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新時代おおいたNo.88

印刷ページの表示 ページ番号:0000277465 更新日:2013年5月31日更新

新時代おおいた5月号

特集1    平成25年度大分県一般会計予算 
        ~豪雨災害からの復旧・復興と景気・雇用対策を進め、「安心・活力・発展プラン2005」の目標
         達成に向けた取り組みを加速する予算
特集2    大分の「みりょく」再発見
風紋     社会人一年生の皆さんへ
トピックス   「めじろん共創応援基金」を活用しよう
県民ひろば 羽ばたけ めじろん
お薦め図書コーナー 心ひらいて  とよの国の食彩    

特集1予算グラフ 

 平成25年度予算は、次の三つの柱を重点に編成しました。一つ目は、昨年の豪雨災害からの復旧・復興、二つ目は景気・雇用対策、そして三つ目は残り2年となった大分県長期総合計画「安心・活力・発展プラン2005」(※)の目標達成に向けた取り組みの加速です。

 職員一人ひとりが、先を見通す仕事を積極果敢に進め、夢と希望あふれる大分県づくりに全力で取り組んでまいります。

 今回の特集では、今年度予算の概要と主要事業をピックアップしてご紹介します。

 (※)「安心・活力・発展プラン2005」とは、夢と希望を持ち、心豊かに暮らせる大分県づくりを目指した長期的かつ総合的な指針を定めたものです。

 

1 豪雨災害の復旧・復興

被災者災者等への支援

 避難生活を余儀なくされている方々に対し、応急仮設住宅(民間借り上げ)の設置や住宅再建支援金を継続し、生活再建を支援します。また、被災された農業者や中小企業者の金利負担の軽減などの金融対策を継続し、経営の安定化や早期の復興を支援します。

復旧工事等

 梅雨時期までに、道路・河川・橋梁・砂防施設のおおむね7割を復旧します。また、農地では、市町と連携して被災面積の約8割で作付けができるように取り組みます。

2 景気雇用対策

景気対策

 社会福祉施設や学校等の防災・減災対策や道路・トンネルなどの社会インフラの老朽化対策を推進します。また、産業構造の改革に向け、高速道路等の公共事業等を前倒して実施します。

雇用対策

 新たな雇用を創出するため、創業間もない地場中小企業の事業拡大や地域雇用の受け皿づくり等の取り組みを支援します。また、離転職者の再就職を促進するため、民間の専門学校における職業能力開発訓練を拡充します。

3 互いに助け合い、支え合う安心・安全の大分県

危機管理の強化~防災力・防災機能の強化~

 在宅障がい者など災害時要援護者の避難支援等について検討するため、防災意識の高い自治会等を公募の上、災害時行動計画(アクションプラン)を策定し、社会福祉施設等と地域が一体となった避難訓練を実施します。

また、南海地震などの大規模災害に備えて、主食等の公的な備蓄物資を拡充するとともに、各家庭や自治会等にも備蓄を呼びかけ、自助・共助による備蓄体制を強化します。

防災訓練 ←防災訓練の様子

「子育て満足度日本一」の実現

 待機児童の解消を図るため、私立保育所の増改築を支援するとともに、認定こども園の運営費助成を拡充し、子育て環境を整備します。また、病児・病後児保育を新たに開始する病院等の施設整備を支援し、保育サービスの充実を図ります。さらに、発達障がい児の専門療育施設の地域偏在を解消するため、モデル施設で長期研修を行い、専門療育拠点を全圏域に整備します。

すみれ保育園 ←楽しく遊ぶ子どもたち(すみれ保育園)

高齢者・障がい者の安心

 地域包括支援センターの機能を充実させるため、昨年度から3市で始めている先進的なケアプラン作成手法の導入等の取り組みを全市町村に拡大します。
 また、特別支援学校生徒の一般就労を促進するため、地域とのネットワークづくりや就職未内定者のトライアル雇用などを拡充します。

医療の充実

 看護職員の確保・定着と併せ、資質向上を図るため、在宅医療を支える訪問看護ステーション等の相談支援体制等を充実します。

恵まれた環境の未来への継承

 県民総参加で取り組んでいる「ごみゼロおおいた作戦」の10周年を記念して、中津市、日田市、竹田市をスタート地点として県内各地でごみ拾い活動をしながら大分市までリレーする「ごみゼロキャラバン」を実施します。
 各地でのごみゼロ行動 ←各地でのごみゼロ行動

 また、貴重な地形や地質を地域資源として活用し、日本ジオパーク認定を目指す姫島村や豊後大野市の取り組みを支援します。

ジオガイド 黒曜石

↑地元ガイドからジオサイトの説明を受ける   ↑姫島村の海食洞

暮らしの安全・安心、地域の底力の向上

 公営水道の整備が困難な集落の水問題解決に向けて、実態調査や計画策定、小規模給水施設整備を行う市町に対して助成します。 

4 いきいきと暮らし働くことのできる活力ある大分県

農林水産業の構造改革

 農林水産業の産出額2100億円を目指して、マーケット起点の商品(もの)づくりと力強い経営体の確保・育成により構造改革をさらに加速させます。

 農業では、市場での価格形成をリードし、競争力を高めるため、こねぎなどの戦略品目の産地規模を拡大し、産出額の増加を図ります。また、地域で新規就農者を受け入れ、生産者自らが育成する体制を構築するため、いちご、ぶどう産地等で就農学校を設立する生産者組織を支援します。

いちご

 畜産では、県産和牛の市場における評価を高め、販売拡大につなげるため、ブランドの統一を進め、高品質牛の県域選抜出荷体制を強化します。

 林業では、構造改革に向けて素材生産コストの低減や木材加工施設の効率化を図るため、林業事業体等が行う機械設備の導入を促進します。

 水産業では、県産魚の消費拡大に向け、食べやすい加工品の開発や病院、福祉施設における給食利用の促進など、販路拡大に向けた取り組みを支援します。

商工業の活力創造

 中小企業活性化条例制定元年として、これまで以上に中小企業の支援を強化するとともに、多様で厚みのある産業構造の構築や優秀な人材育成など、効果的な産業振興策を推進します。

 今年3月末の中小企業金融円滑化法終了後の対策としては、償還負担を軽減する借換資金の創設(100億円)や中小企業基盤機構等と組成する事業再生ファンドへの出資等を通じて、県内中小企業の経営安定等を支援します。

 また、電力問題対策では、温泉熱発電などの再生可能エネルギーの導入等を促進するファンドに出資するとともに、中小企業の省エネ設備等の導入に助成します。

湯けむり発電システム ←湯けむり発電システム

 人材確保策としては、中小企業の採用力向上と即戦力となる人材のUJIターンを促進するため、「おおいた産業人財センター」を設置します。

ツーリズムの展開

 大河ドラマ「軍師官兵衛」の放送決定や県立美術館開館など、全国的に県内に注目が集まる機会を捉え、大分県のテレビC M放送など県外に向けた集中的な広報により大分県の印象を一挙に高める「メディアおおいたウィーク」を展開し、観光客誘致等につなげます。また、「日本一のおんせん県おおいた」を統一イメージとするキャンペーンを展開するほか、JRと連携した観光商品の造成を支援します。

人を育て、社会資本を整え、発展する大分県

教育の再生、青少年の健全育成

 小・中学校の学力向上に取り組む市町村に、習熟度別の少人数指導教員を36人配置するとともに、小学校高学年の教科担任制を試行するなど九州トップレベルを目指した取り組みを進めます。

I Cを活用した授業 ←I C Tを活用した授業

 また、重大ないじめや困難事案の解決を指導するいじめ解決支援チームを設置するとともに、いじめ電話相談に24時間対応可能な体制を整えます。

(全国統一ダイヤル 0570-078310)

芸術・文化、スポーツの振興

 優れた美術作品の鑑賞や学習機会の充実を図るため、平成27年春の開館を目指し、県立美術館の本体工事に着手します。また、北部九州4県で合同開催する全国高等学校総合体育大会「2013 未来をつなぐ北部九州総体」の総合開会式及び8競技を開催します。

北部九州総体100日前イベント

社会資本の整備

 東九州自動車道の平成26年度の供用開始を目指して、事業の進ちょくを図ります。また、中津日田道路・中九州横断道路の整備を促進します。

財政のすがた