ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織からさがす > 自然保護推進室 > 未来へつなごう!多様な生きものをはぐくむ場 〔おおいたの重要な自然共生地域〕

未来へつなごう!多様な生きものをはぐくむ場 〔おおいたの重要な自然共生地域〕

印刷用ページを表示する掲載日:2019年3月29日更新

選定・公表の背景

 生物の多様性は、衣食住、医療、その他の自然の恵みを人間に与え、その営みを支えてくれています。

 しかし、これまでに行われてきた人間活動により地球規模で生物の多様性が減少し、自然の恵みは失われつつあります。

 将来にわたり自然の恵みを享受するためには、生物多様性の保全と利用の調和を図りながら、自然と人間が共存できる持続可能な社会の実現が必要ですが、幸いにして県内には、その基盤となる生物多様性豊かな優れた自然を保った場所が多くあります。

 今回、県では生物多様性の保全などに関する専門家・大学教授等の有識者8名を構成員とした検討委員会を設置し、自然の恵みをもたらす生物の多様性豊かな自然環境が保たれた場所の中から、法的規制などが無い又は弱い地域にあるものを中心に選定し、生物情報などが整理できた23か所を公表します。今後も順次公表していく予定です。

 選定地域の名称は次のとおりです。

   正式名称 おおいたの重要な自然共生地域 

   愛   称 未来へつなごう!多様な生きものをはぐくむ場

 将来に自然の恵みをもたらす生物多様性豊かな自然環境をつないでいくため、この公表を契機に、様々な地域で生物多様性への理解促進が図られ、その保全に向けた取組が行われるとともに、各種事業の実施にあたり生物多様性への配慮がなされることが望まれます。

  おおいたの重要な自然共生地域の概要はこちら  [PDFファイル/343KB]

おおいたの重要な自然共生地域(正式名称)、未来へつなごう!多様ないきものをはぐくむ場(愛称)とは

 自然の恵みをもたらす生物の多様性豊かな自然環境が保たれた地域の中で、法的規制などが無い又は弱い地域にあるものを中心に県で選定した地域のことです。(自然公園法に定められている特別地域など法的規制が強い地域は含んでいません。)

 これらの地域を未来に残していくため、地域の生物情報や保全活動などについて、県民のみなさんへの周知を図り、生物多様性への理解促進や、その保全活動への参加・支援をはじめ、各種事業の実施にあたり生物多様性への配慮を呼びかけていくことを目的としてます。

 将来に自然の恵みをもたらす生物多様性豊かな自然環境をつないでいくため、県民のみなさんの御協力をお願いします。

1 選定・公表に係る制約等について

 社会的・経済的条件などにより各地域で取組まれている保全や活用のあり方には違いがあることから、今回の公表によって、地域の人々のくらし、農林業の営みや土地の利活用等で、新たな制約や規制等を行うことはありません。

 また、その地域の管理者等に、当該地域を管理し続けることを義務付けるものでもありません。

注)「おおいたの重要な自然共生地域」の立ち入り等にあたっては、事前に土地所有者や管理者の承諾を得ることが必要な場合があります。

2 地域分類について

   分 類                              説       明
 山地・森林陸地の表面が著しく盛り上がった山岳地帯、又は、高木等が広い範囲に群がって生えている森林エリア
 草地・湿原草が生えている広々とした草原エリア(陸上草原、水中草原、それらの中間に位置する湿性草原など)
 里地・里山原生的な自然と都市との中間に位置し、農林業などに伴うさまざま人間の働きかけを通じて環境が形成・維持されてきた 集落を取り巻く二次林 (社叢林等)、それらと混在する農地、ため池、水路、二次草原などで構成されたエリア
 河川・湖沼湖や海に注ぐ河川(ワンド含む。)、 湖、池、沼などの淡水エリア
 海岸・干潟磯浜、砂浜、泥浜などの塩水・汽水域エリア

3 公表地域一覧について

No地域分類市町村名公表地域等地域の特徴
1河川
 ・
湖沼
大分市乙津川 [PDFファイル/341KB] 乙津川は大野川から分流した河川で全長は10.9km。水辺の楽校周辺は満潮のときに海水と川の水が混じりあうことから、川や海ではみられない多くの生きものが生息・生育しており、とても興味深い生態系がみられる場所です。
2草地
 ・
湿原
別府市天間高原 [PDFファイル/264KB] 阿蘇、くじゅう地域から連続した火山性高原に残る山地性草原でススキやネザサの草原が広がっています。
かつて日本列島が大陸と陸続きであったことを証明する大陸系遺存植物が多数生育しており、とても興味深い生態系がみられる場所です。
3山地
 ・
森林
別府市ラクテンチの森 [PDFファイル/535KB] 急峻な斜面に広がる常緑広葉樹林で、極相に近いコジイ林、スダジイ林、クスノキ林が広がっています。自然林で、よく根を張り斜面の崩落を防止しています。ケーブルカーが上り下りする周辺に生育しており、自然の森を身近に感じることができる貴重な場所です。
4海岸
 ・
干潟
中津市生物多様性に富む中津干潟と塩性湿地 [PDFファイル/393KB] 周防灘西に位置し、瀬戸内海最大規模の面積を有します。砂泥質干潟が大部分を占めるが砂質や強泥質、礫などの干潟も点在します。流入河川の河口部には砂浜や砂嘴が広がり、塩性湿地が形成されることが多いです。生息生物種のうち希少種が約30%。普通種の数も多く、それぞれの個体数も多いのが特徴です。
5山地
 ・
森林
日田市前津江町の権現岳林木遺伝資源保存林 [PDFファイル/216KB] スギの人工林多い日田地方では数少ない広葉樹の天然林が広がっています。ツクシシャクナゲをはじめ、高山植物やシオジ、ブナ、ケヤキ等があります。こうした原生林は古くから地域の人々に親しまれ学術的にも貴重な森林です。
6山地
 ・
森林
佐伯市佐伯市城山の自然林 [PDFファイル/244KB] 毛利家の管理で長い間ほとんど切られなかった城山は、林の中に340種の植物があるといわれており、その中には珍しい草木が多くみられ、豊かな生態系を形成しています。
7海岸
 ・
干潟
臼杵市臼杵川河口干潟 [PDFファイル/234KB] 豊後水道沿岸では希少な干潟で、河口干潟と前浜干潟で構成されています。干潟特有の希少な動植物も豊富で日本の干潟の一典型を表しています。
8海岸
 ・
干潟
臼杵市下ノ江海岸(大間) [PDFファイル/215KB] この地域ではハゼ類、ウバウオ類、などの磯の小魚類やイソギンチャク、タマキビ、オオヘビガイ、ウミウシ類、キクメイシなど多くの磯動物がみられます。
 後背地のウバメガシ林は造船工場の防風林ともなっており、リアス地形の海岸線を代表する森林景観をみせています。
9山地
 ・
森林
津久見市四浦地区 [PDFファイル/193KB] 大分県南部の速水瀬戸に突き出す半島部は、春・秋の渡りの時期にサシバ、ノスリ、ハチクマなどが利用する重要な場所です。佐賀関や米水津がその代表ですが、本地域も注目に値します。
10山地
 ・
森林
竹田市神原渓谷 [PDFファイル/278KB] ユネスコエコパークに指定されている祖母山系から流れる神原川に沿って、約9kmの渓谷が続きます。新緑、紅葉が美しい自然豊かな場所となっています。オオタカ、サシバ、キビタキなどの生息地です。
11里地
 ・
里山
豊後高田市田染荘小崎 [PDFファイル/185KB] 田染荘小崎は昔からホタルが有名で、田植えの時期になると、川沿いにはゲンジボタル、森林側にはヒメボタル(別名、オカボタル)が飛び交います。50種類以上のトンボが確認される他、トノサマガエルやオオイタサンショウウオもよくみられます。
 植物も岩峰にはイワヒバが群生し、絶滅が危惧されるイブキシモツケ・ブゼンノギクなども成育し、豊かな生態系を形成しています。
12山地
 ・
森林
豊後高田市真玉八幡神社の森 [PDFファイル/209KB] 主林木はイチイガシで、アラカシ、コジイ、タブノキなどを混成する低地の常緑樹林が広がり、豊かな生態系を形成しています。
13海岸
 ・
干潟
杵築市カブトガニが生息する八坂川下流域干潟と守江湾  [PDFファイル/459KB] 干満の潮位差が平均して2.2m。海水と淡水が混じり合って塩分や水温の変化が激しい水環境ですが水域の生態系としては生物の数や量では圧倒的に豊かな場所です。
 春秋の渡りの時期および越冬期に利用するシギ・チドリ類、特にダイゼン、メダイチドリ、ハマシギの個体数が多い。ツバサゴカイやカガミガイなど他の地域ではあまり多くない種も、豊富に生息しています。
14海岸
 ・
干潟
宇佐市生物多様性に富む宇佐地域の干潟と塩性湿地 [PDFファイル/327KB] 干潟は、カブトガニの生息地であり、底生植物のアマモが群落を形成します。砂浜には生育するハマゴウ、ハマボウフウ、ハマエンドウ、ハマヒルガオなどが生育し、河口の泥湿地にはハママツナ、ハマナデシコなどが生育する自然環境に恵まれた地域です。冬季にはマナヅル、ナベヅルなどの水鳥が飛来します。
15里地
 ・
里山
豊後大野市三重町又井地区 [PDFファイル/207KB] ふゆみずたんぼの取り組みにともなって、オオイタサンショウウオやヤマアカガエルなど早春に産卵する両生類がよくみられるようになりました。ごく身近な里地・里山だが、環境を活かした地元の活動が効果を発揮しています。
16里地
 ・
里山
由布市由布市庄内町平石地区 [PDFファイル/211KB] 美しい棚田風景の中、豊かな生態系を有し、とりわけホタルが生息しています。アカハライモリ、ツチガエル、トノサマガエルなどがみられます。
17山地
 ・
森林
国東市武蔵町小城山のスダジイ林 [PDFファイル/365KB] 小城山の頂上東側に面し、ヤブコウジやベニシダを伴う、うっそうたるスダシイの原生林です。ユズリハやクスノキが多く、学術上・景観上の価値が高く、貴重な植物群落として豊かな生態系を形成しています。
18海岸
 ・
干潟
姫島村姫島周辺沿岸 [PDFファイル/144KB] 姫島周辺にはアマモ場や藻場が広がっており、ノコギリモク、ホンダワラ、トゲモクなど、アマモ、ガラモ、カジメ・クロメ場などが混在し、地先の生物多様性が高く豊かな生態系を形成しています。
19海岸
 ・
干潟
日出町小深江漁港周辺 [PDFファイル/268KB] 周辺に干潟があり、こうした環境を好む特有の生物の生息・生育の場となっています。シオマネキ、ハクセンシオマネキといった甲殻類などの多様な生物相をみることができます。
20山地
 ・
森林
九重町鳴子川渓谷 [PDFファイル/243KB] 鳴子川と玖珠川合流付近の深い渓谷で、両岸は切り立った火成岩の岩崖。河床には岩盤が各所に露出し、滝も多く、人の立ち入りが困難なことから、長らく人によるかく乱が少なかった場所であり、豊かな生態系を形成しています。
21山地
 ・
森林
九重町寺床から熊の墓の渓谷林 [PDFファイル/208KB] 一帯は国有林で、草原から転換されたスギ、ヒノキ林が広がっており、開拓農地の周囲にはクヌギ林やマツ林が分布しています。
 谷筋にはブナなどの大径木を含む良好な渓谷林が帯状に分布し、稜線にある小ピーク群には、ブナ林が島状に残存います。また、九州では数少ないトチノキを含む渓谷林となっています。
22山地
 ・
森林
九重町鹿伏岳のブナ・ミズナラ林を含む山林 [PDFファイル/351KB] 谷と山頂部台地との境界付近には、ブナ・ミズナラ林が遺存的に分布しています。また植林地の路傍の開放地などにかつての環境をしのばせる草原生植物、さらに渓谷にはキバナアキギリなどの林床植物が生育しています。
23草地
 ・
湿原
九重町湯沢 [PDFファイル/312KB] 牧草地や畑地の縁にわずかに残された草原や湿原には、絶滅危惧種を含む多様な植物が点在しており、かつての多様な植物相の断片をとどめています。また渓流辺などに成立する湿性林には、九州では数少ない北方系の樹木が生育しています。

大分ラグビー情報についてはここをクリックしてください