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県民との約束
皆さんの信任をいただいて重ねて県政を担当させていただくことになりました。
今回も県内をくまなく走り回り、多くの皆さんと気持ちを交わしました。車のメーターを見ると4千キロメートル以上走破し、配ったビラを集計すると2万人の方々と握手したり、言葉を交わしたりしていました。窓から戸口から、職場や田畑から応援して下さる方々と意思疎通していく中で、皆さんの県政に対する期待、思いが伝わってきて、力が湧いてきました。
「大分県をよろしくな」、「田舎のことも忘れんで」、「教育を何とかしてくれ」、「あの学校のところに歩道を敷いて」といった話を伺うと、「主権者の同意の下で、政府がつくられる」という古典的な社会契約論を身をもって実感するような思いもします。
皆さんとは3つの約束をしました。
一つは、県民中心の県政です。県政の主役は県民ですから、県民と気持ちを合わせながら、県政を推進します。県政ふれあいトークなどで、こちらからも皆さんの所に出かけながら意見を伺い、議論させていただきます。皆さんの知恵や力もいただいてともに汗をかいて夢多い大分県をつくっていきます。
二つは、安心・活力・発展の大分県づくりです。
高齢者や子育て世代、勿論障がい者など、だれもが安心して心豊かに暮らすことの出来る大分県、知恵と努力が報われる活力のある大分県、人を育て将来とも発展可能性豊かな大分県をつくります。遅れている社会資本の整備も急がなければなりません。
三つは、東日本大震災の被災者支援と大分県の防災対策の見直しです。
県内を廻っていますと「大分県のことも頼むけど、東北の皆さんを応援も忘れないで」という声を随分聞きました。こういう県民の優しい心配に答えて、諸々しっかり応援をします。
また、振り返って大分県の防災対策についても、これまで想定していた地震や津波の大きさでいいのか検証し、防災計画の見直しをしていかなければならないと思います。
なかなか難しい時代になりましたが、皆さんとの約束を果たすよう全力投球します。皆さんにもどうぞよろしくお願いします。
県政だより新時代おおいたvol.76 2011年5月発行