県内には29か所の交番があり、警察官が勤務しています。交番の警察官は住民の皆さんからたくさん寄せられる「パトロールを強化してほしい」という要望や、事件事故への対応など、地域の安全を確保するため、昼夜を問わず街頭に出てさまざまな活動を行っています。
また、最近は「交番には常時警察官がいてほしい」という要望も多くなっています。そこで、交番における警察官の一時的な不在状態を解消するため、大分県警察では県内14か所の交番に「交番相談員」を配置しています。
「交番相談員」とは、警察活動の豊富な経験や知識を持つ警察官OB等で、警察官の身分を有しない非常勤職員として勤務しています。主な活動は、事件や事故が発生したときに警察官へ連絡すること、住民の意見や要望を聴き取ること、遺失届や拾得物を受理すること、自転車やオートバイの盗難被害届を預かること、そして道に不案内な方への地理案内等です。
大分中央警察署中央交番は、大分市高砂町のオアシスひろば21内にあります。
「観光案内も結構多いんですよ」と語るのは、交番相談員の釘宮さん。交番では多くの届け出や相談、地理案内への対応があると言います。駐車に関する苦情や飲酒によるトラブルも多いそうです。「振り込め詐欺や悪質商法の相談がたくさんあります。ちょっとでも気になることがあれば、気楽に、安心して交番を訪れてください」交番を街の「オアシス」にしたいと、釘宮さんは考えています。
また、別府警察署鉄輪交番・交番相談員の広瀬さんは、温泉街ならではの届け出が多いと言います。「観光シーズンになると県外から来られた方からのいろいろな届け出が多くなります」こちらでは、地元の一人暮らしの高齢者から相談されることも多いとか。「架空請求の相談が多いですね。高齢者の方はいろいろな不安を持っていますから、相手に安心感を与えるよう心がけています」勤務して二年目の広瀬さん。すっかり地域の方に親しまれているようです。
「パトロールを強化してほしい」「交番には警察官がいてほしい」という県民の皆さんのニーズに応えるために配置された交番相談員。気さくで頼りになる人がそろっています。困ったこと、不安なことは何でもお気軽にお問い合わせください。
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中央交番の交番相談員・釘宮さん

鉄輪交番の交番相談員・広瀬さん
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