本文
|
|
「少しの間、子どもを預かってほしい」という時に助かる制度があります。 それは「一時預かり」です。 一時預かりとは、保育所で、入所していない乳幼児を一時的に預かるサービスです。 制度が始まった当初から取り組んでいる、由布市挾間町にある宮田保育園の佐藤成己(しげみ)園長にお話を伺いました。
また、リフレッシュしたい時にも利用して欲しいと呼びかけます。 少し離れた距離から子どもの成長を知ることができるいい機会にもなりますよ」と佐藤園長は優しく語りかけます。 この一時預かりを利用した佐藤恵里さんには、2人のお子さんがいます。 県内に123か所ある一時預かり。身近に頼れる場所があることは、とても心強いサポートになるに違いありません。 |
「仕事の都合で幼稚園や保育園に送迎できなくなったので代わりに行ってほしい」、「児童クラブが終わった後に迎えに行くまで見守ってほしい」、「子どもを預けてゆっくり買い物がしたい」、「美容院に行きたい」。 そんな時に助かるのは、会員制の組織「ファミリー・サポート・センター」です。これは、育児を手伝ってほしい人(依頼会員)と支えたい人(提供会員)を結びつける取り組みです。県下では、10市町(※1)で実施されています。 今回は、竹田市から委託を受け、NPO法人夢苞(ゆめつと)が運営している子育てサポートセンター「ゆめいかだ」に伺いました。 依頼会員と提供会員を有料(※2)でコーディネーとしているのは、阿南市代さんです。 「依頼会員になるには、最初に登録(無料)が必要です。そして、援助を頼みたい時に電話をしていただくと、提供会員さんと調整をして紹介します。提供会員は、子どもが大好きで育児経験を生かしたいという人が多く、20時間の講習を受けています。また、専用の補償保険にも入るので安心して預けていただけます。子育て中の人は、依頼会員と提供会員の両方の会員になる場合もあるんですよ」と阿南さん。 主に提供会員の自宅などでサポートをしているそうです。 |
|
提供会員になって3年目を迎える徳尾みゆきさんはこう言います。 「先輩ママとして、初対面の子どもでも、自分の子どもと同じように、気持ちにゆとりを持って接しています。自宅で預かることが多いので、自分の子どもが一緒に遊んでくれることもあって、馴染みやすいようです。いろんな子どもと接することで自分自身が学ぶこともあって、やりがいがあります」。 また、依頼会員の佐藤久子(ひさこ)さんは、「今日は勉強会に参加するためにお願いしましたが、安心して勉強に専念できたので、とても助かりました。帰る時には、その日の様子が聞けるので、普段二人きりで過ごしている時と違った一面を知ることができるので嬉しいです」と笑顔で語ってくれました。 ご近所の助け合い精神で繋がる子育て支援の輪。地域で子育てを応援する体制が、さまざまな形で広がっています。
| ![]() |
一時あずかりとファミリーサポートセンターに関する詳しい内容は、お住まいの市町村にお問い合わせください。
「いつでも子育てほっとライン」は、子育てに関する悩みを24時間365日受けつける専用電話です。昨年の開設以来、多くの方が利用しています。
今年4月からはフリーダイヤル化したこともあり、7月末までの4ヶ月間に合計1,170件の相談があり、昨年同月までと比べると、68%多くなっています。
ほっとラインには、「ミルクを飲まない」、といったことから「学校になじめない」、「夜、遊び歩く」といったことまで、0歳~18歳までの子育てに関するさまざまな相談が幅広く寄せられています。 相談する側も受ける側も名前を名乗る必要がないため、人には言いづらいことも話しやすくなるそうです。
電話相談員は、「相手の話をじっくり聴き、信頼関係を築くように心がけています。話をしていくうちに、抱えている問題や解決方法にご自身で気づかれることが多いですね。誰かに話すということで、自分の気持ちを整理できる場合もあります」と言います。
深刻な相談内容であれば、児童相談所で専門的な支援をうけることを勧めるなど、相談内容に応じた対応をしており、まさに「ホットライン」の役割を果たしています。
電話相談員からのメッセージ あなたからのお電話をお待ちしています。 |