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医療放射線被ばくと医療放射線管理  

印刷用ページを表示する掲載日:2017年3月17日更新

目次

放射線について

1.放射線と放射能

 「放射線」は「放射性物質」の原子(不安定な原子)が安定な状態になる際に、「粒子線」

または「電磁波」を放出するのですが、その際放出する「粒子線」または「電磁波」のことを

「放射線」といいます。

 「放射能」は、物質が放射線を出す能力のことをいいますが、テレビやニュースなどでは、

「放射性物質」のことを指している場合もあります。

 放射線と放射能の関係は、懐中電灯と光の関係によく似ています。  

                                                                                                                                       懐中電灯

 懐中電灯が「放射性物質」として、懐中電灯が光を出す能力(性質)が「放射能」で、懐中電灯

からでている光が「放射線」です。

 すなわち放射能とは、放射線を出す能力(性質)をさしています。

  ※放射性物質とは [PDFファイル/34KB]

  ※放射能とは [PDFファイル/46KB]

  ※放射線とは [PDFファイル/45KB]

  ※放射性物質:農林水産省《外部サイト》    農水省

2.放射線や放射能の性質

 放射線はものを透過する力がありますが、それを止めることもできます。

 アルファ線は空気中を数センチメートルしか飛ぶことができず、紙1枚でも止めることができます。

 ベータ線は紙を通り抜けることができますが、薄いアルミニウムの板などで止めることができます。

 ガンマ線は電磁波なので、物質を透過しやすいですが、鉛や鉄板でその強さを弱めることができます。

 中性子線は鉛や鉄板でも容易に透過しますが、コンクリートや水で止めることができます。

 また、放射線を出す物質は放射線を出しながら、放射線を出す能力(放射能)を減らしていく性質を

持っています。

 最初にあった放射線を出す能力(放射能)が半分になるまでの時間を半減期といいますが、

この半減期は放射性物質の種類によって違います。

 例えば、カリウム40は約13億年、ウラン238は約45億年と非常に長い、つまりなかなか

放射線を出す能力が減らないものやラドン222のように3․8日と放射線を出す能力(放射能)

を比較的短期間で減らすようなものもあります X-ray    

3.放射線の単位

(1)放射性物質の量の単位:㏃(ベクレル)

 通常は、物質の量を測るのに重さkg(キログラム)が使われます。

 放射性物質では、放出される放射線の量との関係が分かる量として㏃(ベクレル)を使用します。

 1㏃(ベクレル)は、1秒間に放射性物質を構成する元素が1個壊変していることを意味しています。

 ベクレルは、その量に比例して放射線が放出されていることになりますので、放射性物質の量を表す単位として利用されます。

 通常、男性の体内には4000㏃(ベクレル)の天然の放射性カリウムがあります。

 筋肉質の人ほど量が多くなります。

 

(2)㏃(ベクレル)と㏜(シーベルト)の関係の解説

  ※人体への影響を表す単位:㏜(シーベルト)

A財布 B財布

A B 

    割合    

※仮に㏃(ベクレル)と㏜(シーベルト)の関係をお金で例えた場合

 ・Aの財布とBの財布、財布の種類が放射性核種の種類の違いだと思ってください。

 ・硬貨の枚数は、放射能の量ベクレルだと考えられます。

 ・硬貨の種類が、放射性核種から放出される放射線の種類と考えてください。

  (アルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線等)

 放出される放射線の種類とは関係なく硬貨の枚数は、Aの財布もBの財布には9枚なので、

どちらも9㏃(ベクレル)となります。

 
 人体への影響の㏜(シーベルト)は、その合計金額です。

 合計金額は、Aの財布が520円、Bの財布が1070円、つまりA核種は520㏜(シーベルト)

、Bの核種は1070㏜となります。

 つまり財布が違って、中の硬貨の枚数が同じでも、合計金額が異なったり、反対に硬貨の枚数が

違っても、合計金額が同じになったりするように、放射性核種の種類が違って、核種から放出される

放射線の種類が違うと、同じ㏃(ベクレル)数でも、人体に与える影響㏜(シーベルト)は変わって

くるということです。

 簡単にまとめますと、㏃(ベクレル)だけでは人体への影響は分からず、その放射性核種がなんで

あるか、放出されている放射線の種類がなんであるか、物質からの距離、間の遮蔽物、プラスその

放射性核種の半減期はどのくらいかなどによって変わってくるということです。

  ※㏃(ベクレル)、㏜(シーベルトの換算):東京電力《外部サイト》東電

4.自然放射線

 私たちは天然の放射線源からの放射線や宇宙線など、絶えず自然界から放射線を受けています。

 例えば、天然の放射性物質としては、カリウムやウラン、トリウム及びそれらが自然に放射線を

出して変化した(壊変した)元素からの放射線があります。

 それらはわずかですが、私たちの周りのコンクリートや土壌中などに、また、身体の中にも必ず

存在しています。

 これらの放射線は地球ができる前、宇宙ができたときから今日に至るまで絶えず私たちの環境に

存在し続けています。

 自然界からの放射線の量は、1年間に世界の平均で2․4m㏜(ミリシーベルト)と評価されて

います。


         自然界からの放射線の量

  自然界からの放射線の量

  以上のように評価されています。

 ※身の回りの放射線の量 [PDFファイル/155KB] 


※世界の自然放射線

 1)自然放射線の多いブラジル・ガラパリは、日本の6倍以上ある

 2)自然放射線:放射性物質を含む大地からの放射線、宇宙から注ぐ宇宙線、食品に含まれる放射線

  や体内物質からの放射線、さらに放射性の気体であるラドンを呼吸することで受ける放射線など

 3)自然放射線:世界平均は年間2․4m㏜(ミリシーベルト)の被ばく量

 4)ブラジル南東岸のモナザイト岩石地帯は、ウラン、トリウムを多く含む岩石のため、年間10m㏜

 (ミリシーベルト)の被ばく量で、世界平均の約4倍以上

   この地域の健康調査の結果、リンパ球細胞などで染色体異常の起きる確率が他の地域より高いことは、

  確認されたものの、生まれる子供の性比、先天性異常、流産、死産、乳児死亡、受胎率、出産率などは、

  他の地域と差がなかった。

 5)インドのケララ州のモナザイト岩石地帯でも、年間10m㏜を超える自然放射線被ばくをしているが、

  健康調査の結果、他の地域との差はなかった。

 6)ラジウム泉の影響をうけるイランのラムサールでも、発癌率に差がなかった。

 7)中国の陽江では、発癌率が変わらないのに加え、なぜか結核の死亡率が明らかに低いことが注目された。

     放射線で結核菌が死ぬかは今後の調査が待たれる。

 
         世界の年間平均自然放射線

 世界の年間平均自然放射線             

                                         

放射線に関する相談(よくある質問)

1.たくさんX線検査をして大丈夫?

放射線治療って知っていますか?

 放射線治療は、体内にある「がん」等を、体外から放射線を照射して治す治療法です。

 この治療は、身体の正常な部分に出来るだけ放射線が当たらないよう、極力病巣部分だけに絞って、

体の外から放射線を照射して治療をおこないますが、「がん」等の部分のみに照射することは、出来ません。

 そこで、「がん」周辺の正常組織が耐えられるぎりぎりの量の放射線を使っています。

 
 因みに、放射線治療で1日に身体に照射する放射線量はどの位か大雑把にいうと。

1)  胸のX線写真:約10000回分

2)  CT撮影:約400回分

3)  バリウム胃腸透視撮影:約1000回分

 放射線治療は、これを25日間くらい、ほぼ毎日連続で行います。(局所的)


※つまり、人間の身体は、局所的であれば、これ位までは耐えられるということです。

※人間の身体は、少しの怪我なら自分で身体を修復出来ますから、放射線で少々組織が傷ついても

治してしまいます。

※適正な検査に使う程度の放射線で身体に障害が出ることはありません。

 「がん」も心配ないと考えて良いでしょう。

     XP   CT  TV

2.放射線で「がん」になるの?

 日本人の死亡原因の1位は「がん」で、死因の3割を占めています。

 つまり放射線の被ばくとは関係なく、日本人の3人に1人程度は将来「がん」になります。

 「がん」は発生しても被ばくによるものなのか、自然に発生したものなのか区別は出来ません。

 「ある一定量」を超えて被ばくすると「がんになる確率が高くなる」と考えるのは正しい考えのようです。

 「ある一定量」と「確率」が曲者で、それと「いつ」がんになるかは分かりません。

 被ばくの影響で、数字がある程度はっきり出ているのが、「白血病」なんですが、白血病の自然発生は、

1年間で100万人に対して約30人位です。

 例えば、あなたがこの100万人の中に居たとすると、全身CT検査を受けて、何時か分かりませんが、少なくとも4年以上後に、あたなが白血病になる確立は、100万分の30から、100万分の32くらいに高くなります。

※日本人が自然発生でがんになる確率は3割もあるので、この程度の確率の上昇が問題になるとは思えません。  

被ばくによるがん発生率

100m㏜という値は、必ずがんになるという値ではなく確率的なもの

1)100m㏜被ばくした場合の生涯のがん発生率の上昇は

 生涯のがん発生数:1.71%上昇、がん死亡数:0.56%上昇

2)被ばくなしのがん発生率は、

   生涯のがん発生数・・・日本人の場合、男性:53.6%・女性:40.5%

   生涯のがん死亡数・・・日本人の場合、男性:26.1%・女性:15.9%

 ※放射線によるリスクの増加は、ほとんど無いと考えてよいと思われます。

          表

                  被ばくによるリスクの増加比較

※放射線が生体に与える影響 [PDFファイル/128KB]      

※発がんの因子

国立研究開発法人国立がん研究センター がん予防・検診センター予防研究グループ《外部サイト》

予防研究グループ

その他の因子 [PDFファイル/1.39MB] 

人のがんの原因割合

3.被ばくの限度量はありますか?

 医療上必要な放射線利用による被ばく線量には制限がありません。

 医療においては「その人にとって危険よりも利益の方が大きいと判断できればどれだけ放射線を

使ってもよい」とされます。

 放射線防護三原則:正当化・最適化・線量限度のうち「正当化」

 いつ発生するか分からない障害や、がんのわずかな可能性を心配するより、目の前の病気を治す

ことの方が大事という考えです。

 世界中で放射線を使って検査は行われています。医療で使われる放射線は危険が少なく、使うことの

利益の方が十分大きいと世界中が認めています。

 医師に検査を勧められたら、自分にとって本当に必要な検査だと納得してから、安心して検査を

受けて下さい。

 ※現在の医療現場で使われる程度の放射線を正当に使用した検査で、悪い影響が出たという事実はありません。

 ※防護三原則 [PDFファイル/630KB]            診察                                                                            

4.子供の身体に、将来悪い影響がありますか?

 心配されているのは、「発がん」「成長不良」「不妊」等が多いと思われます。

 小さい頃から検査のために被ばくをすることは、子供さんの一生で受ける被ばく量が多くなる可能性

があるので、心配されるのは無理ありません。

 また、放射線は若い人ほど影響を受けやすいともいわれています。

 被ばくの影響は人体で実験出来ないので、ほとんどが動物実験や細胞実験をもとにしています。

 原爆被ばく者の方の調査結果から、影響が出そうな線量は示されていますが、検査を繰り返しても

医療被ばくがその量に達することはないでしょう。

 被ばくは少ないにこしたことはありませんから、無駄な検査は避けるべきです。

 医師によく説明を受けて、必要性が納得できたら安心して検査を受けて下さい。                                                      

                                                   診察

5.将来子供を持ったときに、遺伝的影響はありませんか?

 信頼できるデータとしては、原爆被ばく者の方について調査された結果から、医療被ばく程度では

そのような影響はないといえます。

※自然放射線を知っていますか?

 人は、わずかですが毎日必ず被ばくしています。

 日本では、1年間で胸のX線写真を10枚撮影した程度です。

 世界的には、日本の10倍から30倍位の放射線の多い地域があります。

 その地域の人にも影響が出ているという報告は有りません。 

XP1

  自然放射線 [PDFファイル/155KB]  

  遺伝的影響 [PDFファイル/59KB]

6.妊娠するまでの被ばくで子供に影響はあるの?

 放射線の影響は遺伝するのではないか、障害児が生まれるのではないかと考えているのだと思います。

 仮に卵子精子を作る細胞が放射線で何らかの影響を受けたとしても、少しの傷なら自分で治してしまい

ますし、治せないほどの影響を受けた時は妊娠しないことが分かっています。

 自然発生でも障害児が生まれているのはご存じだと思いますが、遺伝子異常の発生率は4~10%、

重大な奇形の発生率が2~4%存在することが分かっています。

 これに対して、広島・長崎や、アメリカでの原爆実験、原子力関係労働者などで、被ばくされた方々

子供の遺伝子異常発生率が、被ばくされなかった人々と比較して増えたというデータは世界のどこからも

出ていません。

 ※妊娠する前の被ばくが原因で障害を持った子供が生まれることはないということです。

                                               DNA

7.妊娠中に放射線検査を受けました子供への影響はありますか?

(1)妊娠中の検査実施について

  1)医療機関で実施している検査は、放射線の被ばくが微量のものが多く、比較的安全です。 

  2)妊娠中の被ばくは危険だと言われていますが、量と時期が重要になってきます。

   a.妊娠初期(妊娠3週目)まで:被ばくによる影響としては、生まれずに自然流産することが

   分かっています。(必ず流産するという訳ではありません)

   b.受精後10日~10週目:最も放射線の影響を受けやすい時期

   c.線量限度

    ・日本産婦人科学会では、50m㏉(ミリグレイ)までは、奇形発生率の増加はないと

     説明しています。

    ・国際的には100m㏉(ミリグレイ)・・・日本の基準は海外より厳しくなっています。


(2)一般的な放射線検査の被ばく量の目安(平均被ばく線量)

 

放射線検査の被ばく量目安

検査平均被ばく線量安全な回数の目安
一般撮影(腹部正面)約2m㏉(ミリグレイ)22回まで大丈夫
一般撮影(腰椎正面)約3m㏉(ミリグレイ)17回まで大丈夫
CT検査(腹部)約20m㏉(ミリグレイ)2回まで大丈夫

    CTDI(Computet tomography dose index)値という計算で求めた線量

   ※この線量は、施設・個人等によって異なります。

   ※この値は、これ以上当たると奇形が必ず生まれるという値ではありません。

       あくまでも自然発生率の2~4%がほんの少し上がる程度です。

   ※㏉(グレイ):放射線のエネルギーが人体にどれだけ吸収されたかを表す単位

    1㏉(グレイ)=物質kg当たり、1J(ジュール)のエネルギー吸収があるときの線量


(3)妊娠の可能性が有る場合の放射線検査を受ける際の心構え

   ◎妊娠している可能性が、少しでもあり検査の実施に不安があるのであれば、検査を実施する前に、

   医療機関の職員に妊娠しているかもしれないことを申し出て、検査の実施について確認してください。

   ◎医療機関の職員の説明で、検査の安全性と必要性を確認したうえで、安心して検査を受ける

   ように、ご自身でも気を付けるようにしましょう。

                                                                                                                                    妊婦                   

 ※確定的影響と確率的影響 [PDFファイル/98KB]

8.放射線の健康影響が心配

 放射線の健康影響を考えるときは、被ばくした線量(m㏜:ミリシーベルト)が重要な指標となります。

 国際的には1年間に浴びて健康に影響を与える放射線の量は、100m㏜(ミリシーベルト)が目安と

されています。

 しかし、100m㏜(ミリシーベルト)以上でも、吐き気などの症状は1000m㏜(ミリシーベルト)

以上の放射線を全身に短い期間で受けた場合でないと現れません。

 一般住民が1000m㏜(ミリシーベルト)以上の被ばくをする可能性はないと考えられます。

                               自然放射線

 福島第一原発の放射線は、強い時で400m㏜(ミリシーベルト)程度でした(これは1年間ではない)。

 放射線と喫煙の影響を比較しますと、毎日20本、1年間の喫煙した場合、放射線に換算すると70~240m㏜

(ミリシーベルト)の被ばくに相当するという文献もあります。

 これは主に主流煙の影響だと思いますが、副流煙のほうが、有害物質が多く含まれることを考えれば、決して

軽い影響ではないと思います。

 因みに、過去の放射線事故の分析によると、一度に3000m㏜(ミリシーベルト)の放射線を浴びると

(年間ではなく)、60日以内に半数が死亡するという統計があります。

喫煙

9.エックス線検査室への出入りのタイミングが心配

 エックス線撮影は、装置のスイッチを押した瞬間のみエックス線が出ています。
 検査前、検査後に放射線が検査室内に残っている事はありません。

 もちろん、衣類や人体にも残っていませんのでご安心下さい。

     X線室

10.外部被ばくと内部被ばくについて 

(1)外部被ばく

 放射性物質が体の外部にあり、体外から被ばくすることを「外部被ばく」といいます。

 たとえば、宇宙や大地から自然放射線を受けたり、エックス線撮影などで人工放射線を受けたりすることは、

外部被ばくにあたります。

外部

(2)内部被ばく

 放射性物質が体の内部にあり、体内から被ばくすることを「内部被ばく」といいます。

 私たちが口にする飲み物や食べ物、空気の中には自然の放射性物質が含まれているため、これらを摂取したり

吸ったりすることで内部被ばくは起こります。

内部

11.放射性物質の減少する仕組み

(1)物理的半減期(放射性物質の放射能が弱まる)

 放射性物質は、時間経過と共に原子核崩壊によって放射線量を減少させていく。

 通常、単に半減期といえば、この時間経過による線量半減までの期間を指す。

 ※福島県原子力発電所事故の際、問題となった主な放射性物質

 セシウム134は2․1年

 セシウム137は30年

 

 減衰

(2)生物学的半減期(体内の放射性物質が減る) 

 毒性を持つ物質が生体内に取り込まれた場合、排泄などの生物学作用によって物質を体外に排出し、

その量を半減させるまでに要する期間。

 特に、放射性物質の摂取について言うことが多い。

 ※年齢によって多少異なります。(生物学的半減期の平均値)

     
生物学的半減期の平均
年齢生物学的半減期の目安
1歳まで9日
9歳まで38日
30歳まで70日
50歳まで90日

 食事 トイレ

                                                          

(3)実効半減期(放射性物質の放射能が弱まる)

 体内に取り込まれた放射性物質の量が、核種の崩壊および人体の代謝・排泄機能によ減少し、

半分になるまでの時間。 

(※有効半減期ともいわれる)

◎放射性セシウムや放射性ヨウ素からはベータ線とガンマ線が放出されます。

 このような放射性物質が体内に取り込まれた場合、その放射性物質が減衰することや、

 新陳代謝で体外へ排泄されるまでの間、その近くの細胞に常時、放射線の影響を与え続ける

 ことになります。

◎セシウム137は半減期が約30年と長く、筋肉に集まる傾向があります。

 たまり続けることはなく、新陳代謝により約100日すると体内から半分が排泄されます。

◎同様にセシウム134は半減期が約2年ですが、約80日で体内より半分が排泄されます。

◎また放射性ヨウ素は半減期が約8日です。事故当初に放出された放射性ヨウ素はほぼなくなっています。

12.放射線線量はどうやって知ることができますか?

(1)線量情報

 事故の起きた原子力発電所周辺地域では、関係機関が放射線の線量を随時測定しており、その情報が参考になります。

 この測定はμ㏜/h(時間)で表示されます。1マイクロシーベルト/時という数値は、1時間の間その場に居続けた場合に被ばく線量が1マイクロシーベルトになる事を意味します。

 ※原子力防災ネットワーク環境防災ネット(リアルタイムの測定値) 

 ※文部科学省関係の測定

 ※地域の線量の時間的変化を示したデータ(文部科学省のHP《外部サイト》) 

 

  ※全国の放射線量情報  文部科学省 文部科学省《外部サイト》

 

(2)大分県のホームページにも掲載されている情報

現在の空間放射線量率(降下物中及び大気浮遊塵中の放射性物質の測定結果)

※情報は、土日・祝日を除いて、毎日11時頃更新します。ただし異常が認められた場合は、随時更新します。

 原子力規制委員会《外部サイト》

 
 放射線モニタリング体制

モニタリング


1)大分県のモニタリングポストは5ヶ所あり、大気中の放射線量を24時間連続で測定しています。

 

  モニタリング  こちら

2)大分県環境保全課

 

(3)その他関連事項の情報について掲載されているホームページ

1)原子力発電所  《外部サイト》          規制               

2)原子力規制委員会  《外部サイト》      原子力

3)大分県放射線技師会  《外部サイト》    放射線

 
一緒に考えましょう放射線ひばくのこと(コミック) [PDFファイル/1.72MB] 

(作成:大分県放射線技師会)

医療法立入検査について(放射線管理)

(1)立入検査指導事項に関する解説

【事例11】一室に複数台のX線装置を設置している場合で、機械的な切換での同時曝射防止の

仕組みがない場合

〇指導事項:人為的ミスによる無駄な被ばくをする可能性を排除するために、同時曝射を機械的

     に防止する仕組みを作ること。現状無理な場合は、それぞれの装置の目に付きやすい

     場所に、「装置使用時は、他方の電源を必ず切って使用すること」等の注意書きを掲示

     し、使用しない方ののうちの電源を必ず切って、使用すること。

     ※なお、電源を切ると、使用中の表示が付かない装置が有る場合は、検査室扉にX線装置

     使用中の旨が分かる表示をすること。

〇関係法規:医療則第24条の2(X線装置の届出) 

       医薬発第188号第二個別事項(三)X線診療室等の構造設備に関する事項1

         X線診療室(第30条の4)    

       医薬発第188号第二個別事項(四)管理義務に関する事項1

       使用場所等の制限(第30条の14)


医療法施行規則第24条の2
(X線装置の届出)  

 病院又は診療所に診療の用に供するX線装置(定格出力の管電圧(波高値とする。以下同じ)が

10kV以上であり、かつ、その有するエネルギ-が1MeV未満のものに限る。

(以下「X線装置」という)を備えたときの法第15条第3項の規定による届出は、10日以内に、

次に掲げる事項を記載した届出書を提出することによって行うものとする。

 1)病院又は診療所の名称及び所在地

 2)X線装置の製作者名、型式及び台数

 3)X線高電圧発生装置の定格出力

 4)X線装置及びX線診療室のX線障害の防止に関する構造設備及び予防措置の概要

 5)X線診療に従事する医師、歯科医師、診療放射線技師又は診療X線技師の氏名及びX線診療

 に関する経歴

医薬発第188号第二個別事項(四)管理義務に関する事項1

(第30条の14)

(1)X線診療室、診療用高エネルギー放射線発生装置使用室、診療用放射線照射装置使用室、

  診療用放射線照射器具使用室及び診療用放射性同位元素使用室における一般的な管理義務

  について

 (ア)X線装置、診療用高エネルギー放射線発生装置、診療用放射線照射装置、診療用放射線

  照射器具及び診療用放射性同位元素(以下「放射線診療装置等」という。)は、それぞれ、

  X線診療室、診療用高エネルギー放射線発生装置使用室、診療用放射線照射装置使用室、

  診療用放射線照射器具使用室及び診療用放射性同位元素使用室

  (以下「放射線診療室」という。)において使用するのが原則であるが、次の(2)から

  (11)までに掲げる場合にあっては、その限りでないこと。

 (イ)放射線診療室においては、同時に2人以上の患者の診療を行うことは認められないこと。

   また、放射線診療室において複数の放射線診療装置等を備える場合であっても同時に2人

   以上の患者の診療を行うことは認められないのが原則であるが、診療用放射性同位元素を

   投与された患者の診療、次の(4)(ウ)又は(8)に掲げる場合にあっては、その限り

   でないこと。

 (ウ)放射線診療室において、放射線診療と無関係な機器を設置し、放射線診療に関係のない

   診療を行うこと及び放射線診療室を一般の機器及び物品の保管場所として使用することは

   認められないこと。ただし、放射線診療に必要な患者監視装置、超音波診断装置及びその他

   のME機器等を放射線診療室に備えることは認められること。

 (エ)歯科診療を行うチェアが一台で一時に2人以上の患者の診療を行わない構造の室において

   は、第二(三)1(4)が適用されるものであること。

(2)X線診療室における複数のX線装置の使用について

  同一X線診療室において2台以上のX線装置を使用する場合には、以下の点に留意すること。

 (ア)X線診療室に2台以上のX線装置を備えたときは、第24条の2の規定に某つく届出を、

   X線装置ごとに設置後10日以内に行う必要があること。

   この場合において、第24条の2第4号の「X線装置及X線診療室のX線障害の防止に関

   する構造設備及び予防措置の慨要」に関し、各X線装置の使用の条件等を具体的に記載する

   必要があること。また、この使用の条件下で、当該X線診療室は放射線障害の防止に関する

   構造設備の基準を満たす必要があること。

 (イ)X線診療室において2台以上のX線装置を備えた場合であっても、複数のX線装置から

   患者に対して同時にX線照射を行うことは認められないこと。

 (ウ)(イ)の場合にあっては、2台以上のX線装置からの同時照射を防止するための装置を

   設けること。

医政発第0417009号
複数のX線管と高電圧発生装置を搭載する

X線装置の安全使用について(平成19年4月17日) 

 医療法施行規則(昭和23年厚生省令第50号)第24条の2において規定するX線装置の届出

については、「医療法施行規則の一部を改正する省令の施行について」

(平成13年3月12日医薬発第188号医薬局長通知)に基づき、具体的に対応いただいている

ところである。

 今般、新たな医療技術(複数のX線管と複数の高電圧発生装置を搭載するX線装置)への対応を

図るため、平成18年度厚生労働科学研究費補助金(医療安全・医療技術評価総合 研究事業)

による「医療放射線分野における法令整備等含めた管理体制に関する研究」

(主任研究 者:油野民雄旭川医科大学放射線医学教授)において専門的な検討を行い中間報告書

(別添)が 取りまとめられたところである。

 これを受け、下記の通り通知を改正することとしたので、当該報告書中の「複数のX線管と複数

の高電圧発生装置を搭載したX線装置を使用し、患者に対して同時にX線照射を行う際に、備える

条件」の趣旨と併せて御了知いただくとともに、管下関係団体及び管下医療機関に周知方お願いする。

                    記

1.「医療法施行規則の一部を改正する省令の施行等について」

(平成13年3月12日医薬発第188号医薬局長通知)第二(一)1(2)を次のように改める。

 X線装置は、X線発生装置(X線管及びその付属機器、高電圧発生装置及びその付属機器並びに

X線制御装置)、X線機械装置(保持装置、X線撮影台 及びX線治療台等)、受像器及び関連機器

から構成され、これら一式をもって1台のX線装置とみなすこと。

 なお、複数のX線管を備えた装置であっても、共通した1つのX線制御装置を使用し、かつ、1人

の患者の診療にしか用いる事が出来ない構造である場合は、1台のX線装置とみなすことができる。

2.同通知第二(四)1(4)(ア)を次のように改める。

 診療用高エネルギ-放射線発生装置又は診療用放射線照射装置により放射線を体外照射すべき部位

を決定するためにX線装置を使用する場合。

 ただし、この場合、診療用高エネルギ-放射線発生装置又は診療用放射線照射装置とX線装置が

共通した1つの制御装置を使用していない場合には、同時に曝射することは認められないこと。


※保健所よりおねがい。 【X線診療室に2台以上のX線装置を設置の場合】

次の届出と措置を行う必要があります。

1)X線装置毎に使用方法や構造設備及び予防措置等の概要を具体的に記載した設置届を提出して

ください。

2)複数のX線装置から患者に対して、同時にX線が照射されないための防止装置を設けてください。

3)一人の患者の照射中に他の患者をX線診療室に入れないようにしてください。

4)同一XP線診療室内で複数の患者を同時に撮影しないようにしてください。

5)同時曝射防止装置のインタ-ロック等の装置を設け、2台以上の装置を同時に使用出来ない措置

をすること(インターロックは、切換スイッチ等の仕組みにすること)

6)現在の装置では、電源を切るしか同時曝射を防止する仕組みのない場合は、次回装置更新時には、

必ず機械的に切り換える仕組みにすることとし、現状では、必ず使用しない方の装置の電源を切って

使用するように、それぞれの装置電源周辺に、注意書き等をし、電源切り忘れによる誤曝射等の

人的ミスを防止するような措置し、使用してください。

 

(2)電離放射線健康診断について

1)電離放射線健康診断の実施機関の紹介について

 電離放射線健康診断の実施医療機関について、保健所へ問い合わせがよく有りますが、保健所では医療機関等の紹介はしておりません。インターネット等で「大分県 電離放射線健康診断実施医療機関」を検索すると幾つか出てきますので、その医療機関等にお問い合わせ下さい。

2)電離放射線健康診断の様式について

 ※様式記入方法

 電離放射線健康診断結果票(様式1号) [PDFファイル/273KB]

 電離放射線健康診断結果票(様式1号) [Excelファイル/69KB]

 電離放射線健康診断結果票記入方法 [PDFファイル/368KB]

めじろん1

トピックス

保健所への放射線に関する相談

(1)医療放射線管理の相談

 医療機関の放射線管理の相談を、電話または来所にて受付けております。

 1)医療法立入検査(放射線関係)で指導を受けた事項の改善に関する相談

 2)X線装置備付け、更新、変更、廃止の際の相談

 3)その他

 ※即答できない場合は、お調べして後日回答いたします。

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