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令和7年12月17日 令和7年度伝統的工芸品公募作品展において、別府竹細工の伝統工芸士 大谷(おおや)良三さんが内閣総理大臣賞を、2025 年度伝統的工芸品産業功労者等経済産業大臣表彰において、別府竹製品協同組合理事長の岩尾一郎さんと副理事長の森上(もりがみ)智さんが功労賞を受賞し、関係者が県庁を訪れ、知事に受賞報告をしました。 令和7年度伝統的工芸品公募作品展において、全国から出品された248点の中から最高賞である内閣総理大臣賞を受賞した大谷さんは、「受賞した作品は、一楽(いちらく)編みというシンプルですが味わいのある編み方で、幅広い年代層に使っていただけるよう明るい色合いで作りました。伝統的工芸品は、『使えるもの』であることが大切だと考え、生活の中で使える実用品を目指して作品作りをしています。まさかこのような賞をいただけるとは思っていなかったので、最初に報告を受けたときは、喜びより驚きのほうが大きかったです」と、受賞の喜びを語りました。 2025 年度伝統的工芸品産業功労者等経済産業大臣表彰において、功労賞を受賞した岩尾さんは、「別府竹工芸は、県をはじめ、国や別府市などの行政の支援もあり、全国的にみても後継者の育成は非常にうまくいっている状況です。しかし、かつて別府・大分に数十軒あった竹材屋が、現在は別府に1軒のみとなり、原材料の確保が大きな課題となっています。ここ数年は、多くの職人が自ら山に入り、竹を切り、材料を確保している状況です。産業の基盤を守るためにも、原材料の確保に向けた行政の支援をお願いしたいです」と別府竹工芸を取り巻く現状などについて語りました。 佐藤知事は、「最高賞である内閣総理大臣賞の受賞は、竹工芸に携わる人にとって励みになると思います。竹工芸は大分県の誇る大切な伝統工芸ですので、今後も盛り上げていくため、行政としても方策を考えていきます」と、受賞を称賛し、県としても取組をすすめる考えを示しました。 ※掲載写真の一楽編みバッグ(左・黄色)は受賞作品ではありませんが、同じ素材・作り方で仕上げた作品です。
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