本文
健康な身体は、生涯の宝物です。県では、県民一人ひとりはもちろん、社会全体で「健康で活力あふれる大分県」を築くため、今年度から、10 月を「みんなで延ばそう健康寿命」推進月間と定めて普及啓発を強化するなど、健康寿命を延ばすためのさまざまな取組を行っています。
生活習慣病は、日本人の死因の約6割を占める恐ろしい病気です。
県では、平成23年度に実施した県民健康づくり実態調査の結果をもとに、生活習慣病を予防するための3つの改善点をスローガンとして掲げています。
★減塩マイナス3g
塩分の摂りすぎは、高血圧から動脈硬化、さらには心筋梗塞や腎臓病などにつながります。これらの病気の予防が期待できる1日3gの減塩を目指しましょう。
★野菜摂取350g
ビタミンやミネラル、食物繊維など栄養豊富な野菜は、肥満を防ぎ、身体の調子を整えてくれます。目安は小皿5皿分です。朝1皿、昼と夜に2皿の野菜が入った料理を食べましょう。
★歩数プラス1500歩
体力や運動機能、若さを保つためには、無理なく軽い運動を続けることが効果的です。1日あと1500歩(約15 分間、1km程度)歩くように心がけましょう。
★ 「健康経営事業所」拡大中!
県では、従業員みんなで健康づくりに取り組み、会社全体を元気にする「健康経営事業所」を認定、応援しています。
【認定に必要な取組】
1 健康診断受診を勧め、詳しい検査が必要な人への対応を行う
2 事業所全体の健康リスクの把握や周知など、事業主が率先して 健康づくりを推める
3 敷地内禁煙などの受動喫煙対策を行う
4 従業員に健康づくりに関する情報を定期的にお知らせする
5 スポーツイベントへの参加など事業所ぐるみで健康づくりに取り組む
認定に向けた取組を行う事業所を、随時募集しています。詳しくは、ホームページをご覧ください。
★旨い!上手い!美味い!「うま塩プロジェクト」
「うま塩プロジェクト」は、「旨み」を持つ食材を「上手く」活用した塩分控えめの「美味い」食事の普及を進める取組です。
例えば、乾しいたけやいりこなどのだしの旨み、かぼすの香りや酸味、わさびや唐辛子といった香辛料、乳製品やごまのコクを加えるなどの工夫で物足りなさを補い、美味しい減塩を目指します。
≪うま塩レシピ≫
別府大学の皆さんと県が連携して作成しました。
からあげや味噌汁など身近な10のメニューを提案しています。
◎うま塩ハンバーグ
タレのしょうゆを減らし、かぼすの酸味や玉ねぎの甘みを加えます。
塩分量は通常の約半分に!
【材料(2人分)】
牛・豚ひき肉…各70g、玉ねぎ…40g、塩…0.6g、パン粉…大さじ2、卵…2/5個
こしょう・ナツメグ…少々、おろししょうが…小さじ2、油…適量
《タレ》
清酒、みりん、水、おろし玉ねぎ
濃口しょうゆ…小さじ2/3、かぼす果汁…小さじ2
【作り方】
ひき肉にみじん切りにした玉ねぎと塩を加えてこね、Aを入れてさらにこねる。粘り気が出てきたら、形を整える。
フライパンに油を引き、強火で焼く。肉の周りの色が変わってきたら裏返して蓋をし、弱~中火で3~5分焼く。
Bを鍋に入れてひと煮立ちしたら、濃口しょうゆを加えて煮立たせ、かぼす果汁を入れて、タレを仕上げる。
焼けたハンバーグにタレをかけて完成。
※その他のレシピはホームページで紹介しています。
~従業員の健康は会社の大切な財産~
竹田の豊かな水により、新鮮で高品質なもやしを製造している九州ジージーシー株式会社大分工場。健康づくりに力を入れるきっかけになったのは、インフルエンザの流行でした。「人手不足で危うくシフトが回らなくなるほどでした」と、工場長の進さんは言います。
以来、従業員全員のインフルエンザの予防接種や健康診断の全員受診、産業医に相談しやすい環境づくり、講師を招いての禁煙講習会、ソフトボール大会への参加など、さまざまな健康づくりを行っています。こうした取組により、普段の業務の中でも怪我の発生が減るなど、従業員の意識や安全衛生の向上、職場環境の改善につながっているそうです。
進さんは、「従業員が健康でなければ会社は成り立ちません。大分県一の健康づくりの会社を目指したいですね」と力強く語ってくれました。