大分県庁のホームページ 『新時代おおいた』のバックナンバー
特集1 第2期広瀬県政スタート
特集2 みんなで盛り上げよう! 「おおいた国体・おおいた大会」
風紋 これからもよろしくお願いします
トピックス
県民ひろば
読書グループのお薦め図書コーナー
心ひらいて
とよの国の食彩
 


特集2
みんなで盛り上げよう!
「おおいた国体・おおいた大会」
別府市の商店街をいく炬火(きょか)は両子山でともされ、4日間かけて開会式会場へ(1966年)野球の写真
 チャレンジ!おおいた国体(第63回国民体育大会)、チャレンジ!おおいた大会(第8回全国障害者スポーツ大会)の開催が、いよいよ来年に迫りました。
  3月から、競技別のリハーサル大会も始まり、ボランティアの募集開始などとともに、本番に向けて着々と準備が進められています。
  今回の特集は、両大会をいろいろな視点からお知らせします。
おおいた国体・おおいた大会ってなに?
 国体とは、「国民体育大会」の略です。戦後の荒廃と混乱の中、スポーツを通して国民に夢と希望を与えようと、昭和21年(1946年)に第1回大会が開催されました。以後、都道府県持ち回りで開催され、大分県では昭和41年(1966年)に第21回大会が開催されました。昭和63年(1988年)の京都大会から2巡目に入っており、約25,000人の選手・役員が参加する、わが国最大のスポーツの祭典です。競技には「正式競技」「公開競技」があり、正式競技は都道府県対抗で行われ、男女総合成績第1位に天皇杯、女子総合成績第1位に皇后杯が贈られます。「チャレンジ!おおいた国体」は、平成20年9月27日から10月7日にかけて、38競技が行われます。
 一方、全国障害者スポーツ大会は、障がいのある方々が、競技等を通じ、スポーツの楽しさを体験するとともに、人びとの障がいに対する理解を深め、障がい者の社会参加を促進することを目的としています。この大会は、「全国身体障害者スポーツ大会」と「全国知的障害者スポーツ大会」を統合し、平成13年以降、国体開催都道府県で開催されています。こちらも国内最大の障がい者スポーツの祭典です。「チャレンジ!おおいた大会」は、平成20年10月11日から13日にかけ、13競技(個人6、団体7)が行われます。
1966年大分国体開会式の写真
1966年大分国体開会式 県選手団の入場

おおいた国体ヒストリー
 前回、大分県で国体が開催されたのは昭和41年(1966年)。「剛健・友愛・信義」をスローガンに、全国から17,000人を超える選手・役員が参加して行われました。大分県勢は、夏の大会で水泳総合優勝、ヨット2位、秋の大会で27種目のうち、ボクシング、体操、馬術、柔道等9種目で優勝。九州で初めて天皇杯獲得を成し遂げ、皇后杯は第5位という輝かしい成績を収めました。当時の大分県は、財政面、スポーツレベルでも全国Cクラスと言われていただけに、全県民が喜びに沸きました。また、国体を契機として、「まちを美しくする、生活を明るくする、心身を健やかにする」3つの県民運動が繰り広げられるとともに、各市町村でさまざまな記念事業が行われました。

リハーサル大会始まる
 3月24日の体操競技を皮切りに、リハーサル大会が始まりました。リハーサル大会は、大会本番のスムーズな運営を図るため、または、各競技会の開催自治体・競技団体が、大会運営を確認するため本番さながらに行われます。平成20年5月まで、38競技47大会が、県内17市町、県外2市町で随時開催されます。
 3月25日から27日にかけて、別府市のビーコンプラザで新体操のリハーサル大会(第22回全国高等学校新体操選抜大会)が行われました。こうした大会の運営は、関係者だけでは成り立たないため、ボランティアの協力が不可欠です。本大会でも受け付けや案内、得点集計などあらゆる分野でボランティアが力を発揮しました。その中で大会の競技役員として参加した吉永裕子さんにお話を伺いました。
 吉永さんは、普段は大分市の新体操クラブで、生徒の指導を行っています。自身は新体操の経験はないそうですが、高校の講師をしていた時にクラブの顧問になったことから新体操に出会ったと言います。本大会では、庶務部長として、受け付けや来賓の接待などを統括しました。

 「今回の大会は、大分国体に向けての問題点などを検証することも大きな目的です。実際、運営に関わってみると、ノートに書ききれないほどの課題や失敗がありました。来年の大分国体も同じ会場、同じ役職で大会に関わることになると思いますので、浮き彫りになった課題をしっかり検証して本番に臨みたいと思います」と吉永さん。国体に期待することを伺うと「どの競技でもそうですが、せっかく地元で開催されますので、大分県の選手には、いい成績を収めてもらいたいですね。選手が存分に実力を発揮するには、スムーズな大会運営が大事だと思いますので、裏方として頑張ります。また、新体操は、実際に競技を見れば誰もが面白いと感じると思いますので、皆さん会場に応援に来てください」と語ってくださいました。
 大会最終日のこの日、女子団体の部で別府鶴見丘高校が完璧な演技を披露し、見事初優勝を飾りました。大分国体での活躍が楽しみです。
吉永祐子さんの写真
吉永裕子さん
新体操の写真 めじろんイラスト

新体操団体の部で優勝した鶴見丘高校

軟式野球、目指すは優勝!
 「ノーアウト2塁ね」。「次はワンアウト3塁!」さわやかな青空が広がる大分市のストーク球場に、威勢の良いかけ声が響きます。この日は、軟式野球一般Aチームの合同練習日。実戦を想定して、練習に取り組む選手の表情は真剣そのものです。本チームは、国体を経験したA級の選手を選抜して、昨年3月に結成されました。デパート、銀行、病院など複数のチームで活躍するトップ級の選手ばかりで構成される県内最高レベルのチームです。軟式野球の九州のレベルは高く、その中でも大分は他県の目標にされていると言います。選手兼監督の東正吾さんに大分チームの特徴を伺いました。東さんは、臼杵市役所に勤務し、フォークボールを得意とするピッチャー。チーム最年長として、選手のまとめ役でもあります。
  「チームの編成で他県は、母体となる野球チームがあってそこに何人かが加わることが多いのですが、大分は、優秀な選手を総監督が個々に選んで編成しています。この方式では、優秀な選手による最強のチームができる反面、選手同士の意思疎通を図ることや、チームとしてのまとまりを持たせることが大変です。幸い、このチームは、選手全員に橋本英二総監督の考え方が浸透し、選手同士のコミュニケーション、チームワークも抜群です。心も体も全盛期の選手が多く、大分国体は優勝を狙う絶好の機会と捉えています」と東さん。国体に向けた選手の意気込みは強く、昨年の兵庫国体では5位入賞を果たしましたが、大分国体ではあくまで優勝を狙うと言います。「大分野球は、ボールを叩きつけて出塁し、相手のミスを見逃さず、少ないチャンスを確実にものにするのが特徴です。国体では、多くの野球少年が観戦すると思いますので、基本に忠実なプレーを行うとともに、普段の生活態度も子どもたちのお手本となるよう心がけたいと思います。選手は観客の応援が多いと励みになります。わたしたちも頑張りますので、大分国体では、多くの方に会場に足を運んでいただき、大分野球を応援してください」と力強く語ってくださいました。
練習の様子 東さんの写真
東正吾さん

日頃の練習の成果を発揮したい
 「ヨッシャー」、「ラッキー」。元気なかけ声とピンポン球の乾いた音が館内に響きます。この日は、全国障害者スポーツ大会の卓球競技に出場する選手の強化練習日でした。
 練習に励む卓球強化選手の後藤謙始さんに、大会に向けた意気込みを伺いました。後藤さんは、小学校2年生の時に交通事故に遭い、歩くのが困難になるほどの重い障がいを負いました。卓球選手であった両親の勧めもあり、リハビリを兼ねて小学校4年生から卓球を始めたと言います。その後、懸命な練習と努力で頭角をあらわし、2年前の岡山大会では、見事個人優勝を成し遂げました。
 「強化練習は月2回行われています。少人数ですが、みんなで明るく、元気に卓球の練習に取り組んでいます。試合に向けてみんなで努力していくことは楽しいことです。最近、看護助手の仕事を始めましたので、練習時間の確保が大変ですが、日頃の練習の成果を十分に発揮して、自分たちで大会を盛り上げていきたいと思います」と後藤さん。ドライブ打法を得意とする後藤さんが、再び、地元の大会で優勝することも夢ではありません。
後藤さんの写真
後藤謙始さん

県民あげて「笑顔と拍手」で
 大分市のソフトパークにある国民体育大会・障害者スポーツ大会局では、100名を超えるスタッフが大会・式典運営、施設整備・調整、競技力向上などの大会準備に取り組んでいます。
 大分国体では、ボート競技とクレー射撃競技が熊本県で開催されるため、菊池市と益城町に県外事務所も設けられています。大分国体の準備状況などについて、江川清一国民体育大会・障害者スポーツ大会局長にインタビューしました。
 「別府市の青山プール、佐伯市総合体育館の完成など、競技施設の整備は順調に進んでいます。また、3月からリハーサル大会が始まり、平成20年度まで順次行われていきます。リハーサル大会を通じて、大会運営のみならず、選手・役員の歓迎方法などについても県内外の方々の意見も伺いながら体制づくりを進めていきたいと思っています。一方、選手強化の方も計画的に進められています」と江川局長。
 両大会の特徴を伺うと、「まずはおもてなしの心のこもった大会にしたいと考えています。県外からのお客さんを温かく迎えたい。そのためには県民の皆さんにもボランティアなどとして両大会に参加していただきたいですね。また、大分県ではごみゼロ運動を展開しています。ゴミを出さず、障がいのある方にも配慮した、人と環境に優しい大会にしたいと考えています。また、ボートとクレー射撃は熊本県で開催され、できるだけ既存施設を活用して競技を行うなど、簡素な大会を心がけます。そうした中でも、竹などの特産品を活用した開会式を行うなど、夢と感動にあふれる大会にしたいと考えています」。県民へのメッセージとして、「大分で42年ぶりに行われる国体です。デモンストレーションとしてのスポーツ行事を含めると県下全ての市町村が参加する大会でもあります。県民の皆さんには、まずは競技会場に足を運んでいただき、選手たちに拍手を送っていただきたいと思います。
 それから、県外からのお客さまを笑顔で迎えていただきたいですね。県民あげて『笑顔と拍手』。これをお願いしたいと思います」。
江川さんの写真 江川清一局長

県民総参加で盛り上げたい
めじろんイラスト  大会の成功に向け、行政、選手、関係団体、ボランティアなど多くの方が努力しています。
 42年ぶりに大分で開かれる我が国最大のスポーツの祭典。テレビやニュース、新聞で情報に触れるのも良いですが、せっかくなら、選手として、ボランティアとして、また観客として、会場に足を運び、この歴史的大会の目撃者になりませんか。
歴史的なイベントに参加しませんか?
県では、受付・会場案内、会場美化などを行う、おもてなしボランティアをはじめ、手話通訳や要約筆記等の専門ボランティア、選手団と行動をともにする選手団担当ボランティアなどを募集しています。
おもてなしボランティア‥‥4,500人 観光ボランティア‥‥200人
受付・会場案内(案内、資料配付、会場案内)
会場整理(通行整理、誘導、交通整理)
弁当配布(弁当の受領、交換、弁当ガラ回収)
会場美化(会場内清掃、灰皿管理、トイレ維持 管理)
式典運営補助(出演者の受付、控え所の管理、 選手誘導)
救護補助(救護所等での救護補助、移動救護)
総合案内所での観光・交通案内等
専門ボランティア‥‥600人
手話通訳、要約筆記、パソコン要約筆記による 情報保障
選手団担当ボランティア‥‥800人
選手団の歓送迎、介助、誘導など
 応募要件など詳細は、募集パンフレット(各振興局、市町村等で配布)で確認いただくか、国民体育大会・障害者スポーツ大会局にお問い合せください。
国民体育大会・障害者スポーツ大会局
〒870-0037 大分市東春日町17番20号(大分第2ソフィアプラザビル7階)
電話 097-537-2008 HP http://www.mejiron.jp/


【前へ】 【次へ】

大分県庁のホームページ

『新時代おおいた』のバックナンバー