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田植え後の水管理(普通期・低標高地)

印刷ページの表示 ページ番号:0002307989 更新日:2025年7月2日更新

田植後は細やかな水管理が収量・品質向上に結びつきます。

田植え後~分げつ期までの水管理(約1か月)

(1)活着時期
 田植え後は、移植時に根が切断され水の吸収力が低下するため、新根が発生し活着するまでの数日間は3~5cmの深水とします。

 特に田植え後に気温が低くなったり、山からの冷水が流れている場所では、深水にし止水することで保温効果が増し活着が順調に進みます。(苗の活着する適温は水温25~30℃)

 スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)がいる温暖な地域では、田植え直後から移植後3週間程度までは、浅水(水深1~3cm)で管理をします。田面が均一でなく水の溜まる場所があれば、スポット的に薬剤を散布しましょう。雨が降るなど水管理が難しい場合や雑草防除を優先する場合は、早めに薬剤を全面に散布しましょう。詳細は別ページ

(2)除草剤散布
 除草剤散布後3~4日間は3~5cmの水深を保ち、散布後7日間は止水管理を実施します。
 剤型の違いにより散布時の水深が異なりますので、使う除草剤のラベルをよく読んで散布を行いましょう。

(3)分げつ期
 分げつ期は、2~3cmの浅水管理を行います。 浅水管理は分げつ発生を促進させます。移植後3週間程度ごろから根は下層深く伸びるようになり、根への酸素供給を図るため水の入れ替えを行いましょう。 麦稈を鋤き込んだ圃場では、地温の上昇とともに有機物の分解に伴う土壌還元が著しく、根痛みの原因となります。この場合、間断かん水や軽い中干しを実施します。

 暖地では、この時期の高温多照によって分げつが過剰となり、穂数・籾数が過剰となり品質低下を招く原因となります。その場合は、中干し時期を早めることによって分げつの過剰発生を抑えましょう。

※間断かん水とは、具体的には、3日湛水、2日落水を基本に、浅く湛水し、自然落水を待ち、落水後再び入水することを繰り返します。自然落水しない場合であっても、5日以上の連続湛水は行わず、適時落水し土中に酸素を供給することが大切です。 

 

節水管理

 今年は6月27日(速報値)と平年より22日早い梅雨明けとなりました。そのため、水不足による水稲への影響が心配されます。水不足は水稲の収量や品質低下につながるため、節水管理が重要になります。

 水不足が予想される地域では、あらかじめ水利計画を立てて節水管理に努めましょう。県の少雨・高温対策マニュアルを参考にしてください。

 少雨・高温対策マニュアル(作物)