ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

柳井電機工業株式会社

印刷用ページを表示する掲載日:2019年3月18日更新

スキルと人を大事にする

柳井電機工業株式会社

結婚を機に、仕事を「続ける」かどうか、を考える女性は多いもの。県外で新たな人生を歩むことになればなおさらです。でも、これまで積み重ねてきた仕事の経験を、「退職」という形で終わらせてしまうのはもったいない!
 結婚前と同じような働き方を、しかも本社と離れた遠隔地で実現するために、柳井電機工業株式会社では、「テレワーク」を導入しました。将来に生かせる制度として、テレワークを活用する裏には、「スキルと人を大事にする」という企業の理念と願いが込められていました。

働く姿を形に残す仕事にやりがいを感じて

 結婚をして現在は山口県で暮らしているという具志堅温子(ぐしかたあつこ)さん。大学卒業を前にして、具志堅さんが望んだ就職先企業の条件は“地元大分で就職すること“。「設計施工を行う企業に就職すれば、自分の仕事が周りの人に役立っていると実感できる点が良いと思って選びました。」

現場に出向いて、関係者やクライアントと仕事を進めていきながら、「店舗設備を設計施工した時は、家族を連れて行って自分が携わったことを教えたこともありました。県内の様々なお客様のところに行っては、普段は入れないような裏側まで調査に行くこともあるので、いろいろな経験ができて楽しいです。」と、仕事にやりがいや誇りを感じているようです。

設計に関わる仕事といえば、理系分野で女性が少ないといわれる技術者職種。その中で仕事をやりにくいと思ったことは?「むしろ女性扱いをされず対等に扱ってもらえたことで、いろんな仕事も積極的に頑張ろうと思えました。」

テレワーク始動! 働き方の変革

 地元大分で活動を志し、日々設計の仕事を行うのが当たり前だった具志堅さんの日常は、「結婚」というライフステージの節目と共に大きく変わります。山口県へ引っ越すことになり、「仕事を仕方なく辞めなければならないかな、と思った」という具志堅さんが、今もなお転職せずに同社で働いているのは、テレワークを会社から持ち掛けられたから。「結婚を期に退職させてください、と話をした時にテレワークの話をもらって。まだ自分も仕事を続けることができるのかな、と嬉しかったです。」

しかし、同社では以前からテレワークを行っていたわけではありません。むしろ、具志堅さんがテレワーク第一号、実績がないしくみ作りを一からスタートさせることに。総務経理グループ主任小寺慶晃(こでらよしあき)さんは「具志堅が自分の為に制度を作っている」と語ります。具志堅さんは、テレワークチームリーダーである直属の上司、そしてイノベーションオフィス全体委員長の小寺さんをはじめ、関係部署、上席の理解と協力を得ながら、まだ見ぬ働き方に向き合いテレワークのシステムを作り上げていきました。不都合な部分を一つひとつ精査し、修正していく作業はきっと大変だったでしょう。しかし、今では、具志堅さんが遠隔で業務を行う上で必要なシステムや機器を整備し、本社に通勤している時と同じように業務を行っているのだそうです。一人の女性が働く環境を、会社が全面的にバックアップし実現しているという話には驚かされました。 

社員が会社をよりよくする 特有の「社風」

「フリーアドレスの社内」同社の「テレワーク導入」は、先々きっと会社の為になるという想いを元にした社員の“声”がきっかけ。一人の社員が上げた“声”を拾い、耳を傾け前向きに検討する…。これほどまでに、身近に会社が動く姿を社員が感じられる企業は珍しいのでは?

コミュニケーションルーム「普段から『これをやれ』という方法でなく、一般社員のほうから困っていることは声を上げて提案し、やっていいかと話を認められればいろいろと実現できるのです。」と小寺さんは話します。「改善したい、より良くしたいと声を上げるのがむしろ社員は普通に感じていて。変えたいと思ったら行ってみようかな、という土壌があります。」

社員の幸せを実現する 社長との密接な距離

同社はテレワークに限らず、有給休暇の取得率向上や産休・育休取得を推進するなど、男女問わず社員全員が働きやすい環境を整える活動に力を注いでいます。なんと、短期の男性育児休暇取得実績もあるそうです。

「在宅業務を行っているときも、社長が定期的に連絡をくれて話す機会もあります」という具志堅さん。離れたところで働いているからこそ、コミュニケーションを社長自らが率先して行うというその姿勢に、社長の『社員への愛情』を感じます。“前例にとらわれない・一部が不利益になるようなことはしない”という社長(経営者側)の理念を、社員が自然とくみ取り、社長も「社員の顔と名前、家族も大体わかる」ほどの密接な関係は羨ましいですね。

柔軟に対応し変わる働き方の今後は

 地元と新居地を行き来しながら、大分と山口の二拠点で勤務する具志堅さんと本社を繋ぐのがテレビ会議システム。まるで、同じ室内で仕事をしているように互いの様子を確認することができて、呼びかけにも応じられる環境が整っています。一案件の仕事が数か月にも及ぶという同社の業務は、一つのプロジェクトが完了するまで、その間顔を合わせない社員も多いそうです。現場管理を担当する社員こそ、テレワークが必要なのでは?と、新たなテレワークのニーズと活用法も見えてきました。

テレワークのような新たなシステムの導入と稼働に取り掛かったのは、これからの人材確保と働き方の柔軟性も見据えているからこそ。女性の離職やキャリアストップだけでなく、男女問わず、大分という土地に縛られた雇用体系も変える価値と可能性を見出しながら、将来の社員像と働き方のビジョンを検討しているそうです。

「これからは、介護問題なども深刻になってくるでしょう。特別に誰かの為にやる、というより、先につながることを取り入れて会社の存続に貢献し社員も働きやすくなる」と言う小寺さんが、相互のメリットをこれからも更に高めるために、将来的な社員の働き方に向き合っている姿勢は印象的でした。

 笑顔の小寺さんと具志堅さん

理系技術職の固いイメージとは逆に、社員一人ひとりを想い、企業を想う様子が随所に感じられました。経営者側と社員がそれぞれに密接で、堅苦しさが全く感じられない、オープンな社風が伝わってきたインタビューでした。

会社概要

企業名柳井電機工業株式会社
事業内容電気・機械のエンジニアリング
事業所大分、福岡、東京
URLhttp://www.yanaidenki.co.jp/

大分ラグビー情報についてはここをクリックしてください