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慢性腎臓病(CKD:シーケーディー:Chronic Kidney Disease:以下、CKDで表記)とは、徐々に腎機能が低下していく病気のことです。
CKDは、初期には自覚症状が出にくいため、気づいたときには重症化している可能性があります。病気が進行すると、腎機能の改善が難しくなり、人工透析や腎移植が必要になる場合もあります。
CKDを予防するためには、早期発見・早期治療が大切です。
動画(検査編、予防編)各3分のアニメーションでCKDについて解説します!
CKDは、早期に治療を開始すれば進行を遅らせることができる病気ですが、初期には無症状のため、発見が遅れがちです。
早期発見・早期治療のためには、定期的な健診を受けることが大切です。
腎臓の状態をチェックするために特に大切な検査は、尿たんぱく(尿検査)とeGFR(血液検査)です。
まずは年1回の健診を受け、腎臓の状態をチェックしましょう!
腎臓は、必要なものを体の中に残し、余分なものを尿として排出することで、体の中の環境を正常に保っています。
また、色々なホルモンをつくることで、「血圧を調節する」「血液をつくる」「骨を強くする」といった重要な役割も担っています。
腎臓の働きは、加齢とともに緩やかに低下しますが、塩分の取りすぎや不適切な薬の使用も腎臓の働きを悪くする原因です。
腎臓を守るために、「減塩」「適正体重」「用法・用量を守った薬の服用」を意識しましょう!
生活習慣病で治療中の方は、血圧や血糖値など、普段診てもらっている検査値に加えて、腎臓の機能もチェックが必要です。
高血圧や高血糖によって、全身の血管が傷つき、硬くなると、血圧が上がり、腎臓への負担が増えることで、腎臓の機能が低下することがあります。
腎臓の機能の低下を早期に発見することで、人工透析や腎移植が必要な状態を防ぐことができます。大分県では、かかりつけ医と腎臓専門医療機関とで連携し、腎臓を守るための診療体制を整備しています。
かかりつけ医の先生と相談し、必要な検査、治療を継続しましょう!