毎月の公開授業にゲストティーチャーの活用、地域の方の作品を展示した「せんだんギャラリー」。宇佐市立駅館小学校は、地域の方が大勢訪れる、まさに地域に対して「開かれた学校」となっています。
たとえば、読み聞かせの「お話しバスケットの会」。ゲストティーチャーとして折り紙建築工作を指導する大分県建築士会宇佐支部の皆さんに、地元の書道の達人。理科や英語の授業は大分大学大学院と連携しています。
また、公開授業は保護者だけではなく、地域の皆さんにも公開されており、毎回百数十名の参観があるとか。どうして地域の方がこんなに参加してくれるのでしょうか。
「現代社会で、子どもたちの教育を学校だけで担うには限度があります。家庭や地域の協力なしに、教育はなし得ません」同校の廣澤校長の言葉です。家庭や地域に対して学校を開くためには、教職員自身の閉鎖性を改めることや意識改革が必要でした。そして、学校を地域に開くことで保護者や地域の方とのつながりが強まり、信頼感が増したのだそうです。
「教職員全員が指導し、地域に開かれた学校にすることで、子どもの集中力が高まりました。人や物への接し方がやさしくなりました。すると、学力も高まってくるのです。自分にみんなの目が注がれている、つまずいても見ていてくれる人がいると感じることで、落ち着いて学習ができるようになったのです」
「教育」を県民みんなで担おう、そのために地域に対して開かれた学校を増やそうと「おおいた教育の日」の取り組みが始まりました。駅館小学校以外にも、公開授業を行う学校が増えています。皆さんもぜひ参観してみてください。「教育」について考えるきっかけになるはずです。 |
地域の方の作品の多彩で見事なこと!作品を傷つけないように、子どもたちも注意しています。「せんだんギャラリー」 |