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大分県の特産品(ピーマン)
1.いつから生産され始めたの?
「大分県で栽培が始まったのは約50年前なんだ。」
ピーマンはとうがらしの仲間で、辛みのないものです。熱帯アメリカ原産のとうがらしがヨーロッパを経て日本へ渡来したのは、16世紀のころ。江戸時代にはかなり普及していたといわれています。
明治初期になって、ピーマンも含めてさまざまなとうがらしが欧米から導入され、今では日本の各地にはほどよい辛みのあるとうがらしの品種が栽培されています。
辛味種が広く栽培されるようになったのに対し、ピーマンはさほど普及しませんでした。一般家庭の食卓にものるようになったのは戦後のことです。
大分県では、1969年から臼杵市の旧野津町で生産が始まりました。
2.生産量や生産額などはどのくらい?
「夏秋ピーマンでは西日本一の生産量を誇っているんだ!」
2010年の生産量は4,070トンです。
ピーマン全体では全国7位ですが、夏秋ピーマン(主に5月~11月頃に出荷されるもの)では全国4位で西日本では1番の産地です。
順位 | 都道府県名 | 生産量(t) |
---|---|---|
1 | 茨城 | 33,700 |
2 | 宮崎 | 25,900 |
3 | 高知 | 11,900 |
4 | 鹿児島 | 10,400 |
5 | 岩手 | 7,190 |
6 | 北海道 | 5,390 |
7 | 大分 | 4,070 |
8 | 福島 | 3,550 |
9 | 熊本 | 3,270 |
10 | 青森 | 3,220 |
全国計 | 137,300 |
順位 | 都道府県名 | 生産量(t) |
---|---|---|
1 | 茨城 | 10,700 |
2 | 岩手 | 7,180 |
3 | 北海道 | 5,390 |
4 | 大分 | 4,040 |
5 | 福島 | 3,550 |
6 | 青森 | 3,220 |
7 | 宮崎 | 2,890 |
8 | 兵庫 | 2,240 |
9 | 長野 | 2,230 |
10 | 熊本 | 1,990 |
全国計 | 66,900 |
3.どこで生産されているの?
「県内では主に豊後大野市、臼杵市で生産されています。」
県内の産地は、豊後大野市、臼杵市、竹田市、玖珠町などです。
大分県内の産地(生産量の割合)
4.どうやって生産されているの?
「品質のよいピーマンを作るため、ビニールハウスで大切に育てられているんだよ。」
ピーマンは露地でも栽培されていますが、県内の主な産地では品質の良いピーマンを生産するため、雨をよけられるビニールハウスで栽培されています。
農協から委託された苗生産者が、種をビニールポットの中にまきます。ある程度大きくなった苗を、ピーマンの生産農家が3月下旬ごろに植え付けます。
収穫は5月上旬からから11月末まで行われます。
5.おいしい食べ方は?
「苦手な子も多いけど、たくさん食べてほしいんだ。」
ピーマンの肉づめや炒めものなど、和・洋・中を問わず多くの料理に使われます。
こんなこともあるよ
「栄養価の高い緑黄色野菜の代表格」
ピーマンは栄養たっぷり。カロテンやビタミンCが多く含まれます。