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霊山自然環境保全地域

印刷ページの表示 ページ番号:0000296699 更新日:2014年12月26日更新

霊山自然環境保全地域(昭和54年3月30日大分県指定)

指定の理由

 本地域は、大分県産のオオイタサンショウウオの生息地であり、弁天池とその背後の森林は産卵と繁殖の場となっている。県内におけるオオイタサンショウウオの生息、繁殖の場としては、残された数少ない地域の一つである。
 また、このオオイタサンショウウオの採餌生息の場となっている背後の森林は、大分地区では数少なくなったコジイ林の典型林分がみられるほか、アカガシやアラカシ林等の順調な復元がみられる。
 よって、この地域を大分県自然環境保全条例第2条第1項第5号の規定による大分県自然環境保全地域に指定するものである。

保全区域

大分市の西南にある霊山の東山腹に位置する民有地(霊山寺所有地)である。
1 面積 2.8ヘクタール
2 位置及び区域 大分県大分市大字岡川字霊山寺855番地
2 位置及び区域 大分県大分市大字岡川字霊山寺境外845番地
3 土地所有関係 民有地(霊山寺所有地)

保全計画

1 保全すべき自然環境の特質
 本地域に生息するオオイタサンショウウオは、大分県に特有のサンショウウオ、古い時代の両生類の形質をとどめる動物である。他地区における同種が周辺環境の破壊によって年々減少していく状況下にあって、該当地域は生息、繁殖の場として残された数少ない地域の一つである。
 産卵場所となっている弁天池は周辺を常緑広葉樹の二次林と一部植林地に囲まれた日当たりのよくない水たまりで、本種にとって絶好の産卵場である。
 また、生息地である背後の森林は本堂横の西南斜面にわずかに残るコジイ林の典型林分を除き他はコジイ、アラカシ、アカガシ等の二次林及びアカマツ、マダケ林であるが常緑広葉樹林としての再生復元は順調に進行している地域である。

2 権利制限関係等の概要
 大分市指定天然記念物(オオイタサンショウウオ及びその生息地)

3 自然環境の保全に関する基本的な事項
(ア)特別地区の指定及び保全のための規制に関する基本方針
 オオイタサンショウウオの産卵場である弁天池及び生息の場である背後の森林等、本地域の全地区を特別地区に指定する。
 この特別地区内において、許可を受けないで行うことができる木材の伐採の方法及び限度は次のとおりとする。

【木竹の伐採の方法及び限度】
 択伐(択伐率は現存蓄積の30%以内)とする。

(イ) 保全施設に関する基本方針
 本地域における保全のための施設は、次のとおりとする。
 ・巡視歩道
 ・標識

4 地区の区域設定に関する計画
(ア)特別地区
名称位置及び区域総面積(ha)土地所有別面積(ha)摘要
霊山特別地区大分県大分市大字岡川字霊山寺855番地の一部
大分県大分市大字岡川字霊山寺境外845番地の一部
2.8国有地 -
公有地 -
民有地 2.8
 霊山自然環境保全地域の全地域を特別地区に指定する。

(イ)野生動植物保護地区
名称保護すべき野生動植物の種類位置及び区域総面積(ha)摘要
霊山野生動植物保護地区(動物)オオイタサンショウウオ大分県大分市大字岡川字霊山寺855番地の一部
大分県大分市大字岡川字霊山寺境外845番地の一部
国有地 -
公有地 -
民有地 2.8
 霊山特別地区のうちオオイタサンショウウオの産卵場である弁天池、及びその生息の場である背後の森林を含む全地区

5 保全のための規制に関する計画
(ア) 木竹の伐採に関する計画
特別地区名位置及び区域総面積(ha)土地所有別面積(ha)伐採の方法及び限度
霊山特別地区大分県大分市大字岡川の一部2.8国有地 -
公有地 -
民有地 2.8
 択伐(択伐率は現存蓄積の30%以内)とする


6 保全のための施設に関する計画
(ア)巡視歩道
番号施設の種類位置規模・構造工種摘要
霊山巡視歩道起点-大分市大字岡川
終点-大分市大字岡川
延長430m、幅員1.2m改良

(イ)標識
番号施設の種類位置規模・構造工種摘要
標識大分市大字岡川字霊山寺新設 解説板、植物名称札を含む(必要箇所に設置する。)。