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伝染性紅斑に注意しましょう

印刷ページの表示 ページ番号:0002075738 更新日:2025年6月4日更新

伝染性紅斑に注意しましょう

1 概要

 感染症発生動向調査事業に基づく、県内の伝染性紅斑の患者報告数が、第22週(5/26~6/1)に1定点医療機関当たり1.53人(55人)となり、増加傾向にあります。全国の患者報告数は、第20週(5/12~18)において1定点医療機関当たり2.05人(患者報告数は4834人)と警報基準である2.0人を超えています。これらの流行状況を鑑み、注意喚起を行うものです。

2 感染症発生動向調査について

伝染性紅斑22w

3 伝染性紅斑について

 ヒトパルボウイルスB19の感染を原因とする感染症で、両頬に蝶形の紅斑が出現することが特徴で、小児を中心にみられます。両頬がリンゴのように赤くなることから、リンゴ病と呼ばれることもあります。典型的な症状を示さない症例や感染しても症状がない症例(不顕性感染)も多く見られます。
 感染から約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、頬に境界鮮明な紅い発疹が現れます。続いて、体や手・足に網目状・レース状・環状などと表現される発疹が出現します。発疹は体幹部(胸腹背部)にも出現することがあります。
 これらの発疹は1週間前後で消失し、成人では関節痛・頭痛などを訴えることもありますが、ほとんどの症例では合併症を起こすことなく自然に回復します。
 発疹出現の7~10日程前に、微熱や感冒様症状などが見られることが多いですが、この時期にウイルス血症を起こしており、ウイルスの排泄量が最も多くなっています。発疹が現れたときにはウイルス血症は終息し、ウイルスの排泄はほとんどなく、感染力はほぼ消失しています。
 これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感の出現後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、不顕性感染もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。

4 感染予防策等について

 感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる感染(飛まつ感染)や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)が知られています。
 発疹(紅斑)の出現時期にはほとんど感染力を消失しています。また、ウイルス排泄時期には特徴的な症状を示さないので、効果的な二次感染予防策はありません。日頃から手洗いの励行や咳エチケット(咳・くしゃみをする際に、マスクの着用やティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえること)を心がけることが大切です。
伝染性紅斑厚労省チラシ(2025.5)

参考:関連リンク

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