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大分県の特産品(酪農)
1.いつから生産され始めたの?
「日本で初めて作られたのは約150年前なんだ。」
乳の文化が日本に伝わったのは6世紀頃といわれていますが、当初は食品としてではなく薬として利用されていました。
その後、1863年に日本で初めて牛乳搾乳所(さくにゅうしょ)が横浜(よこはま)に開かれ、そして、第二次世界大戦後には、日本の食生活が欧風化(おうふうか)され、米食からパン食(粉食)の比率(ひりつ)が高まるにつれて酪農(らくのう)が飛躍(ひやくてき)に発展していきました。
2.おもな生産地はどこ?
「県内各地で飼われているよ!見たことがあるかな?」
県内では広く各地で飼育されていますが、盛(さか)んな地域は日田市、大分市、杵築市などです。
3.飼われている頭数はどのくらい?
「193戸の酪農家で15,200頭が飼われているんだよ。」
2011年2月1日現在、県内では196戸の酪農家(らくのうか)で15,200頭の乳用牛が飼育されています。ここから90,884トン(2010年)の生乳(せいにゅう)※が生産されています。
※生乳とは酪農家(らくのうか)が絞(しぼ)ったばかりの、牛乳やヨーグルトなどに加工される前のお乳のことです。
4.どうやって生産されているの?
「お母さん牛は子牛を産むことでお乳を出すようになるんだね。」
牛乳は、たくさんの乳を出すことのできるホルスタイン種、ジャージー種、ガンジー種などの乳用牛を利用して生産しています。
乳用牛が乳を出すようにするためには、まず子牛を産ませなくてはなりません。子牛を産まない乳用牛はいつまでたっても乳を出さないのです。そのため、めす牛が成長すると、交配(こうはい)して妊娠(にんしん)させます。そして、約280日間たって子牛を産むと乳を出すようになります。その後も1年に1回くらい子牛を産ませて、通常は12時間間隔で1日に2回乳を搾(しぼ)って、牛乳の生産に利用しています。
みなさんが飲んでいる牛乳は、国産100%の牛のお乳からできています。
牛から搾(しぼ)られたお乳は、新鮮(しんせん)なうちに近くの工場に運ばれ、おいしい牛乳が作られます。
出典:(社)日本酪農乳業協会HPより
5.おいしい食べ方は?
「パンやケーキ、アイスクリーム 牛乳が使われている食べ物はいっぱいあるよ。」
チーズやヨーグルト、バター、アイスクリーム、生クリームなど、私たちがふだん食べている乳製品(にゅうせいひん)は全て、牛乳を原料(げんりょう)にして作られています。
このほかにも、クリームシチューやグラタンなどみなさんが大好きな料理にも牛乳はたくさんつかわれています。
こんなこともあるよ
「牛乳には、栄養がいっぱい」
牛乳には、カルシウム、ビタミンなどの栄養素(えいようそ)がたくさん入っています。
骨や歯を作ったり、エネルギーになったり、みなさんが健康で大きく成長するために大切な飲み物です。
五訂食品成分表より