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特集1 「The・おおいた」ブランドを食べよう!
特集2 安心・いきいき!高齢者の元気づくり
風紋 日米草の根交流サミット大分大会
トピックス アートとふれあう!国東半島芸術祭
県民ひろば ファブラボ大分で最先端のものづくり体験!
お薦め図書コーナー 心ひらいて とよの国の食彩
消費者の心を捉える付加価値の高い商品(もの)づくりの取り組みと、おおいたの食材を使った料理のレシピを紹介します。
乾しいたけはカルシウムの吸収を助けるビタミンDや食物繊維が豊富に含まれ、旨味成分もたっぷり。生産量は日本一で全国のおよそ48%を占めています。
≪食の伝道師がPR≫
大分乾しいたけ食の伝道師 岩崎 真理子さん
乾しいたけの消費拡大と販路開拓を進めるため、県椎茸振興協議会が15名の料理研究家を『大分乾しいたけ食の伝道師』に認定しました。食の伝道師の皆さんは、全国でPR活動を展開しています。
その一人、野菜ソムリエ(日本野菜ソムリエ協会認定)の岩崎真理子さんに話を聞きました。
「乾しいたけの栄養価や優れた機能性を消費者へダイレクトに伝える太いパイプ役として、皆さんの生活に取り入れていただけるよう、全力で取り組んでいます。今年は大阪、京都、東京、福岡、札幌にてセミナーや料理教室を行う予定です。和食に限らず、イタリアン、フレンチなど幅広いジャンルのメニューを考えて、印象に残る料理を提案したいです。これまでのセミナーで試食をした方からは、味についての驚きの声、レパートリーが広がった、これから使っていきたいといった喜びの声が多く聞かれました。セミナーへの参加をきっかけに、大分産乾しいたけを買っていただけるよう、食の伝道師が一丸となって盛り上げていきます」
全国に広がる、安全・安心大分産乾しいたけを皆さんもぜひご利用ください。
大分の恵まれた自然環境の中で育まれた牛肉の最高傑作「おおいた豊後牛」。風味豊かで、まろやかな味わいが特長です。長年、畜産振興に携わってこられた(株)大分県畜産公社 代表取締役専務 今吉豊一郎さんは、「全国の銘柄牛の中でも間違いなく旨い牛肉ですよ。口の中でとろけるような風味を、ぜひ多くの皆さんに味わっていただきたいです」と熱く語ります。
(株)大分畜産公社代表取締役専務 今吉 豊一郎さん
「おおいた豊後牛」の中で、独自の新しい評価基準を設けるため、注目したのが「オレイン酸」です。これまで牛肉のおいしさは「さし(霜降り度)」の評価で決められてきましたが、牛肉に不飽和脂肪酸の「オレイン酸」が多く含まれていると、風味と口当たりが良いことから近年、”おいしさの決め手“として注目されています。県では、このオレイン酸含有率55%以上のものを「豊味いの証」と表示し、販売する取り組みを進めています。
≪旨さを求め挑戦!≫
平成25年度に「豊味いの証」の基準に適合したものは3割程度で、今後は適合する割合を増やすことが課題となっています。オレイン酸含有率を高めるための飼育管理の検証や、オレイン酸を作る能力の高い子牛が産まれるように、父牛や母牛の遺伝子型の検査なども行っています。全国に先駆けて「オレイン酸」に着目した大分県の積極果敢な挑戦は続きます。
竹田市荻町では、夏季冷涼な気候のなかで夏秋トマトが生産されています。昼夜の温度差が大きな高地でつくるトマトは甘味がありおいしいので人気があります。
≪さらなるおいしいトマトを目指して開発≫
近年特に人気が高いのが、県とイオン(株)が県産トマトのブランド化に向けて商品開発した「赤採りトマト」。人気のヒミツは、樹上で熟れてから収穫することで、通常の青採りトマトより、うまみ成分のグルタミン酸が2倍、機能性成分のリコピンが3倍多く含まれているということです。「栄養満点でしかもおいしい」と県内外でも高い評価を受けています。
当初は、完熟して収穫すると傷みやすいため、取り扱いが難しく様々な課題がありましたが、クッション性のある気泡シートの活用や、冷蔵流通により美味しい状態を長持ちさせることが可能になりました。一つ一つをより丹念にとり扱う生産者の方々の努力の甲斐あって、県全体の出荷量は年々増加しています。平成21年の71トンから、平成25年は484トンと約7倍になりました!販売額は県全体(※1)で2億円に迫る勢いです。
≪たくさんの方に届けたい!≫
竹田市荻町の生産者 後藤 辰幸さん
生産者の後藤辰幸さんは、赤採りトマトに取り組み始めて3年目です。「まだまだ勉強中ですが、県の普及員の方々に相談したり、地域の先輩生産者や、とまと学校(※2)の先生などに教えていただきながら、少しでも生産量を増やしていこうと、頑張っています。赤採りトマトのおいしさをぜひ皆さんに味わっていただきたいです」と笑顔で話してくれました。
※1 夏秋産地は竹田市、九重町、玖珠町、冬春産地は臼杵市、日田市、宇佐市
※2 新規就農者のための研修施設
≪かぼすブリ≫
大分特産のカボスを餌に加えて育てるブランド魚『かぼすブリ』。ブリの切り身は血合が変色しやすいことから、県が、血合いの鮮やかな状態を維持するための試験研究を始めました。カボスの抗酸化作用に注目し、果汁をパウダーにして餌に混ぜることで変色を遅らせることに成功。果汁パウダーを与えると、血合の色の鮮やかな状態が持続し、最大で約40時間変色を遅らせることができました。現在は、より高い効果が期待される果皮パウダー製造方法の検討を行っています。
「脂がしつこくなくさっぱりしているので、ブリが苦手な方でもおいしく食べられる」、「歯ごたえがよく風味がよい」と好評のかぼすブリは冬季(11月から3月頃)に出荷しています。ぜひ召し上がってください。
≪かぼすヒラメ≫
日本有数の生産量を誇る大分県のヒラメ養殖。さらなる美味しさを追求して、ヒラメ生産者たちが育て上げたのが「かぼすヒラメ」です。餌にカボスを加えることでカボスの香気成分のリモネンが蓄積され、肝を使った料理やさわやかな後味のえんがわのお寿司など新たな食べ方が出来るようになりました。「さっぱりしてくさみが少ない」、「肝とえんがわも絶品!」と好評のかぼすヒラメは一年を通して楽しめます。