食品危機管理研修会を実施しました
食品危機管理研修会実施報告について
事業概要
大分県では、今年開催されるラグビーワールドカップ2019の食品衛生対策の一環として、ホテルの食品事故に対する危機管理体制の向上を目的に、本研修会を実施しました。
今回、県内の主要なホテルから多数の支配人や食品取扱者等に参加していただきました。
第1部では、ノロウイルス食中毒や感染症の予防には旅館ホテル、飲食店でノロウイルス患者が嘔吐した際の嘔吐物の処理を迅速かつ適切に行うことが非常に重要であることから、対応について実地形式で学ぶことで、各自の施設の危機管理体制を見直し、RWC開催に向けて強化を図りました。
第2部では、食物アレルギーを持った客に対応する機会が増えており、また、食物アレルギーは他のアレルギーと比べアナフィラキシー症状を起こすことが高く、致命的になる可能性があります。万が一アレルギーの症状を起こした客が発生した場合に適切に対応できる体制が必要であることから、食物アレルギーの基礎的内容をクイズやグループでの話し合い等により学習。その後、アナフィラキシーの症例と発症した場合の対応(症状が出てからの時間ごとの確認ポイントなど)及びエピペンの使用方法を実践形式で学びました。
開催日程・場所
日時: 令和元年6月27日(木) 13:00~15:30
場所: 別府ビーコンプラザ小会議室32
講習会内容
○第1部 「ノロウイルス患者発生時の対応訓練」
講師:食品・生活衛生課、保健所等職員
【主な内容】
- 蛍光を発する疑似吐物を利用した吐物処理のデモンストレーション
- 参加者による吐物処理体験
○第2部 「知っていますか?食物アレルギーを。動けますか?アナフィラキシーの時に。」
講師:中津市民病院 副院長 是松 聖悟 先生
【主な内容】
- 食物アレルギーの基礎講習及び緊急対応手順の確認
- 練習用エピペンの使用方法の実地練習
○情報提供 「麻しん(はしか)の流行」「デング熱等の感染症」
講師 健康づくり支援課職員
講習会参加者
大分県内ホテルの支配人、食品取扱者等 28名
大分県・大分市保健所の食品衛生監視員 14名
計42名
主な感想
○第1部
- 実際に体験できたことがよかった。体で覚えることが大事だと感じた。
- 手順ややり方を間違えただけで、二次感染する事がよく分かった。
- ホテルでも事前の準備をしておこうと思いました。
○第2部
- エピペンの使用方法、なかなか勉強する機会がないので参考になりました。
- 職場にアレルギーを持つ子供を持つ方がいますので、実体験など話を聞いてみたいと思います。
- エピペン初めて触ったので、今後の対応が出来る自信となりました。