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所属コースに関係なく、当センターデイケア利用者の皆さんが参加する座学のプログラムです。
・コミュニケーションの力を高めることが目的のプログラムです。
・座学と実践を通して、他者と気軽に話ができたり、困りごとを相談することができたり、職場で必要な会話スキルを習得したりすることを目標にします。
・プログラム資料は利用者の皆さんの特徴に合わせて、スタッフが作成しています。
【1年間の内容の例】
第1回 コミュニケーションとは、自己開示、自己紹介
第2回 あいさつ、会話を始める、T P Oとは
第3回 会話を続ける、上手な質問、話の聞き方
第4回 会話を終える
第5回 相手を褒める
第6回 相手の気持ちを考える
第7回 アサーション、上手に頼む
第8回 上手に断る、きっぱり断る
第9回 相手にわかりやすく説明する
第10回 社会人としてのマナー、気遣いと気配り
※アサーション:自分と相手の両方に敬意を払い、相手の立場や権利を尊重しながら自分の欲求、感情、意見、権利など、言いたいことを率直に表現すること
参考文献)「大人の自閉症スペクトラムのためのコミュニケーション・トレーニング・マニュアル/ワークブック」
加藤進昌、横井英樹、五十嵐美紀、小峰洋子、内田侑里香、月間紗也(2017)
▼コミュ力Upタイムの様子
▼コミュ力Upタイムの目的とルール
・疾患ごとに3つのグループに分かれ、体験を語り合ったり、病気や症状や障がいに対する知識を深めたりします。
対象)
統合失調症、妄想性障がい、短期精神病性障がい 等
テーマ)
病状の維持安定と再発予防
内容)
・疾患学習と症状の振り返り
・体験の分かち合い
・薬について考える(効果と副作用、飲み忘れ防止 等)
・症状への対策や再発予防を考える(個別/グループワーク)等
▼疾患別Aで作成した調子の維持と不調時の対処法シート
対象)
自閉スペクトラム症、ADHD、学習症 等
テーマ)
自己理解と困りごとへの対処スキル向上
内容)
・障がい特性に関する学習と振り返り
・体験の分かち合い
・特性への対策を考える(個別/グループワーク)
・対処法まとめブック作成 等
▼疾患別Bで作成した心身の不調の対処法シート
対象)
うつ病、双極症(躁うつ病)、社交不安症、強迫症、全般性不安障がい 等
テーマ)
症状や考え方のクセの理解とストレス対処スキルの向上
内容)
・疾患学習と振り返り
・体験の分かち合い
・症状への対策や再発予防を考える(個別/グループワーク)
・認知行動療法的アプローチを学ぶ 等
▼疾患別Cで作成した体験整理シート
・治療に対する意識を高めることや、効果的な受診や相談ができるようになることで、利用者自身が積極的に治療に取り組んでもらうことを目的としています。
・利用者の実情に合わせて、様々な切り口で講義(薬物療法について/睡眠についてなど)を行ったり、ロールプレイ(効率的な受診の練習)を行ったりしています。
※アドヒアランス:患者が積極的に治療方針に参加し、その決定に従って治療を受けること
▼受診時に活用できるカードの記入例
▼薬物療法に関するクイズ
・自己紹介のマナー、職場での休み時間の過ごし方のマナー、叱られ方・注意の受け方など、社会生活を送る上で求められるマナーを講義やロールプレイを通じて学びます。
▼マナー講座内容例