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県では毎年、「海岸漂着ごみ組成実態調査」を行っています。
海岸には、海で捨てられたものだけでなく、町や川から流れてきたさまざまなごみが漂着します。
多いのは、ペットボトルや食品の包装、ビニール袋などのプラスチック類で、約66%を占めています。
そのほかにも、金属や木くずなど、いろいろなものが集まってきます。

海にあるごみのすべてが、海で捨てられたものとは限りません。
多くのごみは、町でポイ捨てされたり、強い雨や風で流されたりして、川を通って海まで運ばれてきます。
また、海辺の活動中に落とされた小さなごみが、そのまま波に流されて海に出てしまうこともあります。

海や川、町にすてられたごみは、分解されるまでにとても長い時間がかかります。
紙や食べもののように短い期間で分解されるものもありますが、プラスチックなどのごみは、何十年、時には何百年も残りつづけることがあります。
こうした分解されにくいごみが残ると、景観を損ねるだけでなく、海の生き物がエサとまちがえて食べてしまうなど、環境への影響も心配されています。
わたしたち一人ひとりが、ごみを正しく処理することがとても大切です。

みんなで協力して、きれいな環境を守っていきましょう。