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特集2 世界温泉地サミット 大分開催!~世界に誇る温泉資源・温泉文化を発信~

印刷ページの表示 ページ番号:0002029084 更新日:2018年5月15日更新

特集2 世界温泉地サミット大分開催!~世界に誇る温泉資源・温泉文化を発信~

 世界各国の温泉地のリーダーや研究者等が一堂に会し、温泉を活用した観光、医療・健康・美容、エネルギーの可能性を話し合う、世界初の国際会議を開催します。
 日本一の源泉数と湧出量を誇る大分県は、古くから浴用を中心に、療養や休養に温泉を用いるとともに、観光資源としても活用しており、近年では熱エネルギーの有効利用も進んでいます。サミット開催により「おんせん県おおいた」の魅力を世界に広く発信します。

 別府全景

おんせん県おおいた♨︎世界温泉地サミット

「世界の温泉地が拓く地域発展の可能性」をテーマに、基調講演や事例発表、分科会を実施。景観や食・人など温泉がつなぐ地域資源の多様な活用方法を議論し、温泉地のさらなる発展につなげます。

プログラム:5月25日  第3回全国温泉地サミット 環境省主催
        5月26日  世界温泉地サミット(基調講演、事例発表、分科会)
        5月27日            〃                (エクスカーション)
会    場:別府国際コンベンションセンター  ビーコンプラザ

物産展

【観光】  めぐる・たべる・つかる 温泉地を中心に地域を活性化する ONSEN・ガストロノミーツーリズム

大山さん

(一社)ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構 事業推進部長 大山芳香さん

「ガストロノミーツーリズム」は、欧米で普及している旅のスタイルで、その土地を歩きながら、その土地ならではの食を楽しみ、歴史や文化を知る旅のことです。この旅のスタイルを、日本が世界に誇る「温泉地」を中心に行うものが「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」です。
 世界温泉地サミット開催中、別府市や中津市でもガストロノミーウォーキングが開催されます。その土地ならではの食材や、伝統、歴史などによって育まれたその土地の食文化に触れることを目的にしていて、これまでの観光に比べ、特別な施設やインフラ整備を必要としないことも特徴です。
 温泉と食と歴史、景観をウォーキングで体感することで、温泉地の新しい魅力を感じることができます。また、地域の方々がおもてなしを通じ、観光産業と直接触れあうことで、地域の魅力を再発見し、さらにそれを向上させ地域全体の活性化につなげて行くことができると考えています。
 将来は、たくさんの温泉地をONSEN・ガストロノミーウォーキングでつなぎ、長期滞在型の観光地に発展させていきたいと考えています。

海地獄 サンドイッチ

【医療 美容 健康】  健康に貢献する温泉資源の潜在力

(左から)あ

由布市役所 健康増進課 麻生美由希さん                                               NPO法人 ヘルス・フィットネス・フォーラム 理事長  松元義人さん                                    湯布院 健康温泉館館長 大嶋幹宏さん

 温泉地では、かつて温泉の効能を活かした湯治という優れた習慣がありました。超高齢化社会を迎えた現在、健康寿命の延伸、ストレスコントロールなどの健康に関する課題解決に、温泉地が貢献できる可能性は大きいと考えています。
 由布市にあるクアージュゆふいんでは、温泉を利用した水中運動の指導を実施。週に一度、高齢者を中心にたくさんの方々が健康増進に取り組んでいます。
 指導を行っている松元さんは、「健康増進には気持ちをリラックスさせることが大切。温泉の癒やし効果を活用できる大分ならではの健康施設が様々な地域にでき、楽しめるようになるといいですね。」と話してくれました。温泉を現代のライフスタイルに合わせて活用することで、新しい観光スタイルの提案や交流人口を増やすだけでなく、地域の住民も楽しめて元気になれるような質の高い環境づくりに挑戦しています。

医療 プール

【エネルギー(熱利用)】  再生可能エネルギーの地産地消と地域の農業の融合

松尾 パプリカ

株式会社タカヒコアグロビジネス 専務取締役 松尾崇史さん

 九重町にある(株)タカヒコアグロビジネスが経営する「愛彩ファーム九重」は広大なパプリカハウスで、CO2 排出のない温泉熱を活用し環境にやさしく持続可能な農業生産を行っています。
 「通常、農業ハウスは重油等のボイラーで温度管理をしますが、原料となる重油はCO2 を排出し、価格も不安定なため、地球環境にも経営にも影響を与えます。そこで私たちは、大分県ならではの温泉エネルギーを活用しコストを抑え安定した周年栽培に取り組んでいます。
 当地は大自然に囲まれ上下水道は整備されていませんが、雨水を回収処理するシステムを取り入れ循環型エコファームとして運営しています。」と松尾専務。
 ハウスには多数センサーが設置され、温度・湿度・日射量などの環境値を自動計測し、データを元に天窓の開閉角度や温度調節などの環境制御が行われています。
 温泉という自然のエネルギーを活用した最先端の愛彩ファーム九重は、今後の農業イメージを大きく変えるとともに資源再生という大きな課題にチャレンジしています。

あ トマトハウス

【エネルギー(発電)】  温泉を持続可能なエネルギーとしての活用

淵上

九電みらいエナジー株式会社 菅原バイナリー発電所 所長 淵上久人さん

 温泉を活用したバイナリー発電は、温泉大国である大分で高いポテンシャルを有する地熱発電のひとつ。CO2排出量が少ないだけでなく、太陽光発電や風力発電などと違って天候の影響を受けにくく安定した電力供給が可能で再生可能エネルギーとしても魅力です。
 九重町にある九電みらいエナジー(株)の菅原バイナリー発電所は、国内最大規模のバイナリー発電所で平成27年に営業が開始されました。
 「温泉は、地域の大事な資源です。菅原バイナリー発電所は、九重町と協力して地熱発電を行なっており、発電利用が周囲の温泉地に影響を与えないように細心の注意を払い地域との共生に取り組んでいます。バイナリー発電は、200℃未満の中低温でも、効率よく発電ができるため、地熱発電の可能性が大きく広がると考えています。」と、淵上所長が話してくれました。
みらいエナジー