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「自分の店を持ちたい」「新しい事業を立ち上げたい」「起業した会社を軌道に乗せたい」
「あの事業を引き継いでみたい」そんな思いを持つ方も少なくないのではないでしょうか。
県では、創業や事業承継を応援します!
創業や起業は、雇用の創出や産業の新陳代謝を図り、まちの賑わいや経済活性化の源となります。
県では、平成27年度に開設した「おおいたスタートアップセンター」を創業支援の拠点として、創業を考えている人や成長を目指すベンチャー企業、女性、留学生、大学生など、多様なニーズや特色に応じて、創業から事業の安定、成長までワンストップでサポートします。
フォーラムやカンファレンスを開催し、女性起業家同士や起業希望者の交流を促進しています。また、女性が自分らしく輝き活躍できる創業を促進するため、ビジネスアイデアコンテスト「おおいたスタートアップウーマンアワード」を開催しています。
成長志向起業家を対象に、様々な分野の先輩経営者からのアドバイス、活動費の助成など、総合的なサポートを行い事業の成長を目指します。
創業者が入居する個室や、利用者が自由に使える交流スペースも充実。セミナーやワークショップを開催し、創業者が切磋琢磨できる環境を提供します。
経験豊富な5人のスタッフが、ビジネスプランの支援を行います。
電 話/097-534-2755
所在地/大分市東春日町17-20
大分第2ソフィアプラザビル5F
受付時間/平日9:00~17:00(予約制)
平成24年度~平成26年度…1,154件
平成27年度~平成29年度…1,635件
平成30年度…………599件
今後も引き続き創業・スタート
アップ支援に取り組みます!
他にもまだまだ支援がたくさん♪
●経営創造・金融課 097–506–3232
会社勤務をしながら、8年間趣味で服作りを続け、「本に作り方が載っていない服も作ってみたい」と、福岡の会社を退職。地元大分の服飾デザイナーの元へ弟子入りし、2016年に仕立て屋「有頂天洋裁店」を開業。
「服飾の仕事を始め、たくさんの服が世の中にあふれる時代に自分が服を作ってもいいのかと考えていた頃、お客様から着なくなった着物の相談を受けるうちに生まれたのが、着物を再活用した服飾製品です。消費されるのではなく、着続けていただける服作りをしたいです」
おおいたスタートアップウーマンアワードへの参加がきっかけで、個別注文やデパートへの出店が決まったそう。「一人で事業を行ううえで大事なことは、自分自身を知ってもらうこと。元々自分を主張するのが苦手でしたが、人前でのプレゼンテーションなどで自分を出すことができるようになりました」
着物を再活用した金魚型のバッグ。デザインから縫製まで一人で行っています。
人とのつながりが大切です。一人で考えていても解決策が見いだせないこともありますし、自分を出さなければよいアイデアも自分の内で終わってしまいます。セミナーや相談の場を活用し、人とのつながりを広げてみてください。
高校時代のHP作成の仕事を皮切りに、人力車の車夫や携帯電話会社、医療機器メーカーなど様々な職を経験。2012年に「ツクリックス」を創業。
「元々HP作成を行っていたこともあり、WEBサービスに可能性を感じアプリ作成を行うことにしました。それと平行し、県のアプリ開発などを学ぶプログラムに参加。スキルを磨き、作成したアプリがヒットし、法人化しました」
アプリ開発は何気ない日常からアイデアを思いつくそう。「友人と旅行の日程調整などをメールでやりとりしていた時に、もっとスムーズにできる仕組みがあればいいのにと感じた経験から生まれたのが「tabiori」というアプリです。
使いやすく便利に快適な旅行ができるよう、機能の追加や改良を行っていきます。多くの方にファンになってもらいたいですね」
今後の目標について、「湯けむりアクセラレーションプログラムを通じて事業を成長させていきたいです」と語ってくれました。
開発した「tabiori(タビオリ)」。アプリ上で旅のしおりが作れ、参加している人が共同で編集や写真の追加ができる。
ネット産業は開発の技術があれば資金のない人でも創業しやすい分野です。IT業界は技術を教え合う文化があり、勉強会なども多いのでチャレンジしていただきたいです。わからないことがあれば何でも聞いてください。人生楽しんで創業 してみましょう。
県内の経営者の53・3%が60歳以上で、その約半数が後継者不在の状況です。また、信用調査会社の調査結果によると、平成30年の県内休廃業件数は前年比35・5%増の469件と急増しており、事業承継は喫緊の課題となっています。
そこで県では、商工会・商工会議所や金融機関など支援機関と連携し、事業承継の意識喚起を図るため、平成29年度から年間5千件を目標に事業承継診断を実施しています。また、今年度から後継者のいない事業者と後継者候補とのマッチング、移住フェア出展による後継者人材の掘り起こし、後継者や支援人材の育成など、事業承継を加速するための取組を進めています。
東京で仕事をしていた甲斐田さんが「地元を盛り上げる仕事をしたい」と実家の和菓子製造店を継いだのは昨年のこと。「祖父が創業し父が二代目。父が自分の代で店をたたむと言い出したので、驚いて帰郷しました」
既存商品のまんじゅうや団子だけでなく新商品を作りたいと、新商品開発セミナーや商工会のアドバイスにより、酵素と伝統の餡を合わせた「旅するこびる」や「スパイスジンジャーティー」などを開発。 「昔ながらの商品をただ作るのではなく、より美味しく改良し、新商品も開発することで、お客様の幅が広がりました。美容に気を使う女性にも買っていただくようになり、ジンジャーティーをソフトクリームにかけるなど、思いもよらなかった発想をいただいています」
「今後も豊後大野の特産品を使った、皆さんに愛される商品を作ります。製造だけでなく、店舗としてもやっていきたいですね」
「旅するこびる」と「スパイスジンジャーティー」
親が培っていたものを大切にしながら、新しいことを加えていくことが大事です。事業承継は経営の土台があり、お客さんもいるので、ゼロから創業するよりもメリットがあります。引き継いだ事業は、大変なことも多いですが、逆境が一番のチャンスと思い、取り組んでいます。地域で愛されてきた店を続けることは、地域にとっても、自分にとっても価値あることです。
後継者がいない方、事業を引継ぎたいと思っている方、事業承継にあたって経営の見える化・磨き上げをしたい方や事業承継計画を作成して補助金を受けたい方など事業承継に関するご相談のある方は、ぜひご連絡ください。セミナーも随時開催しています。
電話 /097-585-5010(第三者承継支援など)
097-535-7230(親族内承継支援など)
所在地/大分市金池町3丁目1番64号 大分県中小企業会館5階
受付時間/平日8:30~17:15