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特集1 新春座談会「知事と語ろう大分の未来」

特集2 特色・魅力・活力ある高校づくり

特集3 住民サービスの新たな担い手−NPO−

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住民サービスの新たな担い手NPO

 近年、福祉や 教育、環境問題などに取り組む民間非営利団体―NPOが地域社会にとって欠かせない存在になっています。今年度、県ではNPOとの協働が可能な分野において「NPOパートナーシップ推進事業」を始めました。今回はその取り組みをご紹介します。
 
 野津町保健センター(現 臼杵市野津保健センター)の一室で、高校生や小学生が人形を相手に抱っこやおむつの交換の実習を行っています。助産師の安倍さんとともに子どもたちを指導しているのは、NPO法人「みずのわ」のメンバーたち。
  子育て支援の取り組みは、NPOが行う社会貢献活動の一つです。「みずのわ」では、「NPOパートナーシップ推進事業」の一つとして、子どもたちに育児を体験させる「大分ビッグスマイルチャレンジ事業」を実施しています。育児を体験する機会が少ない子どもたちに対し、講話や実習、子(孫)育て体験、おなかにおもりをつけての妊婦体験、お母さんと赤ちゃんとのタッチケア見学などを通し、生命の大切さや子育ての感動を学んでもらおうとしているのです。
  午前中、おそるおそる実習していた生徒たちも、午後のタッチケア見学後は、実際に赤ちゃんを抱いたりあやしたりと、かなり慣れてきた様子です。参加者の一人、野津高校で学ぶ川野さんは「妊婦体験のおもりがとても重かった、お母さんは大変ですね」と語ります。若い親や赤ちゃん、孫のいる世代まで参加してのユニークな試みは、多彩な子育て支援活動を行う「みずのわ」ならではのものです。
  住民のニーズが多様化する現在、きめ細かで多様なサービスを提供するNPOへの期待が高まっています。県では、NPO活動の活性化と自立を促進し、行政・民間・NPOが対等かつ自由な立場で協働する仕組みを構築するため、「大分県におけるNPOとの協働指針(仮称)」を策定しています。
  今後はこの指針に沿ってNPOとの協働をより一層推進していきます。
人形を使っての抱っこの実習 助産師の安倍さん(左)の指導を受けて妊婦体験に挑戦

NPOパートナーシップ推進事業
  行政課題の解決とNPOの活動促進を目的に、「子育て支援・青少年健全育成対策」や「環境保全、観光・地域振興対策」などの5つのテーマについてNPOから提案を公募し、最も効果的な事業企画を選定した上で委託事業として実施するものです。平成16年度には6事業を実施しています。

http://www.pref.oita.jp/10110/partner/jisshi.htm

 *「NPO」とは、Non-Profit Organizationの略で「民間の非営利団体」のことであり、「NPO法人」とは、NPO法に基づき県知事等から設立の認証を受け、社会貢献活動を行うNPOのことです(2県以上に事務所を置く場合は内閣総理大臣が認証します)。
  なお「非営利」とは「余剰利益が上がっても構成員に分配せず、団体の活動目的を構成するための費用にあてる」ということであり、NPO法人が有償でサービスを提供することや職員に給与を払うことは可能です。




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