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里親だより 2021年度

印刷ページの表示 ページ番号:0002149720 更新日:2021年7月19日更新

里親インタビュー記事等を紹介しています(2021年度)

 グリーンコープ生協おおいたには、社会福祉法人グリーンコープと連携して里親制度を応援していただいています。
 里親制度をより知っていただくために、実際に里親をされている方にインタビューし、組合員向け情報誌「元気通信」に掲載された記事「里親だより」を、こちらでも紹介しています。

2021年4月号 

 松尾里親

大分市で里親をされている松尾さんにインタビューしてきました。
松尾さんは平成28年に里親登録し、これまでに4人の児童を里子として預かり、現在は1人の里子と暮らしています。

質問

里親になろうと思ったきっかけ、動機は何ですか?

答え 民生委員をしている友人より養育里親制度があると聞き、勧められたのがきっかけです。7人の子育てが役立つことが出来るかもしれないと思ったのと、当時、小学校2年生の末娘が下の兄妹がほしいと言っていたので、お世話をする体験ができるのでいいなと思い申し込みしました。
質問 里親になってみていかがですか?
答え

母親として、里親として厳しくする場面、優しくする場面とその都度考えさせられます。7人の子育て経験が活かされる場面もあり、当時の子育てを振り返り、「もっとこうしてあげたらよかった」とか「こんなこともあったなあ」と思い返すこともできます。それによって、子どもとの会話も増えました。

質問 里親になってみて、家族の変化はありましたか?
答え  夫が進んで研修などに参加してくれ、張り切って取り組んでくれたこと。子どもたちもどんな子がくるのかなと楽しみにしておりました。何度が短期里親を経験し、現在3年目の男の子がいます。短期とは違い何かと問題も発生しました。放っておくと、テレビやゲームばかりする里子に「きまり」を作りました。話し合って決めた以上、家族で守らなければなりません。お陰で以前よりけじめのある生活ができるようになりました。我が家では「働かざる者 食うべからず!」とお茶碗の上げ下げなどは必ずしています。里親をするようになり、みんなで守ることが出来るようになりました。
質問 読者のみなさんにひとことメッセージをお願いします。
答え

 里親をする前は当然だと思っていた子育ての常識が、里親をしたことで当たり前ではないことに気づかされました。自分の置かれている環境に感謝もでき、その感謝の心で少しだけ困っている人の役に立つことが出来ます。簡単ではありませんが是非チャレンジしてみませんか?

 

2021年5月号 

 里親募集説明会を掲載しました。最新情報はこちらを参照ください。

2021年6月号 

 里親募集説明会を掲載しました。最新情報はこちらを参照ください。

2021年7月号

 岩尾里親

佐伯市で里親をされている岩尾さんにインタビューしてきました。
岩尾さんは平成23年に里親登録し、これまでに9人の児童を里子として預かり、現在は2人の里子と暮らしています。

質問

里親になろうと思ったきっかけ、動機は何ですか?

答え もう一度、子育てがしたいと思い始めていた2011年3月。娘が大学に合格した数日後に東日本大震災が起きました。被災地の状況を見て何かできることはないかと考えた時、東北の子ども達を九州で預かろうと考えました。家族に相談すると「いいんじゃない。」と、そして「俺もそう思っていた。」と主人。この機を逃すまいと次の日児童相談所へ電話を入れ、後日説明会に行きました。まさか、大分にこんなに親と一緒にいられない子どもさんがいるとは、知りませんでした。まずは、地元の子ども達を笑顔にしたいと思いました。
質問 里親になってみていかがですか?
答え

里親になって10年になりますが、とにかく楽しいです。我が家で暮らす子ども達の成長と変化がなによりうれしく、毎日が発見と驚きの連続です。また地域の方々が子ども達をとても可愛がってくれるので、お嫁に来て32年、改めて地域の良さを感じます。PTAの再デビューも若いママたちとのやり取りが、楽しくて…楽しくて(笑)。里親仲間の皆さんなど、たくさんの出会いにも感謝しています。

質問 里親になってみて、家族の変化はありましたか?
答え

最初はきっと戸惑っていたと思いますが、子ども達は、委託された里子ちゃんをとても可愛がってくれましたし、面倒もみてくれ、とても助かっていました。それぞれ自立した今でも、兄弟として関わってくれます。主人の母も80歳を過ぎましたが、里子ちゃん達がいるおかげでいい刺激になっていると思います。実子の時よりも、子育てに参加している主人と子育てのセミナーを受け、勉強をしている私もこの10年でかなり変わったのかもしれません。

質問 読者のみなさんにひとことメッセージをお願いします。
答え

里親になって本当に良かったと心から思っています。手を挙げる勇気は必要でしたが、自分にとって、とても充実した人生だと言えます。やらない後悔よりもやる方がきっといい! 一緒に里親仲間になりませんか?

 

2021年8月号

 後藤里親

大分市で里親をされている後藤さんにインタビューしてきました。
後藤さんは平成19年に里親登録し、これまでに2人の児童を里子として預かり、現在は1人の里子と暮らしています。

質問

里親になろうと思ったきっかけ、動機は何ですか?

答え 元々不妊に悩んでいた時期があり、虐待死のニュースに触れるたびに殺すぐらいなら私にくれたらいいのにとテレビ画面にむかってつぶやいてました。里親制度は知っていましたが、その後子どもに恵まれ、自分の子育てで精一杯でした。50歳になったときに「さあ、これからは自分のやりたいことをしよう」とあれこれ考えたのですが、行き着いた答えは「子育て、楽しかったなあ。またやりたいなあ。」それで里親に手をあげようと思いました。最初は話だけでも聞いてみようと思って、里親説明会にいってみたら、声をかけられました。
質問 里親になってみていかがですか?
答え

正直、想像していた以上に大変でした。若い時よりも体力がおちていることもありますが、里子ちゃんが背負っているものに寄り添っていくのはかなりのエネルギーが必要でした。ぶつかりあったり、どうしていいのかわからなくなって泣いたりとつらい時期もありました。でも、私一人で考えても無理、これってチームケアだよねと気づいて、学校、育成クラブのスタッフ、児相の担当さん、病院、まわりのお母さんにも頼って少しずつ解決していったり、私の気持ちの整理がついたり。本当に人間として私自身が成長させてもらったと思っています。それと子育ての再体験は楽しかったです。ブランコこいだり、絵本を読み聞かせたり、プールにいったり。ディズニーランドに行ったり。若い女の子のおしゃれなお店にいくのも気分が若返って楽しいですよ。

質問 里親になってみて、家族の変化はありましたか?
答え

こどもたちは優しく支えてくれました。里親になったときにはすでに進学のために家をでていた長女は、帰省するたびによく遊んでくれて、今でも元里子ちゃんとはLINEでやりとりをしているようです。最初は「家に帰ったときに知らない子がいるのはいやだあ」とかいっていたのに。次女も少しでも理解しようと発達心理の本を買ってきたりしていました。私の兄弟も夫の両親もお正月やお盆に連れて帰ると実子と変わりなく、接してくれて、うれしかったです。

質問 読者のみなさんにひとことメッセージをお願いします。
答え

家族の中に他人を入れるということにはハードルが高いなあと思うのは当たり前だと思います。里親になる人が一人でも増えてほしいと思いますが、里親にはちょっとという人にはぜひ里親さんの応援団になってくれたらうれしいです。私も職場の仲間やPTA仲間のお母さんたち、ご近所のひとたちにずいぶんと支えてもらいました。

 

2021年10月号

里親募集説明会を掲載しました。最新情報はこちらを参照ください。

 

2021年11月号

 大塚里親

大分市で里親をされている大塚さんにインタビューしてきました。
大塚さんは平成25年に里親登録し、これまでに1人の児童を里子として預かり、暮らしています。

質問

里親になろうと思ったきっかけ、動機は何ですか?

答え 別府の乳児院の抱っこボランティアを何回かして、里親になりたいと思いました。皆、どの子も愛らしく人懐っこい笑顔が忘れられませんでした。
質問 里親になってみていかがですか?
答え

毎日大変ですが、とても楽しいです。立った、歩いた、喋った、笑った、そして「ママ大好き❤️」沢山の幸せをもらっています。

質問 里親になってみて、家族の変化はありましたか?
答え

主人が変わりました。子供の世話から色々してくれる様になったし、人生観が変わりました。よく人から「凄い、偉い」と言われますが、違います。本当に色々学ばせて貰いましたし、毎日が楽しいんです。

質問 読者のみなさんにひとことメッセージをお願いします。
答え

特別な事はしていません、ただ出会っただけです。育てていくうちに、育てられています(笑)。特別な人間でもなんでもないです、普通です。誰でも、一歩踏み出せば出来ると思います。

 

2021年12月号

 上野里親

日田市で里親をされている上野さんにインタビューしてきました。
上野さんは平成20年に里親登録し、これまでに9人の児童を里子として預かり、現在は1人の里子と暮らしています。

質問

里親になろうと思ったきっかけ、動機は何ですか?

答え 実子の子育てが終わりかつ定年退職を機に何かしらの社会貢献ができないものかと考えていたことと、末の子が大分県中央児童相談所に勤務していて「大分県にも親と一緒に暮らせない子がたくさんいるのよね」との一言が「里親」に手を挙げたきっかけでした。
質問 里親になってみていかがですか?
答え

里親登録をした年の暮れに0歳の男の子を養育里親として受託しました。当時は私ども夫婦と私の母親の3人暮らしの中にいきなり赤ん坊が舞い降りてきて、以来この子中心の生活に一変しました。3人の実子の子育てに関して私は仕事一辺倒でそのほとんどは家内に任せっきりの状態でしたから、家内にとっては二度目の子育てでも私にしてみれば初めての子育て体験でした。

当初は毎日「黄昏泣き」(夕刻から夜にかけて泣き始める)がひどくて、どんなにあやしても泣き止まず、車に乗せて市内をグルグル走りまわったりして、とにかく泣き疲れるのに任せるしか方法はありませんでした。そうした苦労はありましたが、たとえ血縁はなくとも子どもの成長は私どもに活力を与えてくれました。日に日に可愛らしさを増してくる子ども。子どもの一挙手一投足に子育ての楽しみ、喜びを感じずにはいられませんでした。

また、子どもの誕生日・七五三・クリスマス等の節目ごとのお祝い行事が、この子中心に我が家の一大行事となっていきました。こども園・小学校・中学校へと進級するたびに子どもを通じて知り合えた先生方や若いママ友等の交流も私共に大いなる活力を与えてくれたと思います。子どものためにもいつまでも元気でいなくてはと思う毎日です。

質問 里親になってみて、家族の変化はありましたか?
答え

末娘は毎週末帰省してはこの子の成長ぶりを間近に見ていましたが、長男・二男は遠方にいたためお盆や暮れに帰省するのみでしたので、初めてこの子と対面した時の言葉は一様に「ウン?誰の子ども?」それぞれが自分以外のだれか兄弟の子どもと思ったようでした。「俺の子だよ」「エッ?!」こうしたやり取りの後、里親・里子の関係であると説明すると安心して納得してくれました。以来現在まで小さい弟ができたように、よき兄よき姉として接してくれています。

質問 読者のみなさんにひとことメッセージをお願いします。
答え

「たかが一人、されど一人」実親さんにとっても私共にとっても、かけがえのないいたいけな子ども。今日もあなたの手助けを待っている子どもがいます。

 

2022年1月号

 橋本里親

大分市で里親をされている橋本さんにインタビューしてきました。
橋本さんは平成31年に里親登録し、これまでに1人の児童を里子として預かり、暮らしています。

質問

里親になろうと思ったきっかけ、動機は何ですか?

答え 子どもと子育てをめぐる社会環境が大きく変化し、保護者の適切な養育を受けられない子どもが増えていることで、少しでも子どもの人生を救うことで社会貢献ができればと思い、里親を希望しました。
質問 里親になってみていかがですか?
答え

子どもの日々の成長を見るとき、改めて子どもにとって家族の愛情の大切さや落ち着ける居場所の必要性など気付かされることが多いです。血は繋がっていませんが、実の親子のように関係が保てていることを嬉しく思います。

質問 里親になってみて、家族の変化はありましたか?
答え

子ども中心の生活サイクルとなり、部活動や学校行事に振り回されていますが、規則正しい生活が送れています。また、里親の実子が2人いるが、兄弟のようにかわいがっており、彼らも里子のおかげで心の癒やしを得ていると思います。

質問 読者のみなさんにひとことメッセージをお願いします。
答え

里親と聞くと、とてもハードルの高いものと思われますが、実際に関わってみると大変な面もありますが、喜びを得ることも多くあります。子どもの将来を夢見て、共に成長していけることにも喜びを感じます。県内には、家庭で暮らすことができない児童が約500名います。この子どもたちを、是非、温かい家庭で守り育てて欲しいです。

 

2022年2月号

 奈良里親

大分市で里親をされている奈良さんにインタビューしてきました。
奈良さんは令和2年に里親登録し、これまでに1人の児童を里子として預かり、暮らしています。

質問

里親になろうと思ったきっかけ、動機は何ですか?

答え 実子にあまり手がかからなくなり、働きに出ることを考えたとき、長年の子育て経験を活かしながら一人でも多くの子どもを温かい雰囲気のなかで笑顔にしてあげたいという思いで里親になりました。
質問 里親になってみていかがですか?
答え

お子さんをお預かりすることは責任を伴いますし、子育ては思い通りにいかず大変なことも多々ありますが、そのなかで里子の成長に喜び感動しながら、時には里子にこちらが当たり前に思っていたことがそうではない事を教えてもらったりと、とても深みのある経験ができ里親になって良かったと思っています。

質問 里親になってみて、家族の変化はありましたか?
答え

夫婦で実子、里子にかかわらず子ども達についての会話がより増え、実子も里子に話しかけたりお世話をしたりと家族が増え、より賑やかな雰囲気になりました。

質問 読者のみなさんにひとことメッセージをお願いします。
答え

日本には親と暮らせない子どもが約4万5000人いるといわれています。里親に少しでも関心がおありでしたら、あなたのできる範囲から一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

2022年3月号

 谷里親

今回は、別府市で里親をされている谷さんにインタビューしてきました。

谷さんは平成30年に里親登録し、これまでに1人の児童を里子として預かり、暮らしています。

質問

里親になろうと思ったきっかけ、動機は何ですか?

答え 私達夫婦には実子がいないのですが、妊活を終了し養子をと考え、児相に相談した頃、児童虐待のニュースを見て胸が痛くなっていました。そして児相の方に養子ではなく里親になりませんか?と勧められ、主人と相談し私達でも微力ながら子どもたちの為に何かできればと思い、里親登録をしました。
質問 里親になってみていかがですか?
答え

子育て経験ゼロの二人でしたので、最初は戸惑いの連続でした。里子は委託時2歳3ヶ月。言葉はほとんど発せず表情は乏しく、ジェスチャーでコミュニケーションをとっていました。でも主人と二人で「大好きだよ。大切だよ」と声をかけ、ハグなどのスキンシップをとりながら少しずつ距離が縮まっていったと思います。血は繋がっていなくても、たっぷり愛情を注ぐことでこんなにも里子が落ち着いて心豊かに成長してくれていると感じ、嬉しく思っています。

質問 里親になってみて、家族の変化はありましたか?
答え

子ども中心の生活になり忙しくなりました。ただ、里子の朝の支度やお風呂、寝かしつけなど主人がとても協力的なので助かっています。特に歯磨きの仕上げ磨きは「パパがいい」と言うほどです。そして里子が「パパとママ大好きだよ」と言う言葉は毎日私達を癒やしてくれます。

質問 読者のみなさんにひとことメッセージをお願いします。
答え

里親をしていると周りに言うと「すごいねー」とよく言われますが、私達は特別なことは何もしていません。ただ里子を実の子のように、愛情を注ぎ家族の一員として毎日笑顔で生活しているだけです。もし困り事があれば、地区の里親さんや児相の方などからアドバイスをもらったりできます。

里親に関心のある方は是非身近で開催される里親カフェなどに参加してみて下さい。きっと大変ながらも活き活きと子育てされている里親さんに会えると思いますよ。