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第20回豊の国木造建築賞入賞作品

印刷ページの表示 ページ番号:0000004279 更新日:2010年1月4日更新

建築主 建物所在地 用途 設計者 施工者

最優秀賞

深町 勝幸・真由日出町住宅 三ヶ尻一級建築士事務所(有)浅野建設

優 秀 賞

横松 宗・知子中津市住宅 一級建築士事務所
すまい設計工房
(株)梶原組
(株)豊工務店
佐藤 紘之日田市住宅1級建築士事務所
清水研究所

直営

日田市長
大石 昭忠
日田市道の駅(株)エム環境
デザインシステム
(株)中野組

特 別 賞

(住宅金融公庫南九州支店長賞)

住宅 (有)木無量アソシエイス大分県zikiltguild
企業組合
宮崎 哲男大分市
ラサホームズ(株)

協 賛 賞

(大分県建設業協会賞)

旅館(株)降幡建築設計事務所(株)佐々木工務店

亀井 孝志

臼杵市

(大分県建築士会賞)

住宅 (有)アトリエ・ラッツ
一級建築士事務所

直営

安部 仁

大分市

(大分木造住宅事業協会賞)

住宅 井上一則・空間工房戸高建築

日高 正吉

佐伯市
(大分県木材協同組合連合会賞)住宅(株)安藤剛設計室(有)アラカワハウス

吉田 俊秀

宇佐市
(大分県森林組合連合会賞)店舗糸永建築設計事務所ミナモト建設(株)

衛藤 真司

別府市
(大分県住宅供給公社賞)住宅 アーキテック
・一級建築士事務所
(株)竹内工務店

岩田 直樹

大分市
(大分県建設合同労働組合賞)住宅 (有)徳永敬之設計工房こうの建築(有)

安藤 高広・佳代子

豊後高田市
(大分県職業能力開発協会賞)ギャラリー
/カフェ
一級建築士事務所
たかせao

直営

玉田 信行

臼杵市
(大分県建設組合連合会賞)住宅(有)足立建築事務所(有)足立建築事務所
椎原 哲郎 臼杵市
(大分県建築設計事務所協会賞)住宅(有)尾方設計
一級建築士事務所
ミナモト建設(株)

羽田 篤夫

大分市
(大分県木材商業協同組合賞)店舗

川野雄二住宅設計室

アラキ建設

応募数41点(住宅32点、非住宅9点)

最優秀賞

■作品データ
建設地:日出町
用   途:住宅
建築主:深町 勝幸・真由
設計者:三ヶ尻一級建築士事務所
施工者:(有)浅野建設
延面積:158.10 m2

木造建築物の写真

■作品のポイント
和風でも洋風でもない、現代日本人の日本人らしい住まいを提案。
(1)構造美 在来木造でしかできない木の軸組の美しさをデザイン、構造=意匠の考え方こそ木造の原点。
(2)構成美 職人の手仕事に依るので、一つ一つの寸法はまちまちでも、造りあげられたときに全体として美しく構成。
(3)自然素材 地元産出の材料をできるだけ多く使う。その土地の気候風土にあう材料は、その土地で育ったものが一番。

優秀賞

作品データ
建設地:中津町
用   途:住宅
建築主:横松 宗・知子
設計者:一級建築士事務所すまい設計工房
施工者:(株)梶原組、(株)豊工務店
延面積:220.1m2

木造建築の写真

■作品のポイント
 中津市金谷には、下級武士の街の地割りがほぼ全域に維持され、わが国の近世城下町として稀な事例である。この街並みを保全し新しい住宅地として再生を図ることが本設計の目的である。
 「金谷の家」は複合の用途計画があり、敷地条件として地割りが3コマあった。このたび、1期工事・東側敷地の書庫+離れと2期工事・中央敷地の住宅が完成した。西側敷地も将来の住宅用地である。
土塀は金谷の街路景観の重要な要素であるため、駐車場を除く道路塀と地割り境界で復元した。
 施主は高齢のため、随所にバリアフリー設計を行い、長年暮らした住宅の主たる使い勝手を導入し、記憶の継続を可能にする設計を心がけた。

優秀賞

■作品データ
建設地:日田市
用   途:住宅
建築主:佐藤 紘之
設計者:一級建築士事務所 清水研究所
施工者:直営
延面積:120.25 m2

木造建築の写真

■作品のポイント
 親の代から住んでいた町内の住まいを、定年を機に建て直すことになった。
 土蔵を修理して残し、生垣以外樹木も残し、できるだけ思い出の手がかりを残した。
 県内を原産とする杉材(ヤブクグリインタロー)を構造材から仕上げ材まで骨太、肉太に使用し、プレカット加工ばかりでなく、松丸太の曲げ強度に勝るとも劣らないインタロー丸太の梁等は、あえて、地元の大工の手加工による伝統的納まりとし、強度確保と共に、ささやかながらも技術伝承の場とした。
 屋根、外壁とも30mmの杉板と通気層、断熱層(合成土)をはさんで、15mmの杉板の上に仕上げをし、化学的建材はほとんど採用しなかった。バリアフリーを含めて、良好な室内環境と共に、建て主の思い入れは、玄関土間のタタキのムシロ目に、職人の熱意は土蔵のレリーフに、建物と共に残っていくことでしょう。このことが可能になったのは、一括請負に任すのではなく、設計士が自らCMの立場に立って、価格の見える住まいづくりを主導するオープンシステム方式によったためである。地域の素材と地域の技術と建て主を直接結び付け、住むほどに愛着が増し、建てるほどに周囲の環境が整っていく古くて新しい住まい、つまり新民家造りの提案である。

優秀賞

作品データ
建設地:日田市
用   途:道の駅
建築主:日田市長 大石 昭忠
設計者:(株)エム環境デザインシステム
施工者:(株)中野組
延面積:880.01 m2

木造建築の写真

■作品のポイント
本施設は、ワークショップにより、地元住民と一緒に地域全体のまちづくり計画とこの施設の基本構想を作成した。この構想を基に実施計画を創った。具体的には次のような特徴を持たせ、施設全体が川や時の流れを現すシンプルなデザインの中に“大山らしさ”を表現した。
【周辺の環境や景観を活かしたシンボリックな建物と空間】
(1)国道から視界の開ける場所にあるため、遠くからも分かり易く、立ち寄りたくなる施設となるよう、レストランと外部便所に大きなトップライトを設け、シンボリックな建物とした。トップライトから内部に明るく優しい光を落とし清潔感のある空間が創られ、夜にはそこからもれる光が施設の目印となる。
(2)周辺環境を活かし、川へ向かって施設を開き、目の前に広がる大山ならではの自然景観を最大限に取り込むよう計画した。また、車騒音防止のために国道側は閉じつつ、敷地入り口にピロッティを伸ばすことで、人の流れを引き込むよう意図した。また、細長い敷地形状を活かし、曲線を描いた施設配置により、シークエンスのある景観が楽しめるよう配慮した。
【地元産の杉材を多用した建物】
(3)構造材には日田杉を用い、在来工法に鉄骨や特殊金物を用いたハイブリットな構造とし、木の暖かさと、木組みの美しさを活かしたダイナミックな空間造りを実現している。
(4)外壁及び内壁は日田杉の板張りとした。
【健康でエコロジカルな建物】
(5)トップライト頂部に換気窓を設け、自然の空気の流れによる換気・温度調整を可能にしている。
(6)木以外にも内装に珪藻土などの自然素材を用い、健康的でエコロジーな施設とした。【ユニバーサルデザイン】
(7)入り口にスロープを設け、多目的トイレを4箇所、子供用ストールや手洗いの設置、光の降り注ぐ清潔なパウダーカウンター、授乳室の設置など誰もが快適に過ごせるよう配慮した。