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特集1

テーマはチャレンジ!一人ひとりの「チャレンジ」が大会を支えます

7月13日、大分駅前の広場に一本の広告塔が姿を現しました。大きく書かれた文字は「チャレンジ!おおいた国体」「チャレンジ!おおいた大会」。2008年(平成20年)の第63回国民体育大会(チャレンジ!おおいた国体)と第8回全国障害者スポーツ大会(チャレンジ!おおいた大会)の大分県での開催が決定したのです。
簡素な中にも夢と感動を実感してもらえるように、大分らしい国体・全国障害者スポーツ大会を創造するーそれには、選手はもちろん、大会を支える審判やスポーツ指導員、大会運営ボランティアなど、県民一人ひとりの「チャレンジ」が必要です。
土俵にみなぎる集中力!!
 「両手をついて!」土俵の東と西で蹲踞(そんきょ)の姿勢から立ち上がり、相手と立ち合おうとする選手に主審が声をかけます。いかに相手より速く、威力をもって当たろうかと、タイミングを見計らう両者。その呼吸を合わせながら、双方が両手をついてから立ち合うのを確認しようと、主審の表情は選手以上に真剣なものになっています。それでも呼吸が合わずに立ち合いをやり直すこともしばしば。どんなスポーツでも審判の役割は大きく、責任は重いものですが、相撲の「立ち合い」時に主審が要求される集中力は、他のスポーツではなかなかみられないものでしょう。
  「主審は、続けて10試合程度が限度ですね。それ以上続くと、集中力が持ちません」7月17日、宇佐市で行われた全九州高等学校体育大会相撲競技大会で主審の一人を務めた安部賢太郎さんが汗をふきながら話してくれました。「立ち合いもそうですが、勝負のスピードが速いし、『同体』ということもある。最初から最後まで、本当に難しいです」
  会社勤務のかたわら時間をやりくりし、相撲の審判として活躍する安部さん。時に「物言い」がつくほど勝敗の判定が難しいこともあるそうですが、後輩のために、相撲を青少年に広めるためにと頑張っています。
  名横綱・双葉山の故郷として知られる宇佐市は「大分国体」の相撲競技の開催会場。この日の大会では無差別級に出場した日田林工の佐藤文紀選手が優勝するなど、大分県勢も活躍しました。3年後の大分国体では名審判と名選手、両方の活躍が期待できそうです。
相撲競技の写真
しっかり両手をつく、その瞬間を見逃さない ―大会で主審を務める安部さん
 
障害者にスポーツを楽しんでもらうために
 車椅子に乗ったままバスケットボールを受け取り、ドリブルしながらゴールに向かってシュートするー何回も失敗しながら繰り返すうちに、シュートが決まる人も増えてきました。ここは別府市の社会福祉法人太陽の家の体育館。練習しているのは、障害者スポーツ指導者の養成講習会受講者たち。障害を持つ人が体を鍛えたり、スポーツを楽しんだりするために必要なサポートや指導を行う初級障害者スポーツ指導員の資格取得を目指しています。体育館の反対側では、車椅子で「スラローム」に挑戦する受講者の姿もあります。
  「初級指導員の登録者数は県内で500名ほど。しかし、その中で実際に活動しているのは150名いるかどうかですね。2008年に向けて一人でも多くの方に協力してもらいたい」こう語るのは、大分県障害者スポーツ指導者協議会会長の堀川裕二さんです。 
  指導者養成のために毎年実施している講習会は、今年73名が受講し、初級指導員の資格を申請しました。障害についての基本的な知識や障害者スポーツの意義などさまざまな講義と、7種類の実技というバラエティーに富んだ内容の講習です。
  受講者の一人、佐伯市の児玉美佐江さんは「障害者のこと、スポーツのことを少しでも理解できるようになりたいと思い受講しました。講義も実技も充実していて、とてもよかったです。障害者スポーツは、まだエリア的に限られているようですが、県内全域に広がるようにしたいですね」と話してくれました。今後、障害者スポーツのいろいろな場面で活躍する受講者の姿が楽しみです。

車椅子の講習会の写真
障害を避けながら車椅子を操作するのは難しい
  ―スラローム

車椅子バスケットの写真
「シュートが決まった!」車椅子
バスケットボールに挑戦する受講者

成功の鍵を握るのはボランティア
 国体や全国障害者スポーツ大会の運営は、数多くのボランティアにより支えられます。参加者を温かくもてなす運営ボランティア、手話通訳・要約筆記などの専門ボランティア、選手団の介助・誘導を行う選手団担当ボランティア等、数千人規模のボランティアが必要となります。
  ボランティアの本格的な募集・養成は来年度以降を予定していますが、県庁ホームページや広報誌などでボランティアを随時募集していきます。
  「おおいた国体」「おおいた大会」を一過性のイベントで終わらせない ―開催を契機に、スポーツの底辺を広げ競技力の向上を図り、ボランティア活動を広げる― ためには、県民の皆さんの主体的な関わりが必要です。大会を支えるために、あなたも新たな「チャレンジ」を始めてみませんか。
  詳しくは、こちらのホームページをご覧ください。
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◎チャレンジ! おおいた国体
(第63回国民体育大会)
会期:2008年(平成20年)9月27日(土)〜10月7日(火)
実施予定競技
正式競技:陸上競技、水泳、サッカーなど37競技
公開競技:高等学校野球
その他デモンストレーションとしてのスポーツ競技や文化行事

◎チャレンジ! おおいた大会
(第8回全国障害者スポーツ大会)
身体障害者及び知的障害者が参加する国内最大の障害者スポーツ大会
会期:2008年(平成20年)10月11日(土)〜10月13日(月)
実施予定競技
個人競技
    陸上競技(身体・知的)、水泳(身体・知的)、卓球
    (身体・知的)など6競技
団体競技
     車椅子バスケットボール(身体)、ソフトボール
     (知的)など7競技

◎大分県障害者スポーツ指導者養成講習会
(初級障害者スポーツ指導員)
年1回、別府市の社会福祉法人太陽の家で開催します。次回は平成18年6月〜7月にかけて開催される予定です。(募集は平成18年5月予定)
募集人員:80名
対象者
18歳以上の者で、身近の障害者にスポーツの生活化を促進する者、またはその意欲のある者で、原則的には資格取得後、大分県障害者スポーツ指導者競技会会員として活動できる者

:大分県障害者スポーツ指導者協議会
  〒874-0011 別府市亀川 太陽の家リハ・スポーツ課内
  TEL 0977-67-0277


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