
ハウスみかんの全国順位は、1位 佐賀県(10,700トン)、2位 愛知県(6,780トン)、3位 大分県(3,880トン)、4位 愛媛県(3,130トン)、全国的にはあたたかな気候の九州、四国地方で、主に生産されています。
大分県の生産量は全国第3位で3,880トン、生産額は約30億円です。
順位 | 都道府県名 | 生産量(トン) |
---|---|---|
1 | 佐賀県 | 10,700 |
2 | 愛知県 | 6,780 |
3 | 大分県 | 3,880 |
4 | 愛媛県 | 3,130 |
5 | 長崎県 | 2,910 |
6 | 高知県 | 2,480 |
7 | 熊本県 | 2,430 |
8 | 静岡県 | 2,340 |
9 | 徳島県 | 1,980 |
10 | 鹿児島県 | 1,930 |
3.どこで生産されているの?
「県内では東部の杵築市や国東市で栽培されています。」
県内では、杵築市、国東市、日出町などでおもにつくられています。
(写真)みかんが実っている様子
4.どうやって生産されているの?
「他のみかんよりも早い時期に収穫するため、ビニールハウスを暖めて早く花を咲かせているんだ。」
寒くて他のみかんの木が眠っている冬の時期、ビニールハウスで暖房をして花を咲かせます。他のみかんよりもずっと早く花が咲くので、収穫も早くできるのです。
おいしくてきれいなみかんを毎年作るために、形の悪い実や傷のついた実をつみ取って行きます。これは「摘果(てきか)」といって、とても大事な作業です。
それから、みかんの木は、土から栄養や水をたくさん吸収し、太陽の光をさんさんと浴びて、実をどんどん大きくしていきます。そうして大きく甘くなったころ、みかんは大事につみ取られ、お店へ運ばれていきます。
5.おいしい食べ方は?
「ハウスみかんは春から夏に食べられるから、冷やして食べてもおいしいよ。」
普通のみかんは、冬の寒い時期にこたつに入りながら食べますが、ハウスみかんは4月初め頃から9月頃までの暖かい間、食べることができます。かぜの予防に効果があるビタミンCやおなかの調子をととのえる食物せんいがたくさん含まれ、体によく、甘くておいしいみかんです。冷蔵庫で冷やして食べてもおいしいですよ。
こんなこともあるよ
「おいしいハウスみかんの見分け方」
・皮の色がオレンジ色でこい
・へたの切った後が細い
・形が平べったい
・皮のつぶつぶがきめ細かい
・大きさは中くらい
・へたが緑色で新しい
お店で見かけたら試してみてくださいね。
(写真)ハウスみかん