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特集1 One Rugby, One Oita
インタビュー 武道競技をはじめとする新たな屋内スポーツの拠点へ
【PDF版】新時代おおいたNo.125 [PDFファイル/7.38MB]
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「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」が10月、いよいよ大分で開催されます。
6月には、大会開催に向け大分のラグビーを盛り上げようと、大会本番でファンゾーン会場となる大分いこいの道広場で『One Rugby, One OitaフェスティバルTRY in Oita』を開催しました。約27、000人が来場し、ラグビー体験アトラクションやステージパフォーマンス、大分で試合を行う6カ国・地域の代表的な料理を楽しみました。
また、当日は、約2、000人が「TRY!」と書かれた応援グッズを手に大分市中央通りを行進しました。
※ファンゾーンとは、大会期間中にパブリックビューイングや飲食物等の提供、ステージイベント等が行われる会場のこと
大分県ラグビー大使
今泉清さん
(元ラグビー日本代表)
大分舞鶴高校在学中にラグビー高校日本代表に選出。早稲田大学在学中にラグビー大学選手権優勝2回、準優勝1回。1995年ラグビーワールドカップ南アフリカ大会出場。サントリーでは全国社会人大会優勝1回、日本選手権優勝2回。
Q:One Rugby,One OitaフェスティバルTRY in Oitaに参加されてどうでしたか。
A:私が見た最近のイベントの中で一番の盛り上がりでした。オープニングセレモニーの後は、会場に入りきれないほど多くの人が集まっていましたね。大分は盛り上がっているなと感じました。
Q:アジア初となる大会が大分で開催されますね。
A:これまでラグビーワールドカップは、ラグビー先進国が持ち回りで開催していました。それが今回、初めてアジアで、それも日本で行われます。社会的にもスポーツの歴史の中でも非常に大きな出来事が、ここ大分で行われる、そういうすごく大きな意味があるということを感じていただきたいです。
Q:試合会場での楽しみ方を教えてください。
A:試合前は、会場の雰囲気を楽しんで欲しいですね。スタンドではファンが、選手を応援するため、それぞれの国・地域の歌を大合唱するんです。ドームに響き渡る大合唱を聞きに行くだけでも楽しいですよ。
試合中は、ルールなど気にせず、純粋に選手のぶつかり合いを見るだけでも楽しいと思います。目の前で見るとぶつかり合った時の音が聞こえますしね。迫力がありますよ。
Q:選手のどういったところに注目したらよいでしょうか。
A:試合前の選手の表情を見てください。選手は不安そうな表情をしながらグラウンドに出て来ます。緊張感の中、涙しながら国・地域の歌を歌う姿を見ると心が震えると思います。
ラグビーには試合前、みんなが一つになって気持ちを高める瞬間があります。試合に向かってチームの絆も強まるので、ユニフォームに託された思いや試合に出られないメンバーの思いを想像すると自然に涙が出てくるのです。そんな選手の表情も見て欲しいです。
Q:会場外での楽しみ方を教えてください。
A:試合だけでなく、ラグビーを囲む文化を是非、楽しんでください。海外のラグビーファンは街中でも歌いながらビールを飲んでいると思いますから、大分に居ながら海外の雰囲気を感じられ、6カ国・地域の文化を楽しめるでしょう。旅に行かなくても旅はここにあるという感じです。「スポーツを見る」というラグビー発祥の地、イギリスのスポーツ文化も味わって欲しいです。
Q:大分県に期待することを教えてください。
A:大分では、子ども達への普及活動に力を入れていて、ラグビーに触れる機会がたくさんあってよいと思います。これからは、小さい頃始めたラグビーをずっと続けられるような仕組みや環境をつくっていきたいですね。
タックルなどの接触プレーをなくし、相手選手の腰に付けたタグ(リボン)を取り合う新しいスタイルのラグビーです。楽しみながら、友達と協力する大切さやノーサイドの精神などラグビー文化を学べます。
大分で試合がある国・地域の料理を小・中学校や特別支援学校、定時制高校の給食に出しています。メニューは、県内の高校生が考案しました。
大会期間中には欧米や大洋州から多くの観戦客の来県が見込まれています。大会の成功はもちろんのこと、選手や観戦客を最高のおもてなしでお迎えできるよう、しっかりと準備を進めています。
大分市昭和通り交差点で観光客をおもてなしする
巨大寝ころび招き猫「福猫ふくにゃん」
欧米や大洋州などでは、現金を使わずクレジットカードやQRコードを使って支払いをするキャッシュレス決済が主流です。使い慣れた決済方法で、買い物や食事、観光を楽しんでもらおうと商店街や金融機関の方々と飲食店などのキャッシュレス化を進めています。
イギリスなど多くの国・地域で広く親しまれるフィッシュ&チップスの「大分県版」を開発しています。食材は全て県産品を用い、新鮮な魚(養殖ブリ等)のフライ、乾しいたけのチップス、それにかぼすを添えています。大分らしい食材でおもてなしします。
中学生が作成した大分県の特色や英語を織り交ぜたウェルカムカードを、観戦客に配布します。
来県する多くの観光客が、快適に旅を楽しめるようにアプリの運用を開始しました。大会情報や交通アクセス、観光・グルメ等、大分での観戦や観光に役立つ情報を入手できます。