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大分県の特産品(養豚)
1.おもな生産地はどこ?
「県内各地で飼われているから、きみのお家の近くにも見つかるかも。」
県内各地で広く飼育されていますが、盛(さか)んな地域は竹田市、日田市、臼杵市、中津市、国東市などです。(大分県調べ)
2.飼われている頭数はどのくらい?
「77戸の農家で13,800頭のお母さん豚が飼われているんだよ。」
2011年2月1日現在、県内では77戸の養豚(ようとん)農家で13,800頭のお母さん豚が飼育されています。このお母さん豚から生まれた子豚がお肉用として育てられ、年間252,280頭(2008年)が出荷されています。
3.どうやって生産されているの?
「豚の成長スピードはとっても速く、なんと早年で110kgに!」
養豚農家では、安全安心でおいしい豚肉をたくさん生産するため、優(すぐ)れた品種のお父さんとお母さん豚を交配(こうはい)します。
お母さん豚は1回のお産で10-12頭の赤ちゃんを産み、生後30日くらいまで赤ちゃん豚におっぱいを飲ませます。その後、お母さん豚は赤ちゃん豚と離れて暮らし、すぐに妊娠(にんしん)・出産(しゅっさん)をくり返します。1年間に2回出産するので、20頭以上の赤ちゃんを産むことになります。
赤ちゃん豚は成長がとても早く、生後6カ月で体重110kg程にまで成長し、お肉用として出荷されます。この間、ほとんどの豚がミルクや配合飼料(はいごうしりょう)※を食べて育ちます。
また、農家の中には、決まった方法で特定の病原菌(びょうげんきん)に感染しないように育てられたSPF豚や、ハーブの入ったえさを食べたハーブ豚など、特色ある豚肉の生産を行っている人もいます。
※配合飼料とは、豚が十分な栄養をとれるように、いろいろなえさを混ぜたものです。
4.おいしい食べ方は?
「みんなが大好きなカレーやハンバーグなど、いろいろな料理で大活躍!」
豚肉は栄養バランスがよく、スタミナのもとになるビタミンB1を豊富(ほうふ)に含んでいます。そしてトンカツ、しょうが焼き、しゃぶしゃぶ、酢豚、豚汁・・・など洋食、和食、中華料理といろいろな料理で給食や夕食に登場します。また、豚肉は加工しやすく、おいしいものが出来るので、出荷された豚肉の約30%はハム、ソーセージ、ベーコンなどに加工されます。
県下にも自分の農場で育てた豚を、自分の工場でハム、ソーセージなどに加工して、販売している農家があります。
こんなこともあるよ
「豚はとてもデリケートで清潔好きな動物」
豚のお家の中は寝る場所もトイレもきちんと決まっています。環境が悪いと、すぐに体調をくずし、病気にかかりやすくなります。集団で育てられる豚は、いったん病気が発生すると、次々とうつってしまいます。このため、養豚農家では病気の発生を防ぐため、豚の健康管理に細心の注意を払うとともに、常に農場を清潔(せいけつ)に保ち、よい環境で育てるよう心掛けています。
「毎年11月29日は『いい肉の日』」
県下の養豚(ようとん)農家の方が集まった大分県養豚(ようとん)協会では、地元でできた安全・安心でおいしい豚肉のPRと健全な食生活を送ってもらうため、毎年11月29日の『いい肉の日』に合わせ、県内全ての小中学校給食に豚肉無料で提供(ていきょう)しています。当日は農家の人が小学校を訪問し、みんなとお話したり、一緒に給食を食べたりしています。