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epi.71 働く女性応援企業 生活協同組合コープおおいたを取材しました!

印刷ページの表示 ページ番号:0002055378 更新日:2024年3月21日更新

安心・安全で大分の暮らしを支える

 

戦後間もない1952年の創立より、組合員と共に成長しながら事業展開してきた「コープおおいた」。共同購入や個人配達、店舗での商品供給をはじめ、共済事業や福祉事業、生活サービス事業などを通して地域の暮らしを支え続けています。また「一人は万人のために、万人は一人のために」「平和とより良い生活のために」の理念のもと、地域社会の課題を解決するための活動にも協力して取り組んでいます。

子どもとの時間を大切に

高丸さん画像

高丸結衣さんは、入協4年目。現在は「コープおおいた」の管理支援本部総務部に所属しています。主な仕事は、正規職員とパートタイマー合わせて約1000人の勤怠や給与に関する管理。勤怠情報の誤りをチェックし、労働時間、残業時間、有給休暇の取得などを正確に記録することから、給与支給額の計算、社会保険料の控除や改定の反映などを担当しています。 中津市の商業高校を卒業後、地元企業での5年間の勤務を経て、結婚を機に大分市に引っ越してきた高丸さん。「大分市に来たのは、新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年です。緊急事態宣言の発令下での職探しとなりましたが、運良く前職同様の総務の仕事に巡り合えました」と入協の経緯を教えてくれました。「コープおおいた」の宅配を、実家でも利用しており、身近な存在だったこともあり、安心して入協を決意できたそうです。

「今は子どもメインの生活。休日が待ち遠しい日々です。休日には、子どもと大好きな車を見に行くことを楽しみにしています」。2歳の子どもとの時間を大切にしている高丸さんですが、出産前から子どもの将来のためにも仕事への復帰は決めていました。ただ出産が年度末の2月だったため、一年間の育児休業取得後、すぐに保育園を見つけることができず、2ヶ月間の育休延長をして新年度を迎えてからの仕事復帰になったそうです。「想定よりも長い休暇になりましたが、お休み期間中にも職場の仲間と連絡を取り合っていたので、職場のルール変更に対応できないとか、居場所がなくなるといった心配はなく、スムーズに復帰できました」と職場の仲間への感謝を述べました。現在は朝30分と夕方1時間半の短時間勤務中ですが、この制度と周囲の理解に感謝の気持ちを持ちながら、余裕をもって保育園の送り迎えをしています。

「『コープおおいた』の職員は仕事で頼りになるだけでなく、急なお休みにも快く応じてくれます。子育てと仕事を両立するのに理想的な環境だと思います。これからも長く働き続けたいです」と高丸さん。子育てが落ち着いたら、資格取得支援制度を利用し、社会保険労務士の資格を取得するのが目標だとか。知識と経験を積み上げて、今度は職場の同僚をサポートできるようなりたいと笑顔で語ってくれました。

働く環境と職員の意識の変化

島崎さん画像 「高丸さんは、Excelなどの専門的な知識と、総務としての実務経験を持つ人材を募集した時に採用した職員です。高い期待に応える仕事ぶりで、職場でも頼られる存在になっています」と評価するのは、人事教育スタッフの島崎菜美さん。生活必需品の供給以外にも共済事業、福祉事業、生活サービス事業など、幅広い仕事を行う「コープおおいた」で、総合職として働くために必要となる新人教育から採用、研修、人事制度の作成などを担当しています。

「正規職員が仕事をしながら、子育てするのが大変な時代もあったそうです」と島崎さん。しかし現在は、高丸さんも利用している2時間の短時間勤務制度のほか、最大3年まで延長できる育児休業、働くエリアを絞った地域限定職員制度など両立支援は進んでいます。またグループ会社である「コープキッズおおいた」の運営する、3つの認可保育園の保育料の補助が受けられる制度もあるそうです。さらに店舗事業でも、年中無休の営業が見直され、正月休みが導入されました。また、年5日の有給休暇取得義務化により、有給休暇の取得率が向上し、月の平均所定外労働時間が6時間に収まるようになるなど、大きな進展がみられています。

組織の制度改革が進むのに歩調を合わせるように、職員の意識も大きく変わりました。育児休業中の職員への聞き取り調査では、「育休後は元の職場に戻るのではなく、新しい職場で活躍したい」という前向きな意見も多くみられるようになっています。その変化には組織としてアンコンシャス・バイアス研修に取り組んでいる影響もあり、「家事や子育ては女性がやるもの」といった偏見や、「子育て中の女性だから仕事量は減らさないといけない」といった善意の差別により、職員の成長の機会を奪わないよう注意喚起を徹底してきた成果もあるようです。

また女性活躍推進の一方で、男性職員にも育児休業や、短時間勤務の取得者が増えるなど、組織全体で性別や子育て、介護の有無にかかわらず多様な働き方への理解が進んでいます。その他にも地域貢献できる機会の創出や、教育研修制度の充実など改革は着実に進んでおり、「『コープおおいた』では、2030年ビジョンを掲げ、従業員満足度の向上にも力を入れています」と、胸を張って教えてくれました。

会社概要

企業名生活協同組合コープおおいた
事業内容宅配事業・店舗事業・共済事業・福祉事業・生活支援事業など
設 立1952年
所在地〒870-0278
大分市青崎1-9-35
TEL097-524-0111
URLhttps://www.oita.coop/

※ 2024年3月現在