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新時代おおいたNo.89

印刷用ページを表示する掲載日:2013年7月29日更新

トップ画

特集1    地震・津波に備える 
特集2    世界農業遺産に認定されました
風紋     祝 世界農業遺産
トピックス   おおいた産業人財センターを活用しよう
県民ひろば 知ろう!守ろう!みんなの健康
お薦め図書コーナー 心ひらいて  とよの国の食彩    

地震・津波に備える

 いつ発生するか分からない地震・津波。今年3月、県は本県に大きな被害を及ぼす地震が発生した際の人的・物的被害や避難者の数などを具体的に想定した「地震津波被害想定調査報告」を公表しました。これを基に、県と市町村は、より具体的な防災・減災対策に取り組んでいます。

 自然災害は、日頃の備えで軽減することができます。皆さんも、今一度防災・減災について考えてみませんか。

分布図

竹村教授 被害想定
↑大分県地域防災計画再生検討委員会有識者会議議長
 竹村 恵二さん(京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設教授)

 今回の想定は、地図や数値で被害状況等を示し、人命を最優先に避難を中心とした防災・減災対策を進めるために策定したものです。
 ここで皆さんに一番伝えたいのは、事前の備えと早めの避難で、南海トラフの巨大地震の場合であれば、死者数は約97%減の639人に、建物の倒壊は耐震化により約78%減に、経済被害額は約3千億円減の1兆4千億円に減らすことができるということです。この死者数は、地震発生後に住民が迅速に避難をし、かつ津波避難ビル(※)が効果的に機能した場合の数値です。私達の行動ひとつで被害は大幅に軽減できるのです。

 これを私は「安全の貯蓄」と呼んでいます。死因の多くは津波によるものなので、すぐに避難をできる準備と災害時に正しい情報を入手する方法を複数用意しておくことが大事です。県民安全・安心メールに登録し、県庁のホームページやツイッターの情報をチェックするとともに、ラジオ付き懐中電灯や非常持ち出し袋を玄関や枕元に置いておくことは必須です。また、家の耐震補強をし、無防備になる就寝時はできるだけ家具の少ない場所で眠ると1日の約3分の1の安全が確保されます。しっかり家具の転倒防止策を施すこともお忘れなく。足のケガを防ぐために、靴や厚手のスリッパを近くに置いておくと安心です。このように、ハード・ソフト両面で、できることから「安全の貯蓄」を心がけましょう。
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活躍する女性防災士

野上さん
↑防災士 野上 美智子さん       ↑市町村で作成されたハザードマップ

 現在、地域の自主防災の要となる防災士は県下で約4400人登録されています。その中で、県内最大数となる64名の女性防災士がいる臼杵市で、今年2月に防災士になった野上美智子さん(臼杵市医師会立コスモス病院 医療ソーシャルワーカー)にお話を伺いました。
 「私が防災士になろうと思ったきっかけは、昨年11月、市が大規模な避難所の運営訓練を行った際に、運営の難しさと女性の視点の必要性を感じたからです。いざという時に正しい行動できるようになりたい、微力ながらも地域の役に立ちたいと思いました」と語る野上さん。

 地震・津波に備えて、どのようなことをすべきかを伺いました。「まずは自分の住んでいる地域の危険性を知ることです。海抜は何mなのか、液状化しやすい土壌なのか、避難所はどこにあるか、避難所に辿り着くまでの安全な経路は複数あるかなど、ハザードマップを活用して家族や地域で話し合い確認しておきしょう。
 学校や会社、外出先でも、同じような情報を意識して入手しておくと良いですね。

 また、大規模災害が起こった時には、交通網の寸断やすぐに救助や救援物資が来ない可能性もありますから、個人や地域で1週間分の非常用食料や薬などの必需品を用意しておきましょう。

 そして大事なのは、訓練に参加することです。訓練無くしては、実際に迅速な避難はできません。訓練をすれば、何が必要か分かりますし、地域コミュニティの活性化にもつながります。いざという時に長期的に支えになるのはやはり地域コミュニティです」。

いつかはおとずれる災害に備えることは、地域コミュニティの結束を強めることになります。これまであまり地域の活動に参加をしていなかった人も、これをきっかけに避難訓練や地域の行事に参加してみませんか。

ここもチェック
さまざまな訓練の様子

県内初!夜間防災訓練

 6月2日の午後7時50分、臼杵市佐志生の目明(めあき)地区では、県内初の夜間防災訓練が行われました。参加者は全住民167名中117名。雨が降る中で全員が真剣に取り組んでいる姿が印象的でした。

相澤さんと中野さん
↑(防災委員 相澤 利一さん 中野 朝男さん)   ↑リヤカーを使ってけが人を救助する 

 訓練囚虜語に、防災委員である中野 朝夫さんと相澤 利一(りいち)さんにお話を伺いました。
 「視界が悪く、日中よりも避難や救助が困難になる夜間にも、地震は起こるかもしれません。その時にどう行動すべきかを経験しておいたほうがいいと話し合った結果、今回の訓練が実現しました。私達の地区は、平成18年に竜巻に襲われた経験があり、自然災害は他人事ではないという意識がとても強いです。自分達の地区は自分達で守るという思いで、さまざまな状況を想定しながら毎回訓練に臨んでいます」と中野さん。

 また、相澤さんは今回の訓練を振り返ってこう言います。
 「暗闇で人が識別しにくい状態だったので、班長宅に一度集まって点呼確認をしてから班ごとに避難所に行く方法は、安全面や逃げ遅れを防ぐ観点から良かったと思います。リアカーを使った救護や各種情報伝達、情報共有もスムーズにできました。ただ、非常持ち出し袋の持参率が低かったことや防災無線の音量が小さかったこと、トランシーバーの活用方法などの課題も見えてきました。この反省を次回に生かしたいです」。

 これまでの積み重ねがあってこそ実現した夜間防災訓練。地区の本気度を目の当たりにし、訓練のあり方を改めて考えさせられました。

夜間防災訓練の様子

災害時要援護者の避難方法を考えよう

 必要な情報を迅速かつ的確に把握することや、自らを守るために、安全な場所に避難する行動に支援を要する方を言います。例えば、障がいのある方や高齢者、乳幼児、妊産婦、外国人の方などです。このような方は、事前にどのような準備が必要なのでしょうか。社会福祉法人大分県社会福祉協議会 ボランティア・市民活動センターの村野 淳子さんに伺いました。

村野さん 
(↑村野 淳子さん 社会福祉法人大分県社会福祉協議会ボランティア・市民活動センター)

 「個人の状態に合った避難手段について、日頃から当事者と家族、地域の人の間で共通認識を持っておくことが大切です。例えば、障がいのある方であれば、どう手伝ってもらえば安全に避難ができるのかを理解してもらう、連絡方法や家族との待ち合わせ場所、非常持出袋や必要な器具装具のありかなどを把握してもらうことです。緊急時に誰でも救助ができるよう、お願いしたいことをあらかじめ紙に書いて貼っておくこともオススメです。

 また、外出先で災害に遭うかもしれないので、声で助けを求められない場合は、笛やブザーなど声の代わりになるものを常に身につけておきましょう。助けを求める勇気があなたの大切な命を守ります。その際に、具体的な病名などを言う必要ありません。そのような情報は避難先にいる民生委員や医者などの関係者が知り得ておけばよく、避難には不要な場合が多いからです。ただし、身分証やかかりつけの病院、緊急連絡先など自分の情報が記載された防災カード(市町村によって異なります。)はいつも携帯してくださいね」。ただし、身分証や必要な自分の情報が記載された防災カードはいつも携帯してくださいね」。

 自らもケガなどでいつ災害時要援護者になるか分かりません。自分でできること、周囲に助けてもらうこと、みんなで協力することを考えながら、お互いに支え合っていきたいですね。

問いあわせ


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