epi.52 働く女性応援企業　ワタキューセイモア株式会社大分営業所を取材しました！

2022年に創業150年を迎えたワタキューセイモアは、京都に本社を構え、エリアをまとめる９つの支店を全国展開しています。由布市挾間町にある大分営業所では、事業所で246名が働いています。

柱は医療福祉事業とホテル事業で、寝具やユニフォームなどのリネン類を洗濯、消毒、補修付きでお貸出しする「メンテナンス付きリースシステム」が主な業務内容です。ほかにも手術室で使用した機器の洗浄や消毒、滅菌を行う院内滅菌業務や、院内清掃業務など、院内業務を専門的に支援し、職員様の業務軽減のサポートを行う「請負管理業務」、患者様向けの入院セットの提供や、宿泊施設の客室備品マネジメントなど多岐にわたります。患者様や利用者様が快適に過ごせる環境を支えると共に、医療や福祉という重責を担う看護師様や職員様が、本来の業務に注力して頂けるよう、多様なサービスを展開しております。

東京から地元大分に帰省後、2019 年に入社した長野枝利さん。それまでの接客業から一転、「黙々と仕事に没頭できる環境に身を置きたい」という理由で、工場勤務を希望。社員としての採用と通勤のしやすさもあり、ワタキューセイモアを選んだそうです。

現在は、大分県内のホテルにリネンアイテムを貸与し、回収後、洗濯して再度納品を行うホテル工場生産部に所属。「20〜60代と幅広い年齢層の女性が多く働く職場なので雰囲気も良く、コミュニーケーションも取りやすいのも魅力」だとか。また、コロナ禍で世の中の事業所が時間短縮勤務になるなか、ほかの部署を手伝うなど通常通りの業務時間だったことも働きがいにつながっているそうです。 入社後さまざまな部署を経験した結果、現在の仕事が一番楽しく、やりがいを感じているそうで、「1日に6000枚のシーツを仕上げるときは、達成感でいっぱいです！」と充実した様子。長年勤務しているスタッフも多いので、その手際の良さをお手本に、いかに効率良く作業できるかを念頭に置きながら日々仕事に取り組んでいます。

「当時はまだ独身でしたが、結婚後も長く働ける職場を探していたところ、先に働いていた知り合いに紹介されました。土日が休みで、産休や育休などの制度はもちろん、福利厚生もしっかりしていたのでここで働くことに決めました」。

2015年に入社した勝梨菜さんは、現在メディカル部門にて病院職員の白衣のリースを管理する事務を担当。入社後２回、育休と産休を取得しています。復職後は「温かく迎えてもらえました。最初は不安もありましたが、30分ごとに選べる時短勤務があるので仕事と育児の両立ができ、心にもゆとりが持てました。事務職の中には子育て経験者も多いので、気軽に相談ができる環境もうれしいです」。

ワタキューセイモア独自の取り組みとして「パパ・ママサポート制度」があり、出産後１年間は毎月１回、紙おむつとおしりふきが支給されます。勝さんも利用する立場になって、毎月金額的な負担が軽減できたので本当にありがたかったそうです。「アットホームな雰囲気と充実した福利厚生で、子育てママにおすすめの職場です。個人的にはチームワークを大切に、みんなで意見を出し合って目標達成を目指すのも気に入っています。子育てが落ち着いたら、いろいろな経験を積んでみたいですね」と、目標を語ってくれました。

「国が定めた産休・育休制度のほかに、独自の妊娠・出産・育児サポート制度があります」と語るのは、九州支店管理部採用課の藤井百花さん。勝さんも利用した「パパ・ママサポート制度」もその一つで、「以前は出産した人（ママ）が対象でしたが、男性社員からの声もあり、該当を“パパ・ママ”に変更しました」。この制度は社員だけでなく、全雇用形態を対象に利用できるのもポイントです。

2022年10月に国の育児休業法が改訂されましたが、7月には会社独自のサポート制度を拡充。妊娠中につわりや検診などで欠勤や遅刻、早退する場合に利用できる特別有給を５日付与する「プレママ休暇制度」に加え、男性社員の出産支援や育児のための慶弔休暇も５日に拡大しました。 ほかにも、子どもが小学６年生以下で、就労時間の条件を満たした社員が使える育児時短や、婦人科検診補助制度など手厚い福利厚生があります。その根底には、「社員に元気で長く働いて欲しい」という思いがあるといいます。「工場ということもあり女性就労率も高い。出産を機に辞めるという選択だけでなく、制度を充実させることで、出産後も戻ってきていただけるとうれしいですね」と女性が働きやすい社内制度への思いを語ってくれました。