ある人権研修会でのことです。
受付で資料といっしょに紙おむつを渡されました。
研修会開始早々、講師から「では皆さん、紙おむつを着けてください。今日は、紙おむつを着けて研修を受けていただきます」と指示されました。
体験研修だとわかっていても自尊心は傷つき、ごわごわもこもこの「おむつ」を1時間も着けているともう不快感でいらいらはつのるばかり。
一日中おむつを着け、他の人に着け替えてもらっているお年寄りは、どんな気持ちで日々を暮らしているのだろうと考えました。
高齢になっても、また身体が不自由であればあるほど、自分の気持ちや意思を大切に聴き取ってほしい。おむつを着けることになっても、自分らしく生きるかたちをいっしょに考え支えてくれる人がいてくれたら…。そんなことに気づいた研修会でした。
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