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大分県の特産品(セリ、みつば)
セリ
1.いつから生産され始めたの?
「大分県でセリの栽培が始まったのは、1980年頃からなんだよ。」
日田市天瀬町で1980年頃から生産が始められました。とても寒い時期に、冷たい水の中に入って収穫しなければならないので作る人がなかなか増えませんでした。
1999年頃から大分市で水耕栽培による周年生産への取り組みが始められました。
2.生産量や生産額などはどのくらい?
「大分県のセリ生産量は全国第3位!」
2008年度の生産量は186トン、生産量は全国第3位で、西日本一の産地です。
順位 | 都道府県名 | 面積(ha) |
---|---|---|
1 | 宮城 | 30 |
2 | 茨城 | 30 |
3 | 秋田 | 10 |
4 | 大分 | 6 |
5 | 熊本 | 3 |
6 | 広島 | 2 |
7 | 福岡 | 2 |
8 | 福島 | 2 |
9 | 山口 | 2 |
10 | 青森 | 2 |
全国計 | 100 |
順位 | 都道府県名 | 生産量(t) |
---|---|---|
1 | 宮城 | 612 |
2 | 茨城 | 587 |
3 | 大分 | 186 |
4 | 秋田 | 97 |
5 | 広島 | 60 |
6 | 福岡 | 54 |
7 | 熊本 | 47 |
8 | 福島 | 29 |
9 | 高知 | 26 |
10 | 山口 | 21 |
全国計 | 1,843 |
3.どこで生産されているの?
「県内では中部の大分市や西部の日田市で栽培されています。」
県内の主な産地は、大分市、日田市、由布市です。
大分県内の産地(生産量の割合)
4.どうやって生産されているの?
「セリの栽培方法には、普通栽培と水耕栽培があるよ。」
普通栽培・・・水田で栽培します。
(1) | 親苗の植え付け(2月下旬~4月上旬) 種ぜりのもととなる親苗を植え付けます。栽培面積の1/5の面積が必要です。 水をためて管理します。 |
(2) | 苗とり 植え付けの1週間前に苗とりを行います。 葉先を切り、根についている泥を落としてたばにします。 コモなどをかけ、朝夕水をかけます。芽が1cm出たら葉を洗い落として苗にします。 |
(3) | 植え付け(9月中旬~10月中旬) 豊かな湧き水がある水田を選び植え付けをします。 |
(4) | 収穫 10月下旬~4月末まで収穫します。 |
水耕栽培
大分市では、2000年から全国的にも珍しい水耕栽培による周年生産が行われています。
5.おいしい食べ方は?
「鮮やかな緑色と特有の香りを楽しんでね。」
吸いもの、おひたし、あえものに使われます。
水耕セリは、軟らかくて、くせが無いのが特長でサラダで食べられます。
みつば
1.いつから生産され始めたの?
「大分県内でみつばの栽培が始まったのは1972年からなんだよ。」
1972年から大分市で栽培が始まりました。1992年には豊後大野市でも生産されるようになりました。
1999年には大分市に大規模なみつば団地が建設されました。
2.生産量や生産額などはどのくらい?
「大分県のみつば生産量は全国第5位!」
2010年度の生産量は1,200トン、生産額は6.7億円です。生産量は全国第5位で、西日本一の産地です。
順位 | 都道府県名 | 面積(ha) |
---|---|---|
1 | 茨城 | 274 |
2 | 千葉 | 172 |
3 | 愛知 | 119 |
4 | 静岡 | 74 |
5 | 北海道 | 68 |
6 | 大分 | 65 |
7 | 福島 | 47 |
8 | 埼玉 | 43 |
9 | 大阪 | 31 |
10 | 福岡 | 31 |
全国計 | 1,100 |
順位 | 都道府県名 | 生産量(t) |
---|---|---|
1 | 千葉 | 3,060 |
2 | 愛知 | 2,830 |
3 | 茨城 | 1,730 |
4 | 静岡 | 1,340 |
5 | 大分 | 1,200 |
6 | 埼玉 | 1,190 |
7 | 大阪 | 713 |
8 | 福島 | 545 |
9 | 群馬 | 497 |
10 | 北海道 | 496 |
全国計 | 16,400 |
3.どこで生産されているの?
「大分県内では中部の大分市や豊後大野市で栽培されています。」
大分県の産地は、大分市と豊後大野市です。
大分県内の産地(生産量の割合)
4.どうやって生産されているの?
「みつばは水耕栽培という方法で栽培されているんだよ。」
大分県で生産される「みつば」のほとんどは水耕栽培で作られています。
年に8回も栽培でき、一年中生産されています。
育苗の様子
水耕装置での生育状況
大規模なみつば団地(大分市)
5.おいしい食べ方は?
「セリと同じように鮮やかな緑色と特有の香りを楽しんでね。」
お吸いもの、茶碗蒸し、おひたし、あえものなどに使われます。