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新時代おおいたNo.119

印刷用ページを表示する掲載日:2018年7月31日更新

新時代おおいた119号

【HTML版】

特集1 災害に強い県土をつくる

特集2 みなさんの「働きたい」を応援します!

風紋 会ってみて判って

第33回国民文化祭・おおいた2018 第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会

心ひらいて/せっかくだから大切な話は、大分で。/まず、野菜、もっと野菜

【PDF版】新時代おおいたNo.119 [PDFファイル/9.59MB]

【電子書籍版】おおいたイーブックスのページへ(外部サイトへリンク)

特集1 水害・土砂災害等 災害に強い県土をつくる

 4月に起きた中津市耶馬溪町の土砂災害。突然の出来事に驚かれた方も多かったのではないでしょうか。雨や台風が多くなる時期には、自然災害が気になります。
 県では、いつでも起こりうる自然災害から皆さんの生命と財産を守るため、水害・土砂災害等に対する施設整備や災害に関する情報提供など防災対策を積極的に行い強い県土づくりに取り組んでいます。

砂防ダム

土砂災害から生命を守る

 長雨や集中豪雨によって、山の土や岩が水とともに下流へ一気に押し流される土石流などに代表される土砂災害は、発生すると一瞬にして人家や畑を壊滅させるなど、死傷者が発生する危険性が高い災害です。
 県土の約8割を山地が占める大分県では、土砂災害の危険性が高い場所には、砂防ダムを整備したり、がけ崩れ防止や地すべり対策の工事を行っています。
 また、昨年の九州北部豪雨では、大量の流木が発生し、被害が拡大したことから、流木対策にも取り組んでいます。

土石流により被災した家屋

災害に強い森林へ「災害に強い森林づくり推進事業」

 山地災害の防止には、森林が持つ水資源を蓄える働きや、土砂の流出を抑える働きが重要です。これらの働きが発揮されるように、県では間伐や再造林が放棄された森林を整備し、針広混交林や広葉樹林に誘導することで、災害に強い森林づくりを推進してきました。
 しかしながら、平成24年の九州北部豪雨では増水により河岸が浸食され、大量に発生した倒木が流木化しました。そして、下流部の橋脚に引っ掛かった流木等が、河川の氾濫を引き起こしました。また港湾に流れ出した流木は、漁業関係にも大きな影響を与えました。
 そこで平成25年度からは、河川沿いの人工林において、土砂流出と流木発生の防止を目的として、倒れそうな木をあらかじめ伐採する河川沿いの森林整備も併せた、災害に強い森林づくりを推進しています。

整備未実施の森林整備未実施:倒木が流木化する恐れのある河川沿いの森林

整備後の森林

整備後:倒れそうな木を予め伐採したことで、下草が繁茂し、伐採跡には広葉樹が生えてきている

問 森林整備室 097-506-3882

強い森林をつくり、地域を守る

日田市森林組合 和田正明さん 

    日田市森林組合 和田正明参事

 日田市森林組合では、県や市と協力して手入れが困難で危険な森林の所有者に対し、「災害に強い森林づくり推進事業」への協力をお願いし、整備を進めているところです。
 日田は、昔から林業が盛んで、杉の産地として有名です。急傾斜地や河川沿いの狭小地も利用し植林していますが、災害に強い森林をつくるため、この杉を伐採して、広葉樹林化を進めています。
 そこでの杉生産はできなくなりますが、減災のために所有者の方に理解をいただき協力していただいています。
 森林の整備は、すぐに結果が出る訳ではなく、何年もかけて行っていくものです。将来を見据え健全な森林を作っていくことが、次の災害への備えになると考えています。

土砂災害警戒区域の指定

 災害は他人ごとではありません。県内には土砂災害の恐れのある場所が多くあります。そこで、渓流や斜面など土砂災害により被害を受ける恐れのある区域の地形や地質、土地の利用状況などを調査し、土砂災害警戒区域の指定を行っています。
 土砂災害警戒区域については、市町村が「土砂災害ハザードマップ」を作成することになっています。
 土砂災害ハザードマップには、災害情報に関する連絡先や避難場所・避難路・前兆現象等が掲載されています。必ず確認しておきましょう。
 また、ご自宅が土砂災害警戒区域に該当するのかといった質問にお答えするため、県内各土木事務所に相談窓口を設けています。ご不明な点等があれば、お問い合わせ下さい。

ハザードマップ

○相談窓口

豊後高田土木事務所 0978-22-2285
国東土木事務所    0978-72-1321
別府土木事務所    0977-67-0211
大分土木事務所    097-558-2141
臼杵土木事務所    0972-63-4136
佐伯土木事務所    0972-22-3171
豊後大野土木事務所 0974-22-1056
竹田土木事務所    0974-63-2108
玖珠土木事務所    0973-72-1152
日田土木事務所    0973-23-2141
中津土木事務所    0979-22-2110
宇佐土木事務所    0978-32-1300
大分県砂防課      097-506-4637

水害から地域を守る

 治水対策は、水害を防ぐための基幹的な対策です。
 県では、河川の氾濫による浸水被害を防ぐため、治水ダムの建設や河道の拡幅、堤防の整備などの河川改修工事を計画的に進めています。また、河床に著しく堆積した土砂を取り除くことで、流下能力を向上させています。
 昨年の九州北部豪雨等で大きな被害を受けた河川では、単なる原形復旧ではなく、改良を加えることで再度被害を防止する改良復旧工事を進めています。

被災後被災後

復旧工事後復旧工事後

問 河川課  097-506-4597

 平成29年7月に日田市を襲った九州北部豪雨。大規模な土砂崩落現場(小野地区)で発災直後に復旧活動を行った河津建設社長に当時のお話を聞きました。

河津龍治さん

建設業協会日田支部 支部長 河津建設(株) 代表取締役社長 河津龍治さん

 平成24年にも日田は災害に見舞われましたが、このときよりも雨が多いと感じました。あちこちで道路などが崩れ、復旧作業に対応している中、小野地区で土砂崩れがあり、500人程が孤立していると連絡がありました。
 土砂ダムができ、大量の水が流れる中、「なんとか助けたい。」と、協会の会員企業5社が仮設道路を作るために協力し合いながら作業を行いました。
 いつ二次災害が起こるかわからない中での作業でした。だからこそ私が現場の先頭に立ち、自分の目で見て現場の状況をしっかり把握しながら作業を進めていきました。
 8日間で仮設道路ができ、孤立状態を解消したときは、ほっとしましたね。建設業に携わる者として、早期復旧ができて、少しは皆さんのお役に立てたのではないかと思っています。

ブルトーザーの作業の様子作業の様子

災害等の情報収集の方法

おおいた防災ポータル

 県ホームページ内に設置していて、気象や地震、土砂災害などさまざまな災害・防災関連情報を見ることができます。
 また、気象庁や市町村の防災情報へのリンクもまとめています。

 おおいた防災ポータル

県民安全・安心メール

 登録しておくと県内の災害情報や避難情報が電子メールで配信されます。
 登録は、「e@bousai-oita.jp」に空メール。

テレビのデータ放送

 データ放送で河川の水位や雨量などの情報を見ることができます。
 (1)NHK大分放送にチャンネルを合わせる。
 (2)リモコンの「d(データ放送)」ボタンを押す。(機種により表示が異なります)
 (3)メニューから「防災・生活情報」を選ぶ。

※そのほか県が運用しているSNSでも、危機管理に関する情報を発信しています。

災害は忘れる暇なくやってくる

気象予報士の花宮さんに聞きました!!「自分自身を守るために知って欲しいこと」

気象予報士 花宮廣務さん

気象予報士 花宮廣務さん

降水量の物差しを持とう!

 自分が住んでいる地域の年間降水量を知っていますか?
 県北部から中部沿岸の年平均降水量は、おおよそ1500~1700mmと中学生男子の身長程度。西部から中部の山地・南部では約1800mm~2200mm、プロバスケット選手の身長くらいの雨が降っています。
 この物差しを持って、降水量の情報を知ると、昨年の九州北部豪雨で日田市が記録した24時間雨量370mmは、ほぼ一日で年間の1月5日の雨が降ったことになり、どれくらい大変な雨だったのか、よくわかります。気象情報を漫然と聞くのではなく、この降水量の物差しをあてれば、災害リスクを自分でイメージできるようになります。

グラフ

安全との思い込みは危険!

 「今までこの地域で洪水はなかった」「ここの崖は一度も崩れたことはない」だから「この地域は安全だ」との思い込みは最も危険です。昔、神社やお寺は災害の心配がない場所に建てられ「神社に逃げれば大丈夫」などと言われていました。ところが現在では、中山間地域の山林・田畑は荒廃し、都市部は開発が進み大地は保水力を失い、災害の発生しやすい環境に一変しました。このため「神社に逃げれば大丈夫」などと言われていた神話は崩壊しました。
 自分の住む地域の危険箇所をハザードマップなどで確認し、近所の方と実際に街歩きをするなどして避難ルートなどを再確認しましょう。
 あなたの住む家の近くにも危険な箇所はたくさんあります。

防災情報を積極的に入手しよう!

 気象庁のホームページでは、15時間先まで1時間ごとの降水の状況がわかる「解析雨量・降水短時間予報」や自宅近くを流れる中小河川の洪水危険度を3時間先まで5段階に色分けした「洪水警報の危険度分布」などの情報が発信されています。
 スマホやパソコンでこれらの情報を積極的に入手し、周りの人と情報を共有して早めの避難に利用しましょう。

 県では、自主防災組織や自治会等が行う地域防災活動の取り組みを促進するため、防災アドバイザーを派遣しています。防災や消防などの知識を有する指導者が「大分県防災アドバイザー」として、講演会や防災訓練の指導等を行います。

詳しくは

問 防災局防災対策企画課 097-506-3155

までお問い合わせください。

VOICE

 日田市大山町の西峰自治会は、赤石川と吾々路川に挟まれた地域です。平成24年の九州北部豪雨では、普段は水量も少ない小さな吾々路川が氾濫しました。
 「豪雨の時に川の水が濁ったら、すぐ逃げなさい。」
 大正10年、昭和28年の水害を経験していたこの地域では、昔から危険を知らせるサインがしっかりと伝えられていました。豪雨の中で吾々路川の水が黒くなったのを見た住民は、互いに声を掛け合い避難を開始。避難を始めて約10分後に石積の堤防が崩れ、土石流が地区を襲いました。
 西峰地区では、早い判断のおかげで、一人のけが人も出さず避難することができました。

ごごろ川現在の吾々路川


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