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令和7年秋季全国火災予防運動の実施について
令和7年秋季全国火災予防運動の実施について
令和7年11月9日(日曜日)から15日(土曜日)までの7日間、「令和7年秋季全国火災予防運動」が実施されます。
この運動は、火災が発生しやすい時季を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を図り、もって火災の発生を防止し、高齢者を中心とする死者の発生を減少させるとともに、財産の損失を防ぐことを目的とした活動です。
令和6年(1月~12月)における大分県の火災の状況は、建物火災170件、林野火災43件、車両火災36件、船舶火災2件、その他火災(枯草等が燃えた火災)207件で計458件火災が起きており、死者18名、負傷者47名となっています。
このような火災を起こさないためにも一人ひとりが火災予防に対する意識を高く持つことが大切です。この運動を機会に、日頃から火気などの取扱いに注意するなど防火対策を推進しましょう。

住宅防火 いのちを守る 10のポイント~4つの習慣・6つの対策~
死者の発生した住宅火災の主な原因は、たばこ、ストーブ、電灯電話等の配線、配線器具、こんろ等です。これらの火災を起こさないために「4つの習慣・6つの対策」を心がけましょう。
4つの習慣
●寝たばこは絶対にしない、させない。
●ストーブの周りに燃えやすいものを置かない。
●こんろを使うときは火のそばを離れない。
●コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く。
6つの対策
●火災の発生を防ぐために、ストーブやこんろ等は安全装置の付いた機器を使用する。
●火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する。
●火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類及びカーテンは、防炎品を使用する。
●火災を小さいうちに消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく。
●お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく。
●防火防災訓練への参加、個別訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う。
電気火災対策には感震ブレーカーが効果的
過去の大地震では建物の倒壊だけでなく、火災の被害も多く発生しています。東日本大震災による火災では、原因の特定されたもののうち過半数は電気に起因したものでした。
電気火災対策として有効なのは、感震ブレーカーです。感震ブレーカーは震度5強相当の地震を感知して、電気を自動で遮断します。
感震ブレーカーには、分電盤タイプ(内蔵型)、分電盤タイプ(後付型)、コンセントタイプ、簡易タイプがあり、性能評価を受けた製品には、認証マークや推奨マークが表示されていますので、商品を選ぶ時の参考にしましょう。
林野火災予防の徹底
秋は空気が乾燥し始め、枯草が増えていく時季であるとともに、紅葉シーズンの入山者が増加します。また、冬から春にかけては降水量が少なく、空気が乾燥し、強風の吹くことが多くなり、林野火災の発生件数が増加する傾向にあります。
草や枝などの焼却が火災の原因となることもあり、屋外で火を取扱う際には、ひとり一人が次のような点に注意することが重要です。
林野火災防止のための注意点
●乾燥・強風の日にたき火や火入れをしない
●火気を使用する際は目を離さない
●火入れ・たき火など火の使用は一人でしない(複数人で実施)
●消火用の水を確保
●使用後は完全に消火
●たばこの投げ捨てや火遊びは厳禁




