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ともがき くるしま童話名作選1 久留島武彦/作 古内ヨシ/絵 幻冬舎ルネッサンス 2011年 1,300円
口演童話作家、久留島武彦(くるしまたけひこ)は、すばらしいお話を60年間日本中で語り続け、日本のアンデルセンと呼ばれています。出身地の玖珠町では童話祭が毎年5月に開催され、近年は『童話名作選』が企画されています。 1作目『ともがき』は、昭和10年に照宮成子内親王(てるのみやしげこないしんのう)の御前で語ったお話を、現代の子どもたちが親しめるように絵本として編集し直したものです。 ひとりぼっちだったからすが、森のみんなとたすけあい、なかのよいともがき(ともだち)になる友情のお話です。 |
ニコニコしている子どもを見ると、なんだか幸せな気持ちになります。子どもたちには、安心して楽しく毎日を過ごして欲しいですよね。そのために、大人がしなければならないことは何でしょう?まずは、国連の“子どもの権利条約”に影響を及ぼしたポーランドの小児科医で孤児院長だったコルチャックの考えを紹介します。 「子どもを一人の人間として尊重しなさい。子どもはあなたの所有物ではない」――子どもを自分の思い通りにさせようとしない。子どもの気持ちに耳を傾けましょう。 「子どもは宝くじではない。一人ひとりが彼自身であればいい」――あの子に負けるな、なんて人と比べない。その子のままの成長を楽しみましょう。 「子どもは過ちを犯す。それは、大人より愚かなのではなく、人間だからだ。完全な子どもなどいない」――大人だって失敗するし、間違えるのだから、子どもの失敗や間違いを責めない。経験が少ない分、失敗して、間違えて学んでいるんだと考えましょう。 そして、心理学者のアドラーは、幸せの条件として(1)自分を好きなこと(2)他人を信じられること(3)他人の役に立つこと、の3つをあげています。子どもに“自分自身でいいんだ”と感じさせましょう。信頼してもらえるように子どもと接しましょう。子どもに「ありがとう」「うれしい」と感謝の言葉をかけましょう。 この世界に共に生きるかけがえのない子どもたちの夢や意見を尊重し、それが叶うよう勇気づけましょう。そうすれば、きっと、今よりもっと子どもたちの笑顔が見られるはず。 |
| 遠洋漁業の歴史を有し、津久見市の食文化の一つである“まぐろ”と、同市の新たな特産品づくりに向けて栽培の拡大に取り組んでいる“山椒”。 今回は、その2つの食材を活かして「津久見まぐろ研究会」が商品試作を繰り返して生まれた鍋のレシピを同研究会の田中宏明さんに教えていただきました。 ぎゅっと詰まったまぐろの旨みとピリッと効いた山椒の辛さを楽しめる大人向けの一品です。ご家庭でもぜひご賞味ください。 |
A だし
水…800cc、昆布…5cm、鷹の爪…1本、にんにく…1片
濃い口しょうゆ…大さじ1、酒…大さじ1、塩…小さじ1
みりん…大さじ1、生山椒のみじん切り…10粒
B 具材
まぐろ(ネギトロ)…200g、塩…少々、薄口しょうゆ…少々
生山椒のみじん切り…10粒、お好みの野菜
1 ネギトロに塩、薄口しょうゆ、生山椒のみじん切りを加え、よく練る。
2 鍋にAの材料をいれ、火にかける。だしが沸騰したら、お好みの野菜と1を浮かべ、火が通れば出来上がり。
取材協力:津久見まぐろ研究会(津久見商工会議所)
☎0972—82-5111
※「津久見まぐろ研究会」所属の飲食店5店舗で提供しています(要予約制)。詳しくは、上記までお問い合わせください。