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昨年12月、「第1回アジア・太平洋水サミット」がここ大分県別府市で開催されたことは、皆さんの記憶に新しいと思います。
皇太子殿下、オランダ皇太子殿下のご臨席のもと、福田総理大臣(当時)をはじめ、36の国と地域の首相や政府関係者、各界のリーダーの出席を得たこの国際会議では、アジア・太平洋地域が直面する水問題について、幅広く活発な議論が行われました。
その結果、衛生管理、洪水・干ばつ、農村の環境保全などさまざまな水問題について、具体的な行動目標の実現に向けた強い決意を示す「別府からのメッセージ」が全世界に向けて発信されました。水問題の解決に向けて、このようなメッセージが本県から発信されたことは大変意義深く、誇らしいことです。
我々アジア・太平洋地域のリーダーは、各国のあらゆる分野を代表し、温かいもてなしのもと、日本国大分県の美しい都市、別府において開催された記念すべき第1回アジア・太平洋水サミットに結集し、次のような合意に達した。
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人々が安全な飲料水と基本的衛生設備を入手することは、基本的人権であり、人間の安全保障の基本であることを確認する。
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この地域において安全な飲料水を利用できない人々の数を、2015年までに半減し、2025年までにゼロを目指す。
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水の安全が保障されたアジア・太平洋地域という地域全体のビジョンを達成するために、志を一つにするすべての団体、個人が力を合わせて取組む。
我々は、この提言の実施に向け、各国政府の努力を促す。
我々には、このビジョンを実現する意志と勇気がある。
水サミットイヤーの昨年1年間には、県内各地で92もの水サミット公式関連イベントが開催され、多くの県民が参加しました。また、水サミット期間中に開催されたオープンイベントには、県内のNPOや大学生が多数参加し、サミット本会議に負けないような活発な議論が行われました。
水サミットは私たち県民一人ひとりが水問題について知るきっかけとなったばかりでなく、大分県の豊かな天然自然や恵まれた水環境、先人の知恵、歴史・文化などを再認識するまたとない機会となりました。
また、水サミットの開催地として選ばれたということ自体、温泉や湧水をはじめとする大分の素晴らしい水環境が世界的に認められたということ。水サミットは大分県を全世界に向けて発信することにつながったのです。
本年7月13日、県内の大学、高専、企業等の有志を発起人として、「おおいた水フォーラム」が設立されました(理事長・羽野忠大分大学長)。水サミットの成果を大分県に根付かせ、県内で水に関わる活動を行う団体のネットワーク形成を図ることを目的としています。
おおいた水フォーラムは以下のような活動に取り組みます。
「水のことは大分に聞け、と言われるような団体になって欲しい」と広瀬知事
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NPO団体等の取り組みノウハウや行政データの集約化等、これまで積み上げられてきた水に関する「知」の集積
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NPO団体等の取り組みに対する連絡・助言、研究・技術開発コーディネート、共同研究・学会シンポジウム開催等、水に関する「知」の共有および情報発信の推進
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県内の水環境に関わるNPO等の諸団体や個人の活動の支援に関する事業、特に「第1回アジア・太平洋水サミット」記念事業に取り組む
これらの活動を通じて、水サミットで発信したメッセージ「アジア・太平洋地域の水環境の保全強化」の実現に向け、開催地として大きく寄与することを目指します。
おおいた水フォーラム事務局
大分大学地域共同研究センター内 有限会社大分TLO
097-554-6158
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