心ひらいて　まず野菜、もっと野菜

　先日、動画サイトの悲しい事件事故のニュースで、被害者やその家族を責めるコメントを見かけました。被害者側は事件事故にあって苦しんでいるのに、さらにそのようなコメントを読んだらどれだけ傷つくのだろうかと心配になりました。
　このように犯罪の被害を直接的に受けることを一次的被害、周囲からの誹謗中傷により傷つけられるようなことを二次的被害といいます。二次的被害の例は、ネットに限らず周囲の無理解や心ない言動、また報道機関による過剰な取材によって身体の不調、私生活の平穏の侵害、経済的な損失を受けることなどです。
　犯罪被害者は長年社会的に孤立を余儀なくされてきましたが、権利利益を保護するために「犯罪被害者等基本法」が2004年に制定され、大分県でも「大分県犯罪被害者等支援条例」を2017年に制定しました。条例では、二次的被害の防止や、支援に重要な役割を担う市町村と県との連携・協力を規定しています。これらにより犯罪被害者への支援は進んでいますが、まだまだ十分とは言えません。
　「犯罪被害者」というと遠い存在に思われるかもしれませんが、交通事故や通り魔事件などでは、いつ身近な人が巻き込まれるかはわかりません。誰もが被害者になりえます。心ない発言で自分が二次的加害者とならないよう、被害者の気持ちを考えることが大切だと思います。

大分県人権啓発イメージキャラクターこころちゃん

(県ホームページ「こころちゃんの部屋」はこちらから)

中津風からあげをごぼう唐揚げに変身させました！
歯ごたえがあって満足感があり、おつまみにもあと一品料理にも最適です♪

レシピ提供： 杉木 恭子（宇佐市）