本文
令和7年6月13日 国連食糧農業機関(FAO)は、牛乳への関心を高め、酪農・乳業の仕事を多くの方に知ってもらうことを目的に、6月1日を「牛乳の日」と定めており、これにちなんで日本でも毎年6月1日を「牛乳の日」、6月を「牛乳月間」としています。また、6月の第3日曜日が父の日であることから、「父の日に牛乳(ちち)を贈ろう」をキャッチフレーズに、消費拡大に向けたPRのため、県内の酪農生産者団体と乳業メーカーの代表らが県庁を訪れ、知事を表敬しました。 生産者団体である大分県酪農業協同組合 専務理事の釘宮康弘さんは、「円安などの影響により、飼料費、光熱費などの生産コストが高止まりしており、酪農経営は非常に厳しい状況にあります。8月からの乳飲料等の値上げは、生産者にとっては明るい兆しではありますが、まだまだ生産コストを吸収できるほどの値上げとはなっていないのが現状です。当組合でも離農・廃業する酪農家が後を絶たず、ここ10年で120戸あった農家が61戸まで減少しています。このような現状を打開すべく、消費拡大喚起のため、6月15日(日)の父の日にパークプレイスで搾乳体験イベントを実施します。これからの暑い時期には、牛乳(タンパク質)の摂取は熱中症予防にもつながります。少しでも多くの方々に牛乳を飲んでもらいたいと思います」と、最近の酪農情勢を伝え、生乳需要拡大のPR活動に意欲を示しました。 大分県乳業協同組合理事長で乳業メーカーの有限会社古山(こやま)乳業 代表取締役の古山信介さんは、「県には、平素から小中学校の給食で提供する牛乳の乳価に対しご支援をいただき、お礼を申し上げます。学校給食で牛乳を消費する小中学生だけでなく、高校生以降の消費者にも需要喚起ため、PRしていくつもりです」と、県からの支援に対し感謝の意を伝え、今後の需要喚起に意欲を表わしました。 佐藤知事は、県産牛乳・乳製品を試飲・試食の後、「美味しい牛乳とヨーグルト製品をありがとうございます。これから暑くなりますので、冷たい牛乳は育ち盛りのこども達にもとても良いと思います。全国的に厳しい状況が続いていると思いますが、牛乳の素晴らしさの発信や安全・安心な乳製品を消費者に届けるのは大切なことだと思います。パークプレイスなどの普及活動もぜひ続けてください」と、激励しました。
|