平成23年 大分県教育10大ニュース
平成23年12月27日
大分県教育庁教育改革・企画課
1.大躍進!小・中学生学力向上の成果現れる
「基礎・基本の定着状況調査」(小5・中2対象)において初めて5教科中4教科で全国平均(偏差値50)を超えるなど学力向上対策が点から面に広がり実を結んできています。(調査開始以来8年間で5教科中2教科で全国平均を超えたのが過去最高。昨年は1教科のみ全国平均超え)
- 学力向上支援教員倍増(36人→72人)と支援教員協議会等を通じた授業改善
- 学力向上ステップアップ事業(夏期休業中の補充学習)の拡充
- 学びの教室(基礎学力の定着支援活動)等地域との連携による学習の推進
2.東日本大震災を受け、学校防災対策の強化進む
東日本大震災を教訓に、子どもたちを津波などの災害から守るための取組が進んでいます。
- 学校津波防災対策講演会開催(8月、650名聴講)
- 津波対応を盛り込んだ「防災・避難マニュアル」の作成(9月)
- 6教育事務所単位で防災・避難マニュアル研修会開催(10月~11月)
- 県立学校の学校防災計画の見直し完了(12月)
- 県立学校耐震化工事進む(平成23年度完了予定)
3.子どもの体力向上へ取組広がる
体育専科教員活用モデル校、体力向上実践校での体力向上の成果が顕著に現れました。
- 体力調査項目の平均が全国平均を上回る割合(達成率)が全県では30.7%であるのに対し、体育専科教員活用モデル校(6校)で81.3%、体力向上実践校(18校)で73.6%と大幅に上回る
- 体育専科教員活用推進校(6校→16校)、体力向上推進校(18校→32校)を拡充し、体育専科教員が所属校以外の周辺校にも赴いて指導するなど取組を強化
4.準備進む!北部九州4県開催「全国高校総体」(インターハイ)
平成25年に開催される「全国高等学校総合体育大会」は本県では48年ぶりの開催となります。全国高校総体推進局を設置し、着々と準備を進めています。
- 平成25年度全国高等学校総合体育大会大分県実行委員会を設立(8月)
- 県教育庁に全国高校総体推進局を設置し、準備体制を拡充(10月)
- 大会ポスター完成(11月)
総合開会式:平成25年7月28日(日曜日)大分スポーツ公園大分銀行ドーム
開催期間:平成25年7月28日(日曜日)~8月20日(火曜日)
5.高校生があらゆる分野で大活躍!
就職に進学に、文化やスポーツなどに、高校生の若い力が躍動し県民に元気と活力を届けてくれました
- 就職内定率96.9%は九州第1位(商業科は100%)
(進学も就職もしなかった生徒は過去5年で最少) - 文化部活動の活躍
- 中津北高校書道部:第19回国際高校生選抜書展団体の部優勝(2月)
- 中津北高校.黒土沙織:第19回国際高校生選抜書展文部科学大臣表彰(2月)
- 中津北高校.田中桃子:第47回全国学生書道展文部科学大臣表彰(3月)
- 国東高校JRC部:第6回食育推進全国大会内閣府特命担当大臣表彰(6月)
- 大分高校書道部:第4回書道パフォーマンス甲子園優勝(7月)
- 技術部門の活躍
- 国東高校工業技術部ロボット相撲班
第23回全日本ロボット相撲九州大会:自立型準優勝.ラジコン型優勝
第19回高校生ロボット相撲全国大会:自立型優勝(女子チーム史上初)
- 国東高校工業技術部ロボット相撲班
- 運動部活動の活躍
- 東九州龍谷高校女子バレー部.優勝:全国高等学校総合体育大会(8月)
- カヌー県選抜チーム.優勝:日本カヌースプリントジュニア選手権大会(8月) 女子総合、カヤックフォア女子(200m・500m)
- 大分豊府高校.大石利樹.優勝:第32回牧杯ジュニアフェンシング選手権大会(9月)
- フェンシング県選抜少年男子チーム.優勝:第66回国民体育大会(10月)
- 佐伯鶴城高校.伊地知優希.優勝:日本ユース陸上選手権大会棒高跳び(10月)
カナディアンフォア男子(500m)
6.特別支援教育の更なる充実
特別な支援を必要とする児童生徒のための教育環境の整備・充実をさらに進めてます。
- 日出、由布、佐伯、竹田支援学校に高等部棟が完成(3月)
- 宇佐支援学校中津校に高等部を開設(4月)
- 特別支援学級を336学級から385学級に増設(4月)
7.森高校バス事故を受け、部活動における生徒輸送の安全対策を充実
全国高等学校野球選手権大分大会開会式に参加した森高校野球部のマイクロバス事故 (7月9日)を受け、「部活動における生徒輸送に係る学校管理自動車等検討委員会」を設置し安全対策の強化に取り組みました。
- 学校管理自動車等の運行委託に係る補助(運転手派遣経費の2/3を補助)を予算化(10月)
- 安全運転講習会の追加開催(10月)
- 運行管理責任者(校長)に対する研修会の実施(11月)
8.大発見!!歴史博物館・先哲史料館
宇佐市天福寺の木彫仏が日本最古期のものであることが判明するとともに、行方不明となっていた野上彌生子の日記が見つかり、それぞれ初公開されました。
- 宇佐市、天福寺奥院の木彫仏群40躯が、従来の推定年代を300年余り遡り日本最古期(奈良時代中頃~平安時代初頭)のものであること等が県立歴史博物館の調査で判明し、開館30周年記念特別展「仏さまの“ひみつ”」で公開(10月)
- 行方不明となっていた野上彌生子の日記が先哲史料館の調査で発見され、秋季企画展「妻と母と作家の統一に生きた人生-野上彌生子の百年-」で初公開(10月)
9.県立図書館のサービス充実
年間貸出冊数が都道府県立図書館全国3位(平成22年度)を記録するなど県立図書館のサービスの充実が着々と進んでいます。
- 来館が困難な障がい者向けの宅配貸出サービス(4月)や高齢者向けに読みやすい「大活字本」をセットにした宅配貸出サービスを開始(5月)
- 福岡アメリカンセンターと提携し、アメリカの児童書、歴史・文化・産業等の参考図書などを所蔵する「アメリカンシェルフコーナー」を開設(5月)
- 県内の図書館や学校図書館へ県民からの寄贈本等を紹介する寄贈本取扱システム「みんなの本ネット」を全国に先駆けてスタート(11月)
10.教育改革を引き続き続行
新たに就任した野中教育長(10月)、岩崎委員長(12月)は、それぞれ改革続行を打ち出しました。
- 県立高等学校に12名の指導教諭を配置(4月)
- 県立高等学校第三者評価導入(9月)
- 「大分県公立学校教職員人材育成方針」策定(10月)
(番外).教育庁チャンネルの再生回数が10万回を突破
学校現場の先生の横顔、子どもたちの活躍、地域のみなさんの支援の様子など、特色ある取組や地道な取組などを紹介する大分県教育庁チャンネルの再生回数が通算10万回を突破するなど関心を呼んでいます。
- 150本を超える動画で全市町村の学校の取組の様子を配信
- 優れた授業の映像など授業力向上に役立つ情報を「学力・体力向上の種」ページで配信(12月)