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特集2 人を大事に、人と地域をつなぐ

印刷ページの表示 ページ番号:0002067401 更新日:2019年7月16日更新

特集2 人を大事に、人と地域をつなぐ~魅力あるおおいたの創生~

 少子高齢化や人口減少が進む中、県では、地域を担う子どもたちの育成や、
移住・定住促進の環境整備など、人を大事にし、人と地域をつなぐ取組を通じて、地域が輝き活力あふれる、魅力ある大分県づくりを進めています。

 人と地域をつなぐ移住・定住

  豊かな自然や子育て環境、暮らしやすさなどに惹かれ、大都市から地方への移住を望む人が増えています。大分県でも昨年度の移住者数は1、128人と、過去最多となりました。地域の新たな活力となる移住・定住促進の取組を紹介します。

 掘り起こし

 気軽に相談できる移住サポーターなどを県外事務所(東京、大阪、福岡)に配置し、移住相談会を毎月開催。おおいた暮らしの魅力を発信し、移住希望者の掘り
起こしを行っています。

情報発信

 大分での仕事や生活に関する情報を県のHPで紹介するほか、移住後の様子や体験談を移住専門誌で紹介。また、女性向け移住ガイドブックを作成し、大分のおしゃれなお店を紹介するなど、移住希望者のライフスタイルや好みに合わせた情報を発信しています。

移住促進

 移住を希望する方の様々なニーズを踏まえ、先輩移住者との交流や職場見学を行うなど、実際に大分県を訪れ移住後の生活を体験するツアーを実施します。
 また、市町村が運営する「空き家バンク」を活用し移住後の家探しをサポート。その他にも空き家購入や改修に対する様々な補助制度もあります。(詳しくは市町村へお問い合わせください。)

定住支援 

 移住後も地域に溶け込み充実した暮らしをしていけるよう、大分県への移住者が集う交流会を開催するなど、悩み相談や仲間作りの場を設け、人と地域のつながりづくりを支援しています。

移住者のみなさんに話を伺いました。

 土居ひとみさん(写真右側)

 移住6年目。大阪から豊後高田市へ夫婦と子ども3人、それぞれの両親と実姉あわせて10人で移住。市内新町にある唐揚げ屋「KARAAGE IKKI」を経営。

土居さん夫婦

 大阪にいた頃は主人の仕事が忙しく家族の時間を持てませんでした。家族で同じ時間を共有し、ゆとりを感じながら子育てしたいと考えていたところ、移住専門誌に掲載されていた豊後高田市に一目惚れし、移住体験ツアーに参加。地域の方の温かさに感動し移住を決意しました。
 移住後、家族と過ごす時間を大切にするため、自分のお店を開きたいと考えていたところ、お気に入りの唐揚げ屋の大将から、ここでお店をしてはどうかという話をいただき事業を引き継ぎました。子どもの学校行事などにあわせて休みも取れ、家族と楽しく過ごしています。学校帰りの子どもたちや地元の方、観光客、豊後高田市への移住者の方もお店に来てくれるので、多くの方と出会い、得られるものがたくさんあります。
 子どもが小4と小2、幼稚園の年長で移住し、成長する様子を見ながら、家族と過ごせたことは本当によかったです。以前よりも会話が増え、家族の絆が深まりました。大分は温かい人が多く、気候もよく海も山もあり、食べ物もおいしい。自然の恵みの中で生きているという実感があります。

移住希望者へ一言

移住直後は困難もあると思いますが、手助けしてくれる地元の方もたくさんいます。人と人とのつながりを感じることができます。

 加茂公成さん

 移住4年目。東京から別府市へ夫婦2人で移住。別府市社会福祉会館の館長を務め、趣味の釣りや温泉巡りで別府八湯温泉道名人となるなど仕事と趣味をアクティブに楽しんでいる。

加茂公成さん

 福岡県出身で大学進学のため上京し、東京で就職しました。会社では西日本各地を転々とし、各地の食や文化に触れてきましたが、大学進学のため別府市に住んでいた息子の元を訪れた際に、海や山などの豊かな自然、その中で育まれた安全・安心な食材や温泉などを気に入り、早期退職して別府市に移住しました。当初2年間の予定で移住しましたが、住んでみると妻も私も離れられない、こんな良いところはないと定住を決めました。
 移住直後は趣味を楽しんでいましたが、別府市社会福祉会館の館長をやらないかと声を掛けていただいて、今は前職の経験を生かしながら仕事をし、充実した日々を過ごしています。
 大分は山と海が近く自然豊かで、旬の食材が豊富で料理もおいしく、温泉も素晴らしい。そして何より、大分の皆さんの気質がいいですね。温泉地というのもあるのでしょうが、温かく受け入れてくれるよさがあります。私の周りにも別府市が気に入り、全国各地から移住してきた方もいます。大学の友人を案内した際も、安くておいしい物ばかりで感動していました。今後も大分の魅力を伝えていきたいと思います。

 移住希望者へ一言

 旅行やお試しで住んでみてその土地を知ることが最初の一歩です。ぜひ一度大分へ遊びに来てください。

おおいた暮らしのページはこちら

問:おおいた創生推進課 097–506–2038

 地域の産業を担う子どもたち

 県産の農林水産物はその美味しさから県外や海外から高い評価を得ていますが少子化や県外就職などにより、生産者等の後継者不足が問題となっています。こうした中、農林水産業の未来を担う子どもたちを育てる取組を紹介します。

 海洋科学高校(臼杵市)

 県内唯一の水産系高校。2年次から「航海コース、機関コース、食品コース」に分かれ、海技士(航海・機関)、小型船舶操縦士などの国家資格取得や食品技能などを学ぶことができます。今年度から香川県と大型実習船「翔洋丸」を共同運航しハワイでの航海実習を実施。さらに、ヒジキ増殖実習など、地域と密着した体験活動を通し、水産業や海洋関連産業の将来を担う人材の育成を目指しています。

翔洋丸航海実習航海実習

 マグロ缶詰実習を行う食品コース(3年生)に話を聞きました!

食品コース3年生

須川さん:海や魚が好きでこの学校を選び佐賀関から通っています。鮮魚を扱う授業など他の高校にない魅力があります。

末吉さん:マグロの解体ショーでは大勢の前でさばいたり、説明をするのでコミュニケーション能力が身につきました。将来は地元フェリー会社のマリンガールになりたいです。

亀川さん:専門授業や体験学習、実習が多いので楽しく学べます。将来は大分で養殖業か卸売業に就職したいです。

加藤さん:以外に“おさかな小判”というすり身コロッケも作っています。イベントなどで、缶詰やコロッケを販売すると、地元の方が朝早くから並んで買ってくれるので嬉しいです。

 くじゅうアグリ創生塾(竹田市)

 今年5月、県内の農業を牽引する人材を育成するため「くじゅうアグリ創生塾」が開設されました。県内農業系高校9校の仲間が共に農業を学び、協働する、将来にわたる絆づくりの場としての役割を果たします。
 就農や進学・資格取得等に直結する実践的な研修を年間約150日行うなど、大分の地方創生を力強く牽引する農業人材の輩出を目指しています。

アグリ創生塾全景研修の様子研修の様子

 畜産研修に参加していた高校生に話を聞きました!

アグリ創生塾参加高校生

日出総合高校:豊田さん(2年) 両親が農業系の仕事をしています。研修では違う学校の多くの人と農業についての話ができて楽しいです。

玖珠美山高校:阿部さん(2年) 繁殖経営の祖父の手伝いをするうちに、畜産に興味を持ち、高校で畜産コースに進みました。研修では牛の直腸検査など、初めての体験ができました。将来は祖父の跡を継ぎたいと考えています。

宇佐産業科学高校:青山さん(2年) 動物が好きでポニーの世話や調教に興味を持ち、グリーン環境科に進みました。様々な高校からたくさんの人が研修に参加し、話ができて楽しいです。

大分東高校:工藤さん(2年) 高校では草花栽培や園芸デザインを学んでいます。研修では畜産のことを学び、幅広く農業を学びたいと思い参加しました。グループ学習などで、様々な学校のこともわかり、得られるものが大きいです。

久住高原農業高校:廣瀬さん(1年) 将来のために、様々な経験ができるこの研修に参加しました。大学進学後、県内で就職したいと思っています。

問:高校教育課 097–506–5628