ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > おおいた商工労働ポータル > 令和7年度「第2回先端技術研究会」開催レポート

本文

令和7年度「第2回先端技術研究会」開催レポート

印刷ページの表示 ページ番号:0002312343 更新日:2025年8月18日更新

令和7年度「第2回先端技術研究会」を開催しました。

 AI(人工知能)やロボットなど先端技術の著しい進歩や、想定を上回るスピードで進む人口減少、グローバル化は企業の従来の成長モデルやビジネスモデルを大きく変化させています。
 県内企業が持続的に成長を続けるには、変化する市場と進化する技術を分析するとともに、自社の技術や強みと掛け合わせていくことが重要です。
 そこで、大分県では、令和6年度より、各分野にて先端研究に取り組んでいる研究者や研究成果の社会実装に取り組んでいる先端技術を有する企業を講演者として招いて、最新の研究動向についてご講演いただく「先端技術研究会」を開催しております。
 令和7年度の第2回は「農林水産」をテーマに下記のとおり開催します。

開催概要

 日  時:令和 7 年 9 月 2 日(火曜日) 14 時 00 分 ~ 16 時 40 分(開場 13 時 45 分)
 場  所:ownspace Room SPACE 6F(大分県大分市金池南1-5-1 コレジオ大分)
 定  員:現地 30 名(先着)
 参加費:無料
 主  催:大分県(運営委託:株式会社リバネス)
当日のタイムライン
14:00 開会挨拶
14:05-

ご講演1
熊本県立大学 学長 堤 裕昭 氏

講演タイトル:「マイクロバブル発生装置(eco-Bubble®)を利用した魚介類養殖および農作物栽培における生産性向上
マイクロバブル発生装置「eco-Bubble®」は、独自技術の高速旋回液流方式により、泡径1〜2ミクロンの究極の微細マイクロバブルを大量発生し、泡中の気体が水中へ効率良く溶解して高い曝気効果が得られる。魚やエビの養殖では低酸素ストレスを軽減し成長を促進する。酸素マイクロバブルで作成した高濃度酸素水を農作物の灌漑水に用いると、夜間に根からの酸素吸収が促進され、生産性が向上する。本講演ではその研究開発や事例についてお話しいただきます。

(講演者略歴)
1956年生まれ。九州大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。
熊本県立大学環境共生学部・教授、同学部長、副学長などを経て2022年より熊本県立大学・学長。
マイクロバブル発生装置の開発を熊本市や愛知県の会社と共同で進めると共に、水産増養殖業や農業へ応用し、飛躍的な生産効率の向上と、環境負荷の軽減をはかる研究や技術の社会実装を進める。
第7回アグリテックグランプリ最優秀賞・JT賞、令和6年度九州発明表彰文部科学大臣賞。

 

15:05-

ご講演2
学校法人君が淵学園 崇城大学
 崇城大学生物生命学部  教授 宮坂 均 氏

講演タイトル:「光合成細菌を活用したバイオスティミュラント技術の開発と活用事例​」
自然界に存在する光合成細菌は、植物の成長促進や収量・品質向上、環境ストレス耐性強化をもたらす「バイオスティミュラント材」として注目されています。
これまでに、その効果を稲やレンコン、サツマイモの他、水耕栽培や植物工場で検討し、実証研究や特許取得を進めてきました。
本講演では、これまでの研究成果や光合成細菌利用の現場事例、技術顧問を務めるベンチャー企業での取り組みなど、最新の研究内容、事例についてお話しいただきます。​

(講演者略歴)
​大阪大学薬学部(薬学博士)。
キッセイ薬品工業株式会社入社後、米国National Institute of EnvironmentalSciences (NIEHS) ポストドクトラルフェロー、
関西電力株式会社 環境技術研究センター勤務を経て、2014年4月より崇城大学生物生命学部 教授。
光合成細菌の応用研究を進め、現在株式会社Ciamo(代表・古賀碧)と株式会社P&A(代表・中畑敏哉)の技術顧問を勤める。

16:05- まとめ、閉会挨拶
16:10- 名刺交換
16:40- 終了

 

イベントチラシ

事務局:大分県商工観光労働部先端技術挑戦課(運営委託:リバネス)
    Tell:03-5227-4198

  おおいたラボ 
DXラボ

「第2回 大分県先端技術研究会」の様子

第2回 大分先端技術研究会が9月2日にコレジオ大分で開催されました。
今回のーマは「農林水産」
「先端技術研究会」開催内容

講演「マイクロバブル発生装置(eco-Bubble®)を利用した魚介類養殖および農作物栽培における生産性向上」

最初の講演では、熊本県立大学 学長 堤 裕昭 氏が登壇。
マイクロバブル発生装置を改良し、二重渦式高速回転気液混合二重層(eco-Bubble®)を開発。マイクロバブル付加による熊本・天草で真鯛養殖生け簀で夜間の溶存酸素量低下防止の実験、タイ国のエビの養殖活動の収益向上効果。また、ミニチンゲン菜の実験では、同装置により生成した高濃度酸素水による大幅な成長促進が確認できたなど水耕栽培での活用もできるとお話いただきました。
「先端技術研究会」開催内容

講演「光合成細菌を活用したバイオスティミュラント技術の開発と活用事例」

続いて、崇城大学 崇城大学生物生命学部教授 宮坂 均 氏が登壇。
熊本・球磨焼酎粕(かす)を利用した光合成細菌の培養技術の研究。イネやサツマイモなど光合成細菌を使った研究成果を今後の可能性を含め紹介いただきました。また、クルマエビ養殖で光合成細菌を使っての研究ではクルマエビの成長への成果をお話しいただきました。
講演後の質疑応答時には、最初に講演された堤氏から「マイクロバブルと光合成細菌を組み合わせたらかなりの効果が出るんじゃないか!」などの意見がありました。
「先端技術研究会」開催内容
講習会後、交流・名刺交換の時間。
「先端技術研究会」開催内容
次回のイベントにも是非参加ください。
第3回先端技術研究会(合同開催) 予告
日 時:2025年10月27日(月) 14:00~17:20
テーマ:GX(環境、エネルギー)
※詳細は近日、先端技術挑戦課HPにてお知らせします。