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知事通信「県政ふれあい対話(8月30日:津久見市、臼杵市)」

印刷ページの表示 ページ番号:0002220465 更新日:2023年9月6日更新

株式会社 兵殖(津久見市)

 株式会社兵殖は、令和4年に創業60周年を迎えた、県の水産物輸出を牽引している代表的な企業の一つです。令和4年度の養殖ブリ、養殖マグロの輸出額は4億9千万円と県全体の約35%を占め、輸出先は北米を中心にアジア、EUと多岐にわたっています。
 兵殖の養殖ブリ生産量は年間約170万尾であり、国内で消費されるブリの10匹に1匹は兵殖で生産されたブリとなるそうです。
 懇談では、水産業が直面している課題等についてお話を伺うことができました。輸出においては、東京電力福島第一原子力発電所における処理水海洋放出の影響を受け、クロマグロの約30%を占める中国向け輸出が完全に停止しているとのことでした。
 そのほか、飼料や燃料費高騰、技能実習生制度に伴う人材活用などについて、課題や要望をお聞きしました。
 いただいたご意見は取りまとめたうえ、国へしっかり意見を言っていきたい、とお伝えしました。

県政ふれあい対話画像 県政ふれあい対話画像

保戸島の皆さん(津久見市)

 保戸島は、津久見市四浦半島の先端、豊後水道に浮かぶ島です。明治中頃に始まったマグロ漁業は、現在も続いており、日本各地でマグロを水揚げしています。平地が少ない島では海岸から山への傾斜面に3、4階建ての住宅がひしめき合い独特の景観をつくっており、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選出されています。
 皆さんとの懇談では、島の現状や課題についてお話を伺いました。65歳以上の高齢者の割合が80%以上となるなど、急速な少子高齢化が進み、これまで地域を支えてきた自助・共助も限界となってきたことや、荒天時における救急体制の構築、津久見港と保戸島を結ぶ航路の維持などについてお聞きしました。
 また、以前から議論を重ねてきた、最寄りの陸地である四浦半島との間に橋を架けてほしいという要望も伺いました。
 様々な課題もあるため、今後も議論を続けていただきたいとお伝えしました。

県政ふれあい対話画像 県政ふれあい対話画像

 

臼杵市中央通り商店街振興組合(臼杵市)

 臼杵市中央通り商店街は、老朽化したアーケードの改修を機に、「アーケード撤去」、「電線類地中化」、「景観整備」、「石畳舗装」をセットにして平成15年4月にリニューアルオープンしました。約50の店舗が連なる商店街の周辺には、稲葉家下屋敷や野上弥生子文学記念館など歴史・文化等の資源があり、商業と観光の中心地となっています。
 懇談では、城下町の美しい景観を引き続き守っていく取組について伺いました。一方で、最低賃金の上昇に伴う経営側への支援策や、商店街の魅力に関する情報発信についての課題などについてお聞きしました。
 経営者支援に関する助成制度について情報提供することや、情報発信について、素晴らしいコンテンツが数多くある臼杵市だからこその魅力を、ケーブルテレビや動画サイトなどを通じて発信してほしいとお伝えしました。

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大分県農業協同組合南部エリア野津町ピーマン生産部会(臼杵市)

 大分県は西日本1位の夏秋ピーマン産地ですが、その中でも臼杵市野津町は140軒以上のピーマン農家があり、県内有数の栽培面積を有しています。野津ピーマン選果場には、大分市、佐伯市、臼杵市の産地からピーマンが持ち込まれ、関西方面を中心に出荷されています。
 本年度には選果場の機能を強化するため、新たに自動で箱詰めをする機械の導入や選果レーンの増設、パッケージ済みの製品を積載するロボットの新設等を実施した結果、作業の省力化が図られ、1日当たりの処理能力も倍増されています。
 懇談では、野津町ピーマン生産部会の生産者の方からお話を伺いました。減少傾向にあった生産者数は、たばこの廃作や行政の就農支援等により、10年前と比べて部会員数は倍増しているとのことでした。そのほか、物価高の影響や人手不足に関する課題や取組についてもお話を伺いました。
 必要な事項については国にも要望したいとお伝えし、懇談後は、選果場を見学して新設した機械の説明をしていただきました。

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