令和7年度「第3回先端技術研究会」を開催しました。
AI(人工知能)やロボットなど先端技術の著しい進歩や、想定を上回るスピードで進む人口減少、グローバル化は企業の従来の成長モデルやビジネスモデルを大きく変化させています。
県内企業が持続的に成長を続けるには、変化する市場と進化する技術を分析するとともに、自社の技術や強みと掛け合わせていくことが重要です。
そこで、大分県では、令和6年度より、各分野にて先端研究に取り組んでいる研究者や研究成果の社会実装に取り組んでいる先端技術を有する企業を講演者として招いて、最新の研究動向についてご講演いただく「先端技術研究会」を開催しております。
令和7年度の第3回目は産学官金交流大会(主催:大分県産学官金連携推進会議)と共同で開催致しました。
開催概要
事務局:大分県商工観光労働部先端技術挑戦課(運営委託:リバネス)
Tell:03-5227-4198

日 時:令和 7 年 10 月 27 日(月曜日) 14 時 00 分 ~ 17 時 20 分
場 所:ソレイユ(大分県労働福祉会館)7F「カトレアA」
主 催:大分県産学官金連携推進会議
共 催:大分県商工観光労働部 先端技術挑戦課
「第3回 大分県先端技術研究会」の様子
第3回大分先端技術研究会が10月27日(月)にソレイユ(大分県労働福祉会館)で開催されました。
今回は、産学官金交流大会と「新エネルギー」をテーマに共催しました。
講演「フュージョンエネルギー研究最前」
最初の講演では、自然科学研究機構核融合科学研究所 メタ階層ダイナミクスユニット 教授 永岡 賢一 氏が登壇。
データセンターの建設やAI(人工知能)の普及による電力需要が増加し「エネルギー危機」とも言える事態が懸念されている中、クリーンな次世代エネルギーとして期待されている「フュージョンエネルギー」。
「太陽のような宇宙で輝く星のエネルギーを地球上で実現し電気を作ろう」と国策として産学官金が連携し研究開発を進められています。
今回は様々な課題を踏まえながらの研究開発と2030年代の発電実証目標に向けてお話いただきました。
講演後の質疑応答では、「既存の電子力エネルギーと核融合(フュージョンエネルギー)の違いは?」など、質問が飛び交いました。
講演「GX時代における大学発ベンチャーの挑戦」
続いて、株式会社パンタレイ 代表取締役 佐藤 靖徳 氏が登壇。
大学発の特許を活用し開発中の新型風車。この風車の動力技術は従来の風車に比べ回転がゆっくりで音がない効率のよいエネルギー変換を実現。これまで風車が設置できなかった場所での活用が期待されています。
佐藤氏から大分県でも今回の交流会を通して様々な課題に産学官金で連携し解決するきっかけとなれば、とお話いただきました。
質疑応答では「風車のコントロールの仕方は?」などの質問がありました。
事例発表・取組紹介
大会後半は、株式会社ハヤミ産業「竹パウダー利用活用と今後の展望」、いくつものかたち株式会社「フロート型水力発電装置の研究開発」、大分工業専門学校地域共創テクノセンター「アグリエンジニアリングの取組」について事例発表・取組紹介がありました。